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部屋の中
そこには何も書いてなかった…
ただそれはなにかを書いて消しゴムで消したような跡があった。りょうがは何も分からないがとりあえず2段目の元の場所へその紙を戻した。3段目を開けるとそこにはたくさんのアルバムがあった。りょうがはアルバムを開くと一人一人の顔と名前を声に出して読んだ。なにか思い出せるかもしれないと思ったからだ。そして読んでいるときに1人気になる生徒がいた。なぜだか分からないがその人が気になった。名前は祐奈。なぜだか分からないが涙が流れ落ちてきた。なにも分からないのにただひたすら涙が流れ落ちた。この子は一体誰なんだ?りょうがはひたすら自分に問いかけた。「俺はコイツになにをしたんだ?なんで俺はこいつの名前を読んだだけでこんなにも悲しくて辛い涙をながすんだ?」りょうがはひたすらこの言葉を胸の中で思い続けていた。母親にあとでこの女の子の話をしようと心に誓った…