表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

2021年 大学祭企画

ジャス、スピード・アップ!

作者: 齋藤二冽

 スナオは驚愕して言葉を失った。それは特殊詐欺に丸め込まれた老人が、それが詐欺であったと気付いた時の驚愕に匹敵するほどの驚愕であった。スナオはまるきりはっきりとしない視線を『入室許可書』と記してある紙の上に忙しく走らせた。少し前まで一介の、普通の、進むべき道のはっきりとした高校生であったスナオは、いまや迷える子羊も同然であった。これからどうすればいいのかと言う事に関しては皆目見通しが立たず、また見通しが立つ予感もなかった。

 『入室許可書』にはいくつかの項目があった。まず学年、学級、出席番号、氏名、と来て、その次に『遅刻理由』とあった。つまり、スナオは今日、遅刻して学校へ来たので、この『入室許可書』を書き、遅刻理由を報告しない事には授業への参加が認められないのであった。なので、少々面倒だとは思いつつも、スナオは職員室前に設置してある『入室許可書箱』から一枚の『入室許可書』を取り出して、「一年四組五番、── スナオ」と、慣れきった手つきで書いた。ここまではすこしの問題もさしはさまれずに事が進んだ。だが、次の『遅刻理由』の項目、ここで筆が止まった。スナオはその記入欄を見るや、時が止まったかのような感じがして、次にはっきりと愕然とした気持ちを抱いた。『遅刻理由』の欄には、ごく下の方に小さな文字でこう記してあったのである。「例:飼い犬に手を噛まれて処置を必要とするほどの怪我を負った」。それはまさに、今スナオが書き出そうとしていたフレーズと一字一句違う事のない、スナオの『遅刻理由』であった。

 余りの驚きにしばらく自失していたスナオであったが、はっと気を取り直すと、まず、これが質の悪い悪戯ではないかという事を確認した。すなわち、『入室許可書箱』からざっと十枚ほどの『入室許可書』を取り出し、それぞれの『遅刻理由』の欄をつぶさに見ていったのである。果たして、そのすべてにくだんの、「飼い犬に手を噛まれて、云々」は流麗な明朝体で印刷されていた。つまり、これは下手な悪戯などでは無く、スナオの通う高校の『入室許可書』の『遅刻理由』の欄には、例として「飼い犬に手を噛まれて、云々」が伝統的に掲載されている様であった。スナオは今日、入学から数えて初めての遅刻であったので、この『遅刻理由書』がどういったものなのか知らなかった。知っていたならば、朝から飼い犬に手を噛ませる様な間抜けな真似は演じなかっただろう。ところが現実には、スナオは今朝飼い犬に手を噛まれて怪我を負い、その処置をしていたために遅刻せざるを得なかったのであった。とはいえ、スナオにはどうしてもその事実を『遅刻理由』の欄に書き入れる勇気は湧いてこなかった。『入室許可書』の検閲を行うのは、融通の利かない事で有名な、些か強面の、少しでも頭にくることがあれば即座におどろおどろしい胴間声を張り上げる、スナオのいっとう苦手な生徒指導教諭であった。つまり、ありのままの遅刻理由を記した『入室許可書』が彼に検閲されるようなことがあれば、スナオは彼に恫喝されるに違いなかった。ちょうど、こんな風に。

「おい、お前の遅刻理由は『例』と全く同じなんだが、どういうこった」

「いえ、あの……じつはそれがまさに私の遅刻理由で」

「嘘をつけ、飼い犬に手を噛まれて遅刻する者があるか、あ?」

「いえ、あの、嘘なんて」

「いい加減にしろよ、俺は今朝コーヒーをカーペットに零したので機嫌が悪いのだ」

「えっ、大丈夫だったんですか」

「いや、精いっぱい頑張ったが、どうしても匂いが取れなかった。そのうち通勤時間が来た」

「そんな……」

「だから、今日は機嫌が悪いのだ! その上お前は下手な嘘などつきやがる。もう我慢がならない。お前の様な間抜けの顔など見たくもねえ……だが、俺は生徒指導だ! しかたない、きっちり指導してやるから、昼休み職員室へ来い。決して、逃げるなよ!」

 それはスナオの頭に容易に想像図として立ち入ってきて、途端にスナオの体は恐怖の余りがくがくと震え始め、顔は青褪めてしまった。だが同時にふつふつと怒りも湧いてきた。一体なんだって『遅刻理由』に例など記してあるのか。まずそこから間違っているような気がして、スナオはこの『入室許可書』を作成した人間を叱り飛ばしたい衝動にかられたが、それがまさにかの生徒指導教諭であったならと思うと、スナオはまたもや恐怖心を抑える事が出来なくなった。

