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プロローグ

 俺は塩田一郎(しおだいちろう)、柔術を極めし者だ。俺はわけあって、今異世界にいる。この手の小説は(たしな)んでいるが旅の道ずれがいるのは聞いてない。街中で歩いていると近くを通りがかった女子中学生が二人。そのまま異世界へと連行(れんこう)された。今は森の中だ。二人は呆然としていしまって危なっかしい。



「大丈夫か?とりあえず街を目指そう」

「ここはどこですか!?」愛華(あいか)

「どうしよう愛華ちゃん!お母さんに言ってないよ!?」涼香(すずか)

「多分異世界だろうね、慎重に行こう、まあ大丈夫だけど」

「異世界!?アニメみたいな!!?」愛華

「どうしよう!!?」涼香

「とりあえずは大丈夫さ、おじさんに任せといて」

「おじさん!?お兄さんじゃなくて!?」愛華

「どっちでもいいけど・・・・君たちからしたらおじさんでしょ?」

「「お兄さんです!」」

「ははは、じゃあお兄さんで。おじさんのほうがカッコいいのに(小声)」

「何か言いました?」愛華

「いや何でもない。こっちに行こう。水の音がする」

「「はい」」

「二人とも名前は?俺は一郎。塩田って苗字だけど。」

「私は藤本愛華」愛華

「私は木梨(きなし)涼香」涼香

「そっか、藤本さんと木梨さんね。とりあえず、水場に行こう。そこから辿っていくから。」

「私は愛華でいいです」愛華

「私も涼香って呼んでください」涼香

「じゃあ俺は一郎って呼んでね?好きに呼んだらいいけどさ」

「「はい!」」

「一郎さんは落ち着いてますね!」愛華

「ほんとです!大人の男の人ってこんなに頼りになるんですね!?」涼香

「ははは、まあ、ちょっと知ってる光景だったから落ち着いてるのかもね?俺はよく小説読むんだ。二人が見たことのあるアニメももとは小説なんだよ?だから詳しいって言うかなんて言うか・・・・」

「「へぇ~!物知り!!」」

「水場が見えて来たね。そこから上流に行こう。こっちだ」

「「はい!」」

「一郎さんは何歳なんですか?」愛華

「俺は23歳かな、二人は?」

「「13歳です」」

「ああ、中学生か、大変だね?」

「「そんなぁ全然ですよ!」」

「ふふふ、二人は落ち着いてるね?混乱するかと思ったけど?」

「一郎さんがいたおかげで何とかなりそうです」愛華

「そうです!一郎さんのお陰です!」涼香

「そうか、まあ良かったよ、混乱してたら進めないしね?探検だと思ってくれれば大丈夫かな?ちょっと危険だけど。一応俺は武術やってるから素手でもモンスターは大丈夫だと思う」

「へ~すごい!!武術!!かっこいい!!」愛華

「尊敬します!!」涼香

「ははは、そうかい?二人も身を守るための方法を身に着けたほうがいいかもね?そのうちだけど」

「「はい!教えて下さい!」」

「俺にできることなら教えるよ」

「「お願いします」」

「二人とも可愛いからよくない大人が近寄ってくると思うし、できるだけ俺から離れないようにね?」

「「はい!」」

「いい返事。俺のことも警戒したほうがいいよ?二人は仲良さそうだし、知ってる仲だろうし、二人で助け合ってね?」

「「はい!!」」

「でも一郎さんも警戒したほうがいいんですか?」愛華

「そうだね、自分たちが危ない目に合わないか気を張ってたほうがいいと思うよ?モンスターが現れた時に置き去りにされないかとか、(おとり)に使われないかとか、考えられることは考えといたほうがいいかな?そんな場面になったときに混乱しないで済むから。転ばないように杖を構えとくようなものだよ」

