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大切な思い出  作者: SHION
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再会

「2人で1回夜の学校探検したの。その時私ホントは怖いの苦手だったのによゆーって言ってさ。それで夜学校みたら怖すぎてずっとりょうがの腕にくっついてて。七不思議とかあるじゃん。あれを見に行きたいってりょうがが言って私が廊下の真ん中で大泣きしてさ。先生が走って私たちを見に来て2人とも先生にこっぴどく怒られてさ。親には言われなかったけどしばらくは学校の掃除やらなんやらさせられてさ。私が泣いたのがいけなかったのにりょうがはなんにも言わずに掃除をしてたな。」りょうがはずっと笑っていた。凜音が泣くところとか想像できなかったからだ。ただ凜音に聞きたいことはたくさんあった。それは祐奈と優のことだ。祐奈は死んでいる。ただ優という男の子のことはまだなにも知らない。お見舞いにも来てなかったはずだ。りょうがは聞いた。「優って男の子は誰なんだ?昨日母さんと話してて祐奈のことを知った。ただ優ってやつは名前しか聞いていない。俺ら幼なじみならなにか知っていないか?知ってるなら教えて欲しい。」するといきなり凜音が叫んだ。「アイツのことは聞かないで!私はなんにも知らない!幼なじみだけどあいつのことなんか嫌い!もうアイツのことを思い出させないで!」そのまま凜音は地面に崩れ落ちた。りょうがは意味が分からなかった。なぜ幼なじみの優をここまで嫌うのか。そして優となにがあったのか。だがりょうがは一つだけ分かった。それは優は凜音となにかがあったに違いない。優を知っている人を探さなければいけないと。凜音が落ち着くまでりょうがはひたすらそばにいた。凜音が落ち着いたあとりょうがは「ゴメンな。聞かれたくないこと聞いて。」「大丈夫だよ。私の方こそごめん。急に叫んだりしちゃって。」2人はそのまま学校をまわることにした。学校は比較的綺麗で今も生徒が通っているから荷物などもあった。だが一つだけ他の部屋とは違うところがある教室があった。それは音楽室だ。なぜか懐かしい。今まで見たところはなにも感じなかったのにここだけはすごく懐かしい。すると頭の中に記憶が少しだけ戻ってきたのである。それは音楽室でりょうがと凜音と祐奈、そして優と思われる男の子と一緒にリコーダーを吹いている思い出だ。これは大きな進歩だと確信した。このまま色んなところを巡れば必ず全ての記憶を取り戻せるとりょうがは思った。学校をまわっていたらいつの間にか5時をまわっており家へ帰ることになった。りょうがはワクワクしながら家へ帰った。その時りょうがの前に1人の男が姿を現した。男はりょうがに話しかけた。「もしかしてりょうがか?」りょうがが頷くと男は「久しぶり。俺のこと覚えてない?」と聞かれた。覚えているわけがない。記憶がないのだから。りょうがは聞いた。「君は誰?」そう聞いたら彼は答えた。「俺は優。お前の幼なじみだ。」と…

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