 であれば、「激しい腹痛に見舞われた」などの虚言を記すのも手だという声はあるかもしれない。しかし、スナオは十年前、重々しい声の祖母に、「スナオ、嘘だけはついたらいかんけんね……」と何か訳ありな風で忠告されて以来、律儀にもその忠告を守り通しており、ちょうど、一度買い始めた漫画の新刊を手に取らないわけにはいかないように、ここまで来てその信念を曲げることなどもうできないのであった。

 ここまで来るとスナオには手詰まりであった。前にも地獄、後ろにも地獄。スナオにはもはや進むべき道がないかのように思われた。しかし、しばし煩悶していたスナオはふとあることに気付いた。前にも後ろにも地獄があるなら、横はどうだろう? 脇道にそれれば、逃げることは出来ないだろうか。ということで、スナオは職員室の先生方に存在を感知されないうちに、静かに『入室許可書』を『入室許可書箱』に戻して、そのまま帰ることにした。こうすればすべてが丸く収まり、どこにも角が立たず、誰も傷つかない。我ながら良策、とスナオは得意満面で職員室前を後にした。

 はっきりと言えば、この時スナオは混乱していた。無断欠席という選択肢を自信満々にとる様な輩は巷では例外なくヤンキーとか不良とか呼ばれたが、実はスナオはヤンキーでも不良でもなかったのである。ただ、今のスナオは、この愚かきわまる判断について、この上なく完全無欠であると感じ、小躍りして廊下を昇降口の方面へわたり歩いた。すると、途中で音楽室の前を通りかかり、そういえば今日の二限は芸術であったという事を電撃的に思い出した。つまり、この音楽室の中にはスナオのクラスメイトが勢ぞろいしているはずだという事を思い出したのである。

 スナオは流石に素通りする気が起きずに、少しだけ立ち止まり、音楽室の中の声に耳を澄ませてみた。室内はなにやら猥雑な雰囲気に包まれている様であり、先生がそれを何とかまとめようとしていた。先生の努力の甲斐もありやがて室内がしんと静まると、誰かのピアノの伴奏とともに、「帰れソレントへ」の合唱が始まった。「帰れソレントへ」はスナオの好きな歌の一つだった。この時のスナオは非常に上機嫌であり、かつ混乱していたので、自分の理性に何らの疑いを持つことなく、クラスメイト達の「帰れソレントへ」を聴いてから帰ることを決めた。美しいメロディーがスナオの耳をくすぐり、その甘美な刺激はスナオにこれまでに起こったあらゆる愉快な出来事を思い起こさせるようだった。そのうち歌も終わりに近づいてきて、「帰れソレントへ」の最後の一節が鋭く空気を震わせた。


──帰れ(トウルナー)()ソレントへ(ソリィエントォ)ーっ!


 このように、クラスメイト達によるえせナポリ語で終局部が歌い上げられた瞬間、スナオのこころに湧き上がったのは快さとは程遠い、えもいわれぬような不快感であった。スナオは自分でも馬鹿げていると思いつつも、この「帰れ」が自分に向けられていると感じずにはいられなかったのである。ついでに言えば、スナオはこの「帰れ」が、そもそもの翻訳ではどちらかというと「帰ってきてくれ」の意になることを知っていた。しかも、スナオの家はソレントでもなんでもなかった。それにもかかわらず、スナオはクラスメイト達から「帰れ、帰っちまえ」と言われているかのような強迫感を覚え、居てもたってもいられなくなった。見方によれば、スナオはここで混乱から解放され、正気に戻ったともいえるだろう。とにかく、スナオは殆ど叫び出したいような気持を必死に抑えながら、急いで昇降口へ行くと、上履きとスニーカーを履き替え、外に飛び出し、家目がけて駆け出したのであった。

 家に帰りつくとスナオはまず、これまで抑圧下にあった絶叫の欲求を玄関でスニーカーも脱がぬまま存分に解き放った。

 すると、近年まれに聴く飼い主の絶叫に非常に驚いたロングコート・チワワのポアンカレ=ジャス・ダス=ムジークが居間から躍り出てきて、その不自然なほどに丸い眼球を微動させ、茶色い体毛を少しだけ揺らしながら、「ワッフ!」と言った。

 ここで一応ポアンカレ=ジャス・ダス=ムジークについて述べておく必要があるだろう。この何の変哲もないメスのロングコート・チワワは、スナオが中学生であった時にごく一般的なペット・ショップで両親との相談のもとに購入し、飼育を開始したものである。購入した際にペット・ショップの店員が、血統書を作成するので名前を決めてくださいと言うと、スナオは「もう決めている」とばかりにさらさらとその名を店員が用意した付箋に記した。『ポアンカレ=ジャス・ダス=ムジーク』。スナオの両親をはじめ、付箋を用意した店員を含むその場にいた全員がその恐ろしい名前を見るや否や戦慄し、スナオにやんわりと、しかしはげしく、名前を考え直したらどうかと提案したが。スナオは全く折れなかった。それどころか、名前の由来をその場で解説し始めた。