「「へぇ~、分りました」」

「あ、そういえばステータス見てなかった!出るかな!?ステータス!!」



ぶぅん



ステータス

名前:塩田 一郎

年齢:23歳

レベル:1

スキル:鑑定 柔術 棒術 創造(そうぞう)魔法 アイテムボックス 異世界言語 守護者

魔力:9999―――



「お!出た出た!!二人ともステータスって念じてみて?多分出ると思うから」

「「(ステータス!)」」

「出た!」愛華

「出ました!」涼香

「二人は身を守れそうな能力あった?」

「「あります!!魔法!!」」

「そうか良かった、ちょっと使ってみようか。まずは水の塊を出してみて?」

「いでよ水!!」愛華

ふっ

「出てきて水!」涼香

ふっ

「おお!出たね?おれは身体強化×3!おお!!軽くなった!二人は?」

「「軽いです!!すごい!!力が湧いてくる!!」」

「二人は風のやいばで木を切ってみて?」

「「はい!」」

風刃(ふうば)!」愛華

ずばーーっ

「かまいたち」涼香

ずばっ

「おお!いいね!その調子、モンスターにも打てるように心構えしといてね?大事だから」

「「はい!」」

「そうだ、近くの村を探知しよう!マップ!」

ぶぅん!

「おお!近いな」

「「ほんとです!」」

「あ、見えるんだ、良かった、この村に行こう、モンスターはいないね」

「「見えます!」」

「すごいです!頼りになります!」愛華

「流石お兄さん!」涼香

「ありがとう、疲れてないかい?」

「「はい!」」

「二人は元気がいいね?そういえば二人は学校に行く途中だったのかい?カバン背負ってるけど?」

「そうです、一緒に登校してて、二人で話してたら突然こんなことになっちゃって」愛華

「お母さん心配してるかな?」涼香

「まあ、心配はしてると思うけど、無事にやっていくことが一番かな?それでむくわれるよきっと」

「「はい!」」

「そうですよね!」愛華

「心配ないってことを証明して見せます!」涼香

「元気だね」

「「駄目ですか?」」

「良い事良い事、元気は代えがたいいい物だよ?その元気を忘れないでね?」

「「はい!」」

「ふふふ、お!村が見えて来た」

「「ほんとだ」」

「話が通じるかな?多分大丈夫だと思うけど」

「「異世界言語ありましたもん」」

「そうだよね、第一村人発見!門まで走ろう!」

「「はい!」」

「すみませーん!道に迷ってたんですけど、ここはなんて村ですか?」

「ん?ああ、ポダ村だよ、旅人さん、二人も奥さん連れて若いねぇ?」ジム

「いや、この二人は―――」

「「お、奥さん!」」

「いいんだいいんだ、珍しくねーさ、まあ若いがな!はっはっはっは!」ジム

「近くに街は無いだろうか?俺は冒険者に登録したいんだ」

「冒険者?二人も連れてかい?危ないぜ?」ジム

「ああ、二人もかなり強いんだ。魔法が使える」

「へぇ~魔法かい!すげーな!」ジム

「それでなんだが、俺らは金はないが塩を持ってる。お金と交換してはくれまいか?」

「おお!!塩か!!ちょうど足りてねーんだ!!どんだけ持ってる!?」ジム

「こぶし大の大きさのが5個かな、どうです?」

「おお!!そいつは良かった村全体に行き渡るかはわかんねーが助かる!」ジム

「では交渉成立ってことで、どこでお金と変えてくれますか?」

「一番大きな家があるからそこに行ってくれ、村長がいる。多分ちょうど村の雑貨屋もいるからそこで買い取ってもらうといい。多分金貨6枚くらいにはなるはずだから、まあわからんがな、通って良いぞ」ジム

