エピローグ
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<<エピローグ>>
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港町ザブンは治安維持協会員と魔族討伐組合の捜査員でごった返していた。
ユスティム研究所という存在は、実はそれぞれの組織で秘密裏に調査は進んでいたようなのだが、今回のような町丸ごとが研究に関係していた事は前例が無いらしい。
ちなみにアームステルのユスティム郵送会社も危険視されていたようだが、捜査が秘密裏だったために、俺が調べた時も詳しい情報は得られなかったという理由があるらしかった。
事件に関わった俺達はそれぞれの捜査員から別々に質問攻めをされる羽目になってしまった……治安維持協会と魔族討伐組合は噂通り、仲が悪いらしいな。
「捜査にご協力ありがとうございました。この映像は大変貴重な物になります」
カカという名前の魔族討伐組合員が秋留の手からインスペクターを手渡された。
実は秋留は魔族討伐組合から目的は明かせないが、規模が大きくなる可能性がある事からあらかじめインスペクターを借りていたらしい。戦闘が始まる前に町に一件だけあるガイア教会の尖塔に設置して隠し撮りをしていたようだ。
さすが秋留だ。ぬかりがないし、情報提供の謝礼として貰った百万カリムをメンバーと山分けするという太っ腹振りだ。
……相変わらず、惚れ惚れするぜ。
ちなみにインスペクターは頭の部分がカメラのようになっている妖精だ。
このカメラで撮影した情報は別地へ転送したり、少しの時間ならインスペクター内に映像として保存しておけるらしい。この辺の技術は魔族の本拠地があるワグレスク大陸から生まれたものらしい。
「で、そちらの調査の方はどうなんですか?」
秋留がカカ組合員にそれとなく聞く。この辺は機密情報だろうが、貴重な情報を提供した俺達にカカは悪い顔せずに報告し始めた。
「何人か死者含めて負傷者を拘束しましたが……生存者はいずれも記憶を失っているようで……」
『!』
俺達は一同驚愕した。
その中で秋留が一人冷静に呟く。
「記憶を失わせたのね……」
逃げ遅れた関係者に対して、殺す、記憶を消す……ユスティムの野郎、何でもありか!
「許せない奴らだな!」
獣人から戻ったカリューが怒り心頭で叫んでいる。
「村人の数も圧倒的に少ないですね。秋留さん達から聞いた情報の中で現れた……ティムチェでしたっけ? そいつが有力な関係者は連れ去った確率が高いですね」
ティムチェ……案の定、秋留は最初「チムテ」と言っていたが、俺が訂正して組合員には報告しておいた。
激闘を繰り広げた翌日には俺達は港町ザブンを後にして聖都アームステルへと目指して出発していた。
宿屋の主人もいなくなってしまったので、港町ザブンにいつまで居てもゆっくり休めないからだ。
秋留の魔力がまだ全快にならないため、俺達の乗る馬車はパンとブレッドが二頭で頑張って引っ張って行ってくれている。この調子だと五日位はかかりそうだ。
「アームステルに戻ったらどうするかな」
カリューが揺れる馬車の上で伸びをしながら話し掛けて来た。
ちなみに全世界を制覇したジェットは現在、秋留の所持品の中で灰になっているため意見を伺う事は出来ない。
「カリューの変異も一通りキリがついたしな」
「お前の変異もな」
カリューは言ってから口を閉じた。俺の変異はラムトの存在が頭の中に発生していたのが原因だからな。
「悪りぃ」
「気にすんな、お前らしくない」
カリューの台詞に俺は答えた。
「……! おい、それじゃあ、俺はデリカシーの無い男みたいじゃないか!」
「デリカシーの無い筋肉馬鹿男だな」
「なんだとぉっ!」
俺とカリューは睨みあった。それを楽しそうにクリアが眺めている。
