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カレンの日記・その1

息抜きですので、不定期になるのはご了承下さい。

 夜になった。あのあと、シルが笑ったことで皆が固まったり、騒ぎ続けたりで何もできなかった。……でも、シルが私以外の人の前で笑ったことはうれしい。もっとシルの感情が出てくるようになればいいな。


 一日が終わったし、シルにもらった日記を書こうと思う。

 ……でも私、文字書けないんだよね