「「「ありがとうございました」」」

「おう!」ジム

「な、なあ二人ともなんで奥さんって言われて否定しなかったんだ?嫌じゃないか?」

「「全然!」」

「それってどういう―――」

「行きましょ!」愛華

「あそこだと思います!」涼香

「二人とも、奥さん――――」

「「あ!雑貨屋さん!」」

「なんでわかるんだ!?」

「「勘です!」」

「こんにちわ!ちょっと塩を買い取ってもらいたいんですが!」

「ああ、わかったよ、あたしはゾーラってもんだ、塩ね?どんだけあるんだい?」ゾーラ

「これが、5個あります。これで全部ですね、今の所、あとでもう少し買い取ってもらうかもしれませんが」

「へぇ~いい塩だね!!全部で金貨20枚でどうだい!?まだあるんならそれもほしいね!」ゾーラ

「大きなのが一つあります。ちょっと大きいんで倉庫みたいなところがいいんですが?」

「ああ、こっちに来ておくれ!それにしても可愛い嫁さんたちだね?」ゾーラ

「「お嫁さん!!」」

「いいえ、この子達は――――」

「早く行きましょ!!」愛華

「いくらになるんだろう!!」涼香

「ま、待ってくれ!」

「ははは、遅いよ!」ゾーラ

「ここですか、出しますよ?よっと」

「おお!アイテムボックスかい!?すごいね!!これまた純度の高い塩だね!!?」ゾーラ

「「綺麗!」」

「ほんとさ!こんなきれいなの見た事ないよ!!それにこの大きさ!!王族でもこんなのもってないだろう!?」ゾーラ

「ははは、分りませんよ、もっと綺麗なのがあるかもしれませんし」

「嘘だね!そんなものあるはずないさ!!大金貨10枚でどうだい?」ゾーラ

「いいですよ。それで、交渉成立ですね」

「交渉なんてしてないだろう!?言い値じゃないかい!?」ゾーラ

「いいんですよ、まだまだありますしね」

「まだあるのかい!!!?そりゃあ驚いた!!!!」ゾーラ

「「金!!?」」

「お嬢ちゃんたちは何を驚いてるんだい?このくらいするだろう?」ゾーラ

「二人とも村を出たことがなくて、突然だったので準備もできず、ここまで来たって感じです」

「へぇ~!そうかい!そりゃあ大変だったね!!あんたも色男だねぇ~!!(ニヤニヤ)」ゾーラ

「色男じゃないで――――」

「一郎さんはかっこいいです!!」愛華

「凄く頼りになるんです!」涼香

「へぇ~!そうなのかい!まあなんかオーラがあるからねぇ!!何か持ってるんだろう?」ゾーラ

「「そうなんですぅ」」

「なんで二人が答えてるのさ・・・・・・」

「まあ、何でもいいけどね!宿屋ならすぐ隣にあるよ!3人部屋もあったはずさね!!」ゾーラ

「それは良かった、でも1人部屋と2人部屋でいいんです。ありますか?」

「あるよ!!なんだいまだ手出してないのかい!?そりゃ気をもむさね!!」ゾーラ

「いや、そういう関係じゃなくて―――――――」

「「3人部屋がいいです!!」」

「おいおい、二人とも俺を信用したら――――」

「「守護者ですから!」」

「二人とも見てた―――」

「さあさあ行った行った!イチャイチャするんなら宿屋で頼むよ!見せつけてくれてもいいけどね!!」ゾーラ

「「行きましょう!!」」

「わかったから、ちゃんと2人部屋にしよう」

「「駄目です!」」

「なんで!!?」

「「守護者ですから!!」」

「それは守りに特化してるって意味で――――」

「「行きましょう!」」

「おいてきますよ!」愛華

「速く速く!!」涼香

「涼香ちゃんは大人しそうなのに・・・・なぜ?・・・・」

「「3人部屋一つお願いします!!」」

「はぁ~どうしよ・・・・・・ねえやっぱり別々の部屋のほうが――――」

「「駄目です!!」」

「息ぴったりだね?そんな二人の仲に入るなんて俺は耐えられ――――」

「「大丈夫です!!」」

「なんでそんな事わかる――――」

「「わかります!!」」

「やっぱり――――」

「「駄目です!!」」

「わかったよ、女将さん二部屋―――――」

「「一部屋です!!」」

「はいはい、一部屋ね?随分仲がいいんだねぇ~ベットは三つ用意するよちょっと待って、おーいあんた!ベット運んでおくれ」ルイ―ズ

「おう!任せとけ!ちょっと待ってくれな?5分でやっちまうから、」ダル

「あたしはご飯作ってるよ!」ルイーズ

「任せた!」ダル

「俺達は服でも買ってこようか、この服だと目立つし」

「珍しいカッコだねぇ?」ルイーズ

「そうですね、買いましょう、私たちの服もいいんですか?」愛華

「そうです、私達稼いでませんし」涼香