相変わらずクリアが苦手なカリューは咳払いをすると、自分の座り位置に戻っていった。
「今回の冒険って……何だか悲しい事が多かったけど……」
クリアが秋留に話し掛ける。
「うん……」
秋留も寂しそうに答える。
確かに今回の冒険では大事な人を守れず、敵には逃げられるで余り良い思い出は無いな。
しかし、冒険は辛い事ばかりじゃない。冒険を続けていく事の楽しさは無限に広がっている。
俺たちは冒険を終えた時の開放感や満足感を楽しむために俺達は冒険者を続けているんだろうな。
俺の予想通り、五日かけて俺達はアームステルへと戻ってきた。
そしてアームステル滞在中ずっと世話になっている宿屋に到着すると、俺達は久しぶりのベッドの感触を確かめながら深い眠りについた。
翌日は久しぶりの快晴に恵まれた。
港町ザブンからアームステルに移動する途中は、何度か酷い天気に遭遇したからなぁ。
俺達は宿屋の広いテーブルを使って今後の進路を決定するための会議を開こうとしていた。
「ん? シープットがいないようだが?」
カリューが辺りを見渡しながら言った。
シープットも今や俺達の仲間だからな。今後の進路の決定の場には居てもらった方が良いと思うのだが……。
俺はクリアの方を振り向いた。
その顔がなぜか寂しそうだ。いつもの覇気が感じられない。
……まさか。
「クリア、シープットは?」
カリューが聞く。
こいつ、もう少し空気読め!
丁度その時、宿屋の入り口を誰かが入ってきた。恰幅の良い腹、成金趣味の服装……。
「やぁっ! 皆さん、お久しぶりです!」
クリアの父、パルメザン・レッジャーノ、その人だ。隣には不在だったシープットとその他数人の執事が大量の荷物を抱えている。
やはり来たか。
クリアは元々、カリューが人間になって大人しくなるまで、という限定条件の下、パルメザンに許可を貰って俺達パーティーに入っていた。
カリューが半分だが人間に戻ったという事でパルメザンが愛娘を引き取りに来たという事か。
……こちらの状況はシープットが報告していたに違いない。クリアが自分から報告するとは思えないしな。
「このオッサン……誰だ?」
勿論、デリカシーの無い筋肉馬鹿男の台詞だ。
……あれ? そういえばパルメザンに会ったのってカリューが獣になっている間か。だとしたら覚えて無くてもしょうがないな。
「今まで、クリアがお世話になりまして! ぐっほっほ!」
相変わらず典型的な金持ちを表す偉そうな喋り方と笑い方だ。相変わらず好きになれない。
「おや? そちらの方は……青い毛並みには見覚えがあるのですが……」
「あ! ……あの時は別件で外れていたレッド・ツイスターのリーダー、カリューです!」
秋留が咄嗟の台詞で取り繕う。
「ほほぉ……まぁ、色々あったようですが、皆さん、無事で何よりです!」
ほっ。
パルメザンが細かい事は気にしない阿呆で良かった。
カリューがパルメザンに会っていた時、カリューは青い毛並みの凶暴な獣、だったからな。説明するのが面倒くさくなる。
「ん? どうした、クリア。お前からも皆さんに挨拶しなさい」
黙って俯いているクリアにパルメザンが言った。
こいつもカリュー同様に空気の読めない奴だな。
「……」
黙ったままのクリアの肩が小刻みに揺れている。
「頑張って」
秋留が言った。
その言葉に赤い目をしたクリアが顔をあげ、俺達の顔を一人一人見渡しながら、声を振り絞るように話し始めた。
「皆さん、今までお世話になりました……アタシの冒険は……コレで終わり……です」
クリアが涙を流しながら言った。
秋留がクリアの肩を軽く抱くと、クリアは秋留の胸へと飛び込んだ。俺も飛び込みたい!
「そりゃあ急だな……言ってくれれば何か用意したんだが」
か〜!
我儘で自由気ままなクリアから、あらかじめそんな事を言ってくる訳無いだろっ!
