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真実は目の前に  作者: 華愁
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第五話▽闇の正体

まさか、こんな形で

闇の正体を知ることになるなんてね。


あの日からお昼は八人で

食べるのが当たり前になっていた。


副総長同士だからなのか

侑君と泉はすっかり仲良くなっていた。


その日も陸十が作って来た

お弁当を皆で食べていて

トイレに行った時に誰がが来た。


「〈雷加、会いたいよ〉」


紛れもない闇の声。


電話をしているようだ。


雷加?


名前からして男だよね……


侑君達なら知ってるかな?


闇がトイレから出るのを待ち

私は急いで中庭に戻った。


「茉緒ちゃん、遅かったね」


『うん、出ようと思ったら

闇が来ちゃたから

出るに出られなくて(苦笑)


そうだ、皆に聞きたいんだけど

“雷加”って名前知ってる?』


あたしの質問に反応したのは

総長・副総長組。


「何処でその名前を?」


何かあるみたいだね。


『闇が電話してて、

会いたいって言ってた』


「その名前は【雷鳥】の総長の名前だ」


礼君が教えてくれた。


成る程、闇は【雷鳥】の姫か(ニヤリ)


「へぇ~


これは、【雷鳥】を

潰しに行く絶好の機会かもな」


爽は普段、名前の通り“爽やか”だけど

喧嘩の時は雰囲気が百八十度変わる。


そして、名前と見た目に反して好戦的だ。


「アイツはスパイってことだよな」


普段無口な琢海がポツリと呟いた。


『お二人から話してみてはいかがですか?』


あたしはアイツらと

話すのは嫌だし

アイツらも話したくないだろう。


第一、あたしが言ったところで

信じやしないだろう。


「わかりました、言ってみます」


そう、この時はまだ知らなかった。


闇が二人を追い出そうとしていることに……

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