「いいのいいの、保護者みたいなものだし」

「「保護者・・・・・」」

「なんかあった?」

「「いいえ・・・・・」」

「そっかじゃあ行こう」

「「はい」」

「元気ないね?」

「「はい」」

「フクフクっと、何があるかな?」



「これなんかちょうどいいかな?これください。二人はこれとこれかな?これとこれもください、」

「はいよ!」ゾーラ

「ありがとうございます。着替える所ありますか?」

「ああ、そこの部屋使っていいよ?」ゾーラ

「「ありがとうございます!!」」

「着替えてきて、俺はここで着替えるから」

「「はーい!」」

「ゾーラさんありがとうございます。あと鞄なんかありますか?」

「あるよ!こっちだ!これなんかどうだい?」ゾーラ

「はいはい、っといいですね。これにします。お金は幾らですか?」

「こんくらいでいいよ?」ゾーラ

「はい、おつりお願いします」

「はいよ!」ゾーラ

「じゃあ俺も着替えるか、ササっと、何見てるんだ二人とも?着替えないのか?」

「「忘れてたぁ~!!(棒)」」

「ふふふ、興味津々だね!」ゾーラ

「何がです?」

「何でもないよ!」ゾーラ

「そうですか?ならいいですけど・・・」

「着替えた着替えた!」ゾーラ

「まあ、いいですけど・・・ササっと、はいお終い、お~い二人ともまだか~?」

「「今!!(どたどた!)行きます!」」

「慌てなくていいぞ?待ってるから、そうだ荷物しまっちゃえよ?」

「「はーい!」」

「俺は外で待ってますね?ありがとうございました、ゾーラさん!」

「あいよ!またね!ああ干し肉とか買いに来な?」ゾーラ

「はい、また明日!」

「あいよ!」ゾーラ



「お嬢ちゃんたち!あの人は外で待ってるってさ!」ゾーラ

「「はーい!!」」

「お待たせしました!」愛華

「お、お待たせしました!」涼香

「おお、似合ってる似合ってる」

「そうですか?えへへ」愛華

「えへへ~可愛いですか?」涼香

「か、可愛い可愛い、目に入れても痛くないよ?」

「「それはお爺ちゃん!!?」」

「ははは、そのくらい可愛いってことさ」

「そんなに歳離れてないのに・・・・」愛華

「そうだよね、私達は恋愛対象じゃないですよね(小声)」涼香

「ん?可愛いぞ?落ち込むなって可愛いのが台無しだぞ?村娘(むらむすめ)っぽくて可愛い」

「「えへへ~!」」

「じゃあ、宿に行こう」

「「はい!」」



「「やった―3人部屋ぁ!!」」

「修学旅行かなんかと勘違いしてないかい?」

「私達と寝るのがそんなに嫌ですか?一郎さん」愛華

「そうです。いやなら二人で頑張りますので、駄目ですか?」涼香

「い、いや~、そういわれると何とも言えないけど。二人は強いんだし、二人で守り合ったほうがいいと思うよ?」

「でもでも、一郎さんがいたほうが万全です。近接戦闘は得意じゃありませんから(ドヤ)」愛華

「そうなんです、私達、バックアップのほうが得意です!」涼香

「俺は二人のステータスわからないから何も言えないけど、近接戦闘も覚えたほうがいいよ?」

「「やです!!」」

「な、なんで?」

「「一郎さんが離れて行っちゃうから」」

「いや・・・見守るつもりだったけど?どうせこの世界じゃしがらみや知り合いは二人しかいないしね?愛華ちゃんも、涼香ちゃんも、守ってあげないと駄目そうだし」

「「私達弱そう?」」

「まあね」

「「呼び捨てにしてもらえませんか?」」

「どういう流れ!?呼び捨てはちょっとね・・・・・」

「「駄目ですか?(上目遣い)(うるうる)」」

「うっ!いいけどなんか偉そうじゃない?」

「「それがいいんです!」」

「なぜに!?」

「「手下(てした)みたいでいいです」」

「俺親分!!?」

「一郎親分!私たちはあんたの子分、好きに使ってくだせー!」愛華

「ティッシュのように使ってくだせぇ!!」涼香

「どこでそんな事覚えたの!!?やめよう!!ほんとに!!駄目だって!!なんてもの見てるんだ!!?中学生はマセガキじゃねーか!!」

「「マセガキってもう一回言ってくれませんか?叱るように」」

「いいか!マセガキ達!そういうのは見ないように!!わかったな!?」

「「はい!(建前)(恍惚(こうこつ))」」

「俺の魔法で携帯を使えるようにしようと思うんだが、お母さんたちに現状を報告できるか?村とか村人の写真送って説明して欲しいんだが大丈夫か?それに今は俺がついてるってことも一応言って置いてくれないか?安心できるかわかんないけど」