 スナオは当時数学に魅入られており、自室の勉強机の上においてある無地のA4の紙は、常に何らかの数式で埋め尽くされていた。その時期のスナオは数学に関する知識なら何でも吸収した。本も読んだし、勉強も至って真面目に行った。その過程で行き当たったのがかの有名な未解決問題「ポアンカレ予想」であった。スナオはこの問題を発見した瞬間、その美しさに心を奪われ、なんとしてでも自分の手で解いてやろうと思った。が、あにはからんや、スナオはそう決意して一カ月ほどたったころ、朝のニュースでポアンカレ予想が解決されたことを知った。スナオは酷く悲しんだが、実際、当時のスナオにポアンカレ予想を解けるほどの力及び頭の冴えがあったかと言われると甚だ疑わしく、大体からしてスナオは学校の数学のテストでも半分取れればいい方なのであった。

 また、当時のスナオはドイツ語の響きにも心を奪われており、自室の勉強机においてある無地のA4の紙は、常に何らかのドイツ語で埋め尽くされていた。その時期のスナオはドイツ語に関する知識なら何でも吸収した。本も読んだし、自費で購入した教材にも目を通した。が、その過程で行き当たったのが自分にまだドイツ語は難しいという厳然たる事実であった。実際当時のスナオには学校で習う初歩英単語すら怪しかったし、ドイツ語が好きと言うよりは、ドイツ語の響きが好きと言うだけであったので、これも無理からぬことではあった。スナオは酷く悲しんだが、なんとか「音楽(ムジーク)」「(ナハト)」「つま先ツェーエン・シュピッツェ」、あと意味はよく解らなかったが、「ダス」と言う四つの単語を覚えると、これらの単語を呟きながら歩行する事だけに情熱を注ぐようになり、もうドイツ語の勉強はきっぱりやめてしまった。

 これが当時のスナオが夢中になった二つの事であり、「ポアンカレ=ジャス・ダス=ムジーク」と言う名前はこれらに由来するのだという事を、スナオはペットショップ内で、比較的大きな声で得々と披露した。また、それによると名前の候補として「ポアンカレ=ジャス・ダス=ナハト」もあったが、音が悪かったのでやめたとのことだった。このスナオの演説を聴いていた父親は、途中でわなわなと震え始めると、「父さんが悪かった。だから今すぐにその口を閉じろ。父さんが悪かった。父さんが悪かった。父さんが」などと、スナオの右腕に縋り、故障して同じ事しか言えなくなったロボットみたいに懇願し始めた。これによって、このロングコート・チワワの名前は晴れて「ポアンカレ=ジャス・ダス=ムジーク」となったのである。

 要するに、この時のスナオは、一般的な中学生が陥りがちな、人とは違う何かを求めるある種の厄介な病を抱え込んでいたのであり、数学やドイツ語に対する執着も、ロングコート・チワワの名前も単なるその出力であった。また、のちのちこの件に対してはスナオはいつも、この犬にもっとまともな名前を与えてやれなかったのかと後悔ばかりしていた。名前の中に入っている「=」なんてまったく意味のない記号だし、そういう意味ではこの「=」は世界で使用されている「=」の中で最も可哀想な類の「=」であった。しかも、この名前はいわばスナオが当時好きであったものを詰め込んだだけのものであり、実は名前でも何でもなかった。つまり、この犬は実は「ポアンカレ」でもなかったし、勿論「ダス」でも「ムジーク」でもなかった。ただ、「ジャス」だけは音韻を揃えるためにスナオが即興で加えた造語であったので、今スナオの家庭ではこのロングコート・チワワの事は略して「ジャス」と呼ぶのが一般的となっていた。

 また、もうひとつ、スナオはこの当時のことに関して、あの時ドイツ人と遭遇しなくて本当によかったと日常的にかなりの頻度で思っていた。スナオはしばしば逆の立場でこの事について考えることがあった。つまり、ドイツ人の子どもがたどたどしい日本語で「オンガク、ヨル、ツマサキ」と言いながら歩行しているのを自分が見たら、どうするだろうかと言う事を考えた。スナオはまず間違いなく最寄りの病院に電話をかけてしまうなと思った。この点で、当時のスナオが「むじーく、なはと、つぇーえん・しゅぴっつぇ」とたどたどしく呟きながら歩行している所を偶然ドイツ人に聴かれ、最寄りの病院に電話をかけられなかったことは紛れもない僥倖だったのである。

