友情
家に帰ると母親が心配そうに声をかけてきた。
「おかえりなさい。体調とか大丈夫?」
りょうがは頷いた。
そして自分の部屋へ入った。
今日1日の出来事を振り返ってみた。凜音とは小学校をまわり音楽室で記憶を少しだけ取り戻した。
そして帰り道に優と再会して少しだけ話した。
その日はご飯を食べることなく寝てしまった。
次の朝目を覚ました瞬間にあることに気づいた。
優の発言だ。
「久しぶりにこの街に帰ってきた」と。
次話せる時はいつなんだ?そう思った。連絡先がないかと自分のスマホで優の名前を探すが見つからなかった。どうすれば優に会えるか。それだけを悩み続けた。その時ふと思い出した。凜音なら優の連絡先を知っているのではないかと。早速凜音に連絡をとることにした。
凜音に電話をかけたがなかなか出ず結局諦めるしかなかった。ほかの手段はないかと悩むが出てこず最終的に凜音に頼るしかなかった。
その日の夜
りょうがはスマホをいじっていると凜音から電話がきた。
「もしもし。ごめん。連絡あったの気づかなくて。なにか用事があったのかな?」
「ごめん。連絡して。実は優のことなんだ。話しても大丈夫かな?」
「大丈夫だけど優のこと思い出したの?」
「思い出してはないけど昨日の帰りに優と会ったんだ。久しぶりって声をかけられて。」
「なに寝ぼけたこと言ってるの?優はもう死んでるんだよ?事故で。」
りょうがは耳を疑った。昨日話したのに死んでいるってどういうことなんだ?俺は昨日誰と話したんだ?
「どういうことだよ。昨日俺は話したぞ?そんな怖いこと言わないでくれよ。」
「ホントだよ…。優はもう死んでるんだよ?私たちの目の前で…。」
りょうがは思わずスマホの通話ボタンを押してしまった。そんなわけがない。昨日ちゃんと優と会って話したんだ!それなのに俺達の目の前で死んだ!?どういうことだよ!いみが分からねえ!
りょうがはただ焦って母親の元へ向かった。優のことを確かめたかったからだ。母親の元に着くなり母親に聞いた。
「俺達の幼なじみの優って男の子まだ生きてるよな?今高一だよな?」
母親は静かに目を閉じ話した。
「りょうが。とりあえず落ち着きなさい。目を閉じて。そして優くんのことを思い出しなさい。小学5年生の時、優くんは事故にあった。あなたが事故にあったところと同じところで。」
どういうことなんだ?俺はなにを見たのだ?確かにあれは人間だった。俺と同じ場所で事故をした?なんでだ?こんな偶然ありえるのか?そう思っていたらなぜかまた涙が流れ落ちてきた。
「あなた達が生きてるのも奇跡って言われたのよ。あなた達が下校してる時に車が突っ込んできた。頭を強く打ったりょうがも死ぬかもしれなかったのよ。」
りょうがは涙しか流せなかった。なら俺が昨日見たあの男の子は誰なんだ?答えは1つしかなかった。男の子は幽霊なんだ。ではなぜ俺に会いに来たのか。
次の朝
眠れなかった。今日から学校だというのに一睡もできなかったのである。優は幽霊で俺に何を伝えたかったのか。
それを知るのはすぐだったがそれをりょうがは知らなかった…