カリューの台詞にクリアはツカツカとカリューの目の前まで歩いてくと、下からカリューを睨みつけた。
その迫力にカリューが後ずさる。
「カリューはもうちょっと乙女心を読むっ!」
「はいっ!」
うむ、だいたい俺の言いたい事をクリアがカリューに教え込んだ。クリアの台詞にカリューが裏声で返事をした事に対する笑いを必死でこらえながら、俺は心の中でグッドサインを出した。
「……と、兎に角、またな、クリア」
リーダーのカリューが引き続き怯えながら言った。この気分爽快な絶妙なやりとりが見れなくなるのは確かに寂しい。
「またな……か。うんっ! 元気でね、カリュー!」
満足そうにクリアが頷いた。
「今まで一緒に冒険出来て、楽しかったですぞ」
秋留の魔力が全快したお陰で、最近灰から復活したばかりのジェットも言った。それにしてもこの時までに復活出来て良かったな、ジェット。
……いや、秋留の事だ。恐らくそろそろクリアとこういう別れが来る事は想像していたに違いない。
「楽しかったよっ!」
クリアがジェットに抱きついた。
ジェットは死人特有の独特な臭いを放っているのでだが、クリアもいい加減慣れたようだ。
「これからは家族と一緒に色々学ぶんだぞ? 今回の事で家族の大事さ、ようく分かっただろ?」
「むっ! ブレイブ偉そう!」
俺の台詞に泣きべその顔でクリアが言い返す。コイツ、俺に対する扱いは相変わらずだな。
「がっはっは! クリアもすっかり皆さんと仲良くなって!」
暫し、全員で笑う。
ジェット同様に復活したツートンとカーニャアのラップ音も聞こえてくる……笑っているのだろうか。
「ゴホンッ、皆様」
今まで静かにしていたシープットが喋り始めた。さすが執事ともなると話し始めるタイミングも良いな。
「ご主人様がアームステルで有名な料亭を予約していますので、そろそろ、そちらに移動致しましょう」
高級料亭か。
久しぶりに旨い料理が食えそうだ。
「待って!」
クリアが席から立ち上がった。
「みんなとの最後の晩餐の場所は決めているの」
食堂ひげおやじ。庶民的なメニューを数多く扱う高級とは程遠い店屋だ。
「おほ、ここはまた随分と個性的な店だの!」
パルメザンは嫌な顔もせずに店へと入っていった。
「みんなと一緒に来た時に料理が美味しかったから……もう一緒にいられない、って分かった時にこの店で最後の晩餐しよう、って決めてたの!」
「ふむ、浪費癖、少しは減ったようですな」
「ジェットのお陰だよ! それに安くても良い物はある!」
クリアがジェットにビシッと指を突き立てる。ジェットと話すクリアの姿はまるで祖父と孫のようだ。
……それにしても食べたかったな、高級料理。
「おぅ、いらっしゃい! 団体さんだね!」
団体か……あの髭面のおっさんは気づいてないだろうが、更に幽霊が二名いますよ……と心の中で愚痴る。……この団体で行動するのも後僅かか。
その日、俺達は遅くまで食堂ひげおやじで安いが旨い料理を食べまくると、夜遅くにいつもの宿屋へと帰った。さすがにパルメザンは俺達の宿とは別の高級宿が立ち並ぶ通りへと歩いていったようだが。
静かな朝が始まった。もうラムトが騒ぐ事も無い。クリアの元気な声を朝っぱらから聞く事も無くなる。
俺達は支度をすると宿屋を出た。
支度と行っても、見送るだけの俺とカリュー、秋留、ジェットは身軽だ。
クリアは今まで立ち寄った村などで購入した土産などをシープットに全て持たせているので、ある意味一番身軽だ。
移動に時間がかかるという事で、早朝から総出でクリア達を見送るために俺達はアームステルの南門の前に向かった歩き出した。
移動の間、誰も喋ろうとはしなかったが、秋留とクリアはしっかりと手を握りながら歩いている。
昨日も秋留とクリアは同じ部屋に寝ていたようなので、十分に別れの挨拶は済んでいると思うのだが、まだまだ名残惜しいのだろう。
「や! みなさん、お揃いで!」
朝からパルメザンは元気だ。その隣には、豪華な四頭引きのボックスタイプの馬車が目の前に止まっている。御者席にはパルメザンが連れてきた二人の執事が腰を掛けている。
「みんな、さよならっ!」
秋留との手を離し、クリアが元気良く言った。
「クリア」
カリューが一歩前へ踏み出した。
レッド・ツイスターのリーダーとして、締めの一言かな。
「クリア、それにシープット、紅蓮はレッド・ツイスターの立派なパーティーの一員だっ! 冒険者になったら、その時はまた一緒に冒険しようなっ!」
そう言って差し出したカリューの手をクリアが思いっきり握り返す。
「うんっ!」
俺と秋留、ジェットも無言で二人の握手の上から手を重ねる。
慌ててシープット、そして手は届かないが紅蓮が俺達の握手を見上げる。
最後にパルメザンが一番上に手を乗せた……いや、お前はレッド・ツイスターの一員じゃ無えって!
