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小鳥  作者: 鴨川デルタ
1/2

東京

4号線の信号が点滅していたのを覚えている。

僕は多分1時間に2本の電車も

街灯の灯りだけが頼りの帰り道も

そんなに嫌いではなかったし、

3分に1度の電車や、高く、高く光っているビル街に

憧れていた訳ではなかった。

小鳥さんを知ったのは東京に来て1年が経とうとする

大学2回生の春だったと思う。

小鳥さんが僕を知ったのもまた同じ春だった。

おそらく僕は彼女を認知するのが大学の中で遅かった。

真っ白に透き通った肌と

肩までの少し癖がかった黒い髪に

まばたきする度にそよ風でも吹きそうな

長く曲線を描く睫毛。

大学1回生の春彼女が噂になったのは

言うまでもないように思う。

僕が彼女を知るのはこの1年後で、

入ったのはいいものの入学式以来行っていなかったサークルに1年ぶりに足を運んだのがきっかけだった。

何故だか僕はその時、

1つ上だった彼女がひどく大人びて見えた。


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