「「はい」」

「じゃあ、画像送って電話してみて?一人ずつね?まずは愛華から」

「は、はい!(ぽ)」愛華


「お母さんもしもし!うん、うん、それでね頼りになる大人の人に助けてもらったの!大丈夫!うん!かっこいいよ!それとね!涼香ちゃんも一緒なの!これから電話する!交代で電話することになってるの!多分異世界だって一郎さんは言ってる、私もそう思う、だから帰れるかわからないけどとりあえず色々やって見ようと思うの!魔法もあるし!うん!そう!アニメみたいなの!!そう、うん、そう!動画送るね!!心配しなくていいよ!一郎さん頼りになるし!かっこいいし!!大丈夫!心配してくれてありがと!!元気でね!うん!お母さんも!!お父さんも!あとお爺ちゃんやおばあちゃんも!!魔法のことは内緒ね!!?ああ、うん今変わる!一郎さんお母さんが変わってって!」愛華

「こんにちわ俺は塩田一郎、柔術の師範をしてます、ネットで調べて貰えれば出ると思います。娘さんは一応保護させてもらってます。今の所安全ではあります。大きな街に行って定住するか旅して回るかはわかりませんが安全は確保したいと思ってます。ええ、はい、こちらこそ、お世話になってます。元気をもらってますよ。ええ、俺は23歳なので歳が離れすぎてますよ?ええ、いえ、そんな事は、でも対面がありますし。幼い子をっていうのはどうかなって。はい、まあ、はい、そこまでおっしゃられるのであれば、一応心に留めて起きます。はい、はい、ではまた連絡させてもらいます。では」



「ふぅ、じゃあ涼香の方もかけようか。準備はいい?」

「は、はい!(ぽ)」涼香


「お母さん?うん、そう、学校に行けなかったんだ。途中で異世界に行っちゃって、うん、帰れそうにないしどうしよう?愛華ちゃんと一郎さんていう大人の人と一緒なんだけど、大丈夫そう。凄く頼りになる人でかっこいいの!うん、私はかっこいいってあんまり言わないけど、それくらいかっこいいよ!うん!普通にしゃべれそう、うん、大丈夫、なんか話しやすくて優しくてなんかほわほわするの。うん、良い人になってくれたらいいなって思ってる!そのくらいかっこいいよ!お母さんも落ちちゃうよ!そう、ふふふ!そう、うん!お父さんには内緒!うん!大人の階段上っちゃうかも!ええ!!?でもでも!仕方ないでしょ?大人になったらなっちゃったってことで!ね!?知らない!?わかんない!!頭悪いからわかんない!はーい、変る、一郎さん電話変わって欲しいって」涼香

「はい、もしもし、俺は一郎って言います。塩田一郎です。よろしくお願いします。俺は武術の師範をしていて、道場を持ってます。調べて貰えればわかると思います。はい、そうです。23歳です。問題ありますよ!中学生じゃないですか!?駄目ですって!俺は手出しませんから!さっき注意してませんでしたか!?大丈夫です。俺は大人の女の人にしか興味ないので、はい、はい、よろしくはできないです。面倒は見ます。はい、はい、無理です。はい。はい、それは駄目です。涼香ちゃんに可愛い恋人が出来たらまた連絡しますよ。はい、では、はい、いえ、いえ、いえ、やめてください。はい。違います。はい、それも違います。では、駄目です!では!ツーツー!」