「仲間というのは良いものですなっ! それでは、行くぞ、クリア」
クリアとパルメザンは豪華な馬車の中へと入っていった。
馬車の窓からクリアが顔を出す。
「ばいば〜いっ!」
クリアが大きく手を振った。その手にはしっかりと小さな人形が握られている。
「堕天使のお守りそっくりに私が作ったの」
俺の視線に気づいた秋留が俺に耳打ちする。
やっぱり既にクリアとの別れは十分にしていたようだ。そして手作りのプレゼントまで容易しているとはさすがとしか言いようが無いな。
「寂しくなりますな」
街道を走り出した馬車を見送りながらジェットが言った。その目からは涙が流れ落ちている。……年を取ると涙もろくなるらしいな。
「そうだね」
秋留も泣いている。
そして横を見るとカリューが明後日の方を向いて鼻をすすっている。辺りからは「ピシッ」「パシッ」とどこか寂しげなラップ音も聞こえてくる。
ふっ。どいつもこいつも。
俺達は暫くその場で立ちすくんでいた。まだ朝早いせいか人通りはほとんど無いため変な風に怪しまれる事も無い。
「ピシッ」
「パシッ」
「ん? どうしたの? ツートン、カーニャア?」
どうやらツートンとカーニャアが何か秋留に話し掛けているようだ。
「……ん、そっか……」
クリアを見送って、少し元気が戻ってきた秋留が再び寂しそうな顔をする。
そして俺達の方を振り返って話し始める。
「ツートンとカーニャアもお別れだって」
『えええっ!』
俺とカリュー、ジェットは突然の話しに驚いた。
クリアは分かる。元々条件付きだったしな。人間だし別れがあるのも理解出来る。
しかしツートンとカーニャアは……。
「今じゃ無いと駄目なのか?」
秋留の精神的なダメージを考慮して発言してみたが、どうやら、ツートンとカーニャアは俺達パーティーに憑いて、色々な場所を巡れたお陰で満足出来たそうだ。
元々、クリアがいたデズリーアイランドで、浮かばれないカップルの霊を秋留が引き取って来たのが発端なのだが。
こいつらのお陰で色々貴重な体験させてもらったよ、ホント……。
「また寂しくなっちゃうね……」
秋留の発言なのだが……悪いけど、あんまり実感無いなぁ。
「元気でな、ツートン、カーニャア」
カリューが上空に向かって言った。
「あ、カリューの目の前で二人友、握手求めているんだけど……」
秋留のツッコミにカリューが慌てて前方に手を差し出す。
「うう、何かゾワゾワする」
カリューが助けを求めるように秋留の方に顔を向けた。
「ピシッ」
「パシッ」
「何だって?」
引き続きカリューが引きつった顔で秋留に助けを求める。こりゃ面白い見世物だ。
「クリアとの別れみたくしてくれ、ってさ」
……あ、じゃあ俺達も手を合わせるのね。
秋留の指示に従って、俺達はカリューの手の上にそれぞれの手を乗せた。
……確かにゾワゾワする。
「え、え〜っと……ツートンもカーニャアもレッド・ツイスターの立派なパーティーの一員……だっ!」
クリアの時と比べたらさすがに勢いが無くなったが、まぁ、しょうがない。
「……て、転生したら、その時はまた一緒に冒険しようなっ!」
おお、カリューにしては上手くまとめたな。
「ピシッ」
「パシッ」
「ありがとう、だって」
その時、一瞬だが太陽の光に照らされて、俺の目の前に健康そうな角刈りの青年と、パーマを掛けた可愛らしい顔の女性が見えた気がした。
『あ!』
その二人が手をとりながら、空へと上っていく。
「……天国でも幸せにね」
秋留が両手を天に掲げて、まるで祝福しているかのように囁く。
そして俺達四人がたたずむ広場に、まるで全ての悲しみを洗い流すかのように少し強めの冷たい風が吹いた。
「……何だか寂しくなったな」
宿屋のロビーで俺達四人はテーブルに広げた世界地図を見る訳でもなく、ただひたすらボーっとしている。
熱血漢のカリューの台詞にも熱さが全く感じられない。
「これからどうしますかな」
ジェットは気分を変えるかのように身を乗り出して、テーブルの世界地図を睨んだ。
「暖かい大陸に行きたいなぁ」
俺もボーっとしながら世界地図を見ながら言った。
心が何だか冷え切ってしまったので暖かい大陸に行きたい、という気持ちがあるのだが、そんな事はイチイチ報告はしない。
この冬の大陸であるアステカ大陸はこれからまだまだ寒い日が続くからな。
俺はふとロビーにかかっているカレンダーを眺めた。
「!」
そうだ、思い出した。
あの大剣を操るガキにカリューがオジサン呼ばわりされていた時にふと思った事……。
「カリュー、お前の出身ってディム大陸だったよな?」
「? ああ、そうだが……え? まさか次の大陸……」
鈍いカリューでもさすがに気づいたか。
「お前の誕生日祝いも兼ねて、次の目的地はディム大陸、なんてどうだ?」
『!』
俺以外の全員が驚いた。
「あ、カリューの誕生日って確か……」
秋留を筆頭にカリューまで自分の誕生日を思い出し始める。おいおい、そこはちゃんと覚えておけよ。
『十二月十二日!』
そう、カリューは明日で二十六歳を迎える。
「良いのではないですかな、次の大陸はディム大陸という事で?」
ジェットも笑顔で世界地図に指を突き立てた。
このルーガル星の中央にある巨大な大陸、ディム大陸。中央にある大陸という事は四季があるため、このルーガル星の北に位置するアステカ大陸にいるよりは断然寒さは和らぐはずだ。
「良しっ! んじゃあ、次の冒険の地はディム大陸だなっ!」
カリューが勢い良く立ち上がる。
再び熱血漢としての血が騒ぎ始めたようだ。
「その前に!」
カリューの後を引き継ぐように秋留も立ち上がる。
「明日はカリューの誕生日祝いを盛大に行おうよっ!」
『賛成!』
秋留の台詞に俺とジェットが答え、カリューが恥ずかしそうに全員の顔を見渡す。
さて、色々別れが重なったが、俺達はもともと四人パーティー。
もとに戻ったと思って心機一転、新たな大陸で再スタートを切るのも良いかもしれない。
次の目的地も決まり、意気揚々と今日の昼ご飯を食べるためにアームステルの街をぶらつく仲間の後ろを歩く。
首にぶら下げた、ペンダントの重さに微笑みながら……。
むふふ。
そう、残念ながら一枚はソソソンとかいう岩人間にネコババされたが、もう一枚はペンダントに姿を変えて俺の首にぶら下がっているのだ!