 ということで話は玄関に戻るが、ジャスは飼い主の絶叫に驚きつつ、「ワッフ!」と言った。スナオは自分の目の前にジャスの姿を認めると、今朝自分の腕に嚙みつき自分をこのような事態に追い込んだ張本犬に対する怨みをその目に燃やし、「ジャス!」と叫んだ。ジャスは「ワッフ?」と応じた。その気の抜けた返事はスナオを少しだけナーバスな心持にさせたが、スナオはそれ以上もう何も言う気が無くなると、スニーカーを脱いで居間に行き、仰向けになってソファーに寝転んだ。寝転んだスナオの胸にはジャスが上ってきて、そのまま昼寝を始めた。

 それはとても静かな真昼であった。いつもであればうるさすぎる学校の教室で、この世のあらゆる苦悩や苦痛を塗り込んだ毒針を指の関節に刺されるのにもひとしい辛苦を受けなければならないこの時間に、スナオはジャスとこうして昼寝などと言う贅沢で生産性のある行為に興じていた。スナオの耳にはもはやジャスの寝息しか聴こえなかった。針時計が回っているはずだが、不思議と秒針の刻まれる音も耳に届かなかった。居間の空気は空の高さみたいに、静かで深すぎる(ナハト)の気配をたたえていた。だが、外を見ると当然まだ明るくて、その隔絶がスナオにはなんだかおかしいようにも残酷なようにも思われた。

 スナオは少し眠っていた。学校と比べると、ここは余りにも心地よく、今自分が置かれている状況すら気にならなかった。しかし、その眠りを妨げたのは、ジャスであった。スナオは、ちょっとした痛みを感じて覚醒した。手元を見ると、ジャスが中指を噛んでいた。「ジャス、やめて」と、スナオは寝起きの弱々しい声で言った。「痛いよ、痛いよ」

 ジャスは「ワンフ」というと、構わず噛み続けた。スナオは「やめて」と何度も言うが、ジャスはガシガシと中指を噛み続けた。そのうち、スナオは訳の判らない悲しい気持ちに襲われてきた。中指の痛みを発生源として、これまでにあった様々なことに関する記憶が奔流を起してスナオの頭に流れ込んできた。「ジャス、痛いよ」「ワンフ」「やめて」とうとうスナオの目からは幾筋も涙が流れてきた。止めようとしても止まらなかった。「ジャス、ジャス」「クンフ」ジャスは飼い主の異常に気付いてようやく指を噛むのをやめ、今まで噛んでいたところをやさしく舐め始めた。血は出ていなかった。

 スナオはジャスが中指を舐めているのを目撃すると、涙がやんでいくのがわかった。代わりに口からは、「お前はかわいいなあ」と言う言葉が出てきた。だがそれと同時に、今自分が無断欠席をしているという事実をなぜか思い出してしまい、心因性の胃痛を感じた。

 スナオにとって、これから先の事は、明日、無断欠席に関する譴責を受けるであろうことも含めて、一寸たりとも期待をかけるに値しない事ばかりであった。しかし、「お前は本当にかわいいなあ」「ワッフ」と言うやり取りを交わしながら、スナオはこの先の人生がほとんどジャスに適当な名前を付けたことに対する後悔で埋め尽くされていくのではないかと言う様な気がして、身震いした。それには耐えられる気がしなかった。しかし、そんなときに、ふとスナオはこうも思った──ジャスが「あの名前」を、嫌がっているなどと、一体誰にわかるというのだろう?

 それは実際、深遠な問いであった。自分が想像していることが本当の世界にはどれだけ当てはまっているのか。例えば、スナオはクラスメイトの──君はその貧相な体形についてからかわれていることを快く思っていないのだろうと確信していたが、それは本当の事なのか。これはわからない。人の言葉を発せない犬の内面ならなおさらである。だから、スナオはおそるおそる、ジャスに向って、「なあ、ポアンカレ=ジャス・ダス=ムジーク」と呼んでみることにした。すると、ジャスはいつもと寸分たがわない様子で飼い主の方を向くと、「ワッフ」と言った。

 スナオは驚愕して言葉を失った。それは弱小高校の野球部がうっかり地区大会に優勝してしまった時の驚愕に匹敵するほどの驚愕であった。

 ジャスの声が響き渡った後、居間は世界の終わりを思わせるほど静かになって、ただ太陽の光を浴びた弱々しい空気だけが、慣性的かつ規則的に進行する世界の拍動にシンコペーションをつけるみたいにゆらゆら揺れていた。

 驚きの余りしばらく自失していたスナオは、はっと気を取り直すと、ほとんど泣きそうになっていることに気付きながらも、目の前の、泰然自若とした偉大ないきものに向って、「ワッフ、ワッフ」と言った。

 するとジャスも、少しだけ嬉しそうに、「ワッフ」と答えた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