「終わりましたか?お母さんはなんて言ってました?」涼香

「ちゃんとしなさいって言ってたよ?普通に恋して普通に相手見つけて幸せになってって言ってたよ?」

「ちゃんと・・・普通?これは普通なのかな?幸せではあるけど・・・・」涼香

「男子中学生に恋しなってことだよ?」

「無理です!私はもう決めてますから」涼香

「頭が固いと良くないよ?出会いはそこら辺に転がって――――」

「決めてますから!あ、一郎さんは真ん中のベット使って下さい。私はこっち、くっ付けてっと」涼香

「な、な、な、な、何してるのさ!?ダメダメ寝苦しいよ!?愛華ちゃんも離そう!ダメダメ!絶対ダメ!熱いって絶対!やめようよ!他の部屋借りて来ようっと!」

「駄目です、逃がしません!」涼香

「えへへ~この足は私の物!離さないから!」愛華

「いや、あんまり変なとこ触らないで!!?やめよう!?動かないから!?ね!?だから放して!?」

「どうしましょう?えへへへ~どうして欲しいですか?」涼香

「放して!」

「ぎゅ!」涼香

「ぎゅ!」愛華

「やめてってば!!力強い!あ、身体強化消してなかった!終了!ほら放して」

「「あ~!!」」

「ベットで寝てて!ほいほい!」

「きゃー!!」涼香

「きゃ~!!」愛華

「騒がない騒がない。静かにね?」

「一郎さんのエッチ~!!!そこは駄目ぇ~~!!」涼香

「おい!マセガキ!!いい加減にしろ!!シャレになんねぇ!!」

「ふふふ、じゃあ、ぎゅってしてください」涼香

「やだね!ガキは黙って寝てろ!!俺は別の部屋取ってくる!」

「ご、ご、ご、ごめんなさぃ!!すみませんでしたぁ!!ごべんなざいい!調子に”ぃのっぢゃいましだぁ!ゆるじでぇ!お願いじばずぅ!!ヒックヒック!」涼香

「しょうがない、もうしないか?」

「はい”!」涼香

「しないです」愛華

「ならいいよ、寂しかったんだろ?抱きしめるくらいするから、変なことはやめてくれよ?俺にも対面があるから、分るだろ?お父さんやお母さんに申し訳が立たないだろう?早まったことはしないでくれよ?二人ともこっちに来な?ほら?怒って悪かった。俺も余裕なかったのかもしれんな。良し良し、甘えてくれていいぞ?お母さん方には許可取ってるから親だと思って存分に甘えてくれ。ほら、よしよし。二人とも泣いてもいいんだぞ?」

「「怖かったぁ!!あ”あ”~~~!!!うわーーーん!!」」

「よしよし、大丈夫大丈夫、よ~しよし、そら、二人ともちょっと横になりな?お姫様方?」

「「ううっ、王子様添い寝してぇ?」」

「はいはい、狭いが横になれるだろう?俺は端に―――」

「「真ん中!」」

「うっ、わかった。真ん中な」

「「ありがとう!」」

「落ちるなよ?枕をもってきてっと」

「腕枕がいいです」涼香

「私も」愛華

「そうか?まあいいけど、ほら、あ、ちょっと待った!そんなにくっ付かなくても落ちないだろ!?まてまて!そこは!?脇が汗臭いだろ!やめろって!」

「「大丈夫!」」

「くふふふふ!いい匂い(小声)」涼香

「ひひひひひ、いい匂い!(小声)」愛華

「嗅ぐな嗅ぐなって!ハァ、もう好きにしろ!俺は知らん!」

「「は~い!」」

「嬉しそうだしまあいいか、俺にはわからんが・・・・何がいいのやら・・・・((あき)れ)」

「「いいですぅ~」」

「ほらほら、落ち着いたならご飯食べに行こう?何か食べれるだろうし」

「「もうちょっと~、駄目ですかぁ?」」

「いいけど、あまりもぞもぞするなよ?くすぐったいから、いつもお父さんにしてるのか?」

「「してませんよ?」」

「おい!してないのかよ!俺は親だと思ってしてくれって言ったんだけど?」

「「してますしてます!毎日!」」

「おいおい!本当か?まあいいけどさ?」

「「ふみゅ~!!」」

「ああ、寝るのか・・・おやすみ」

「「おやすみなさい・・・・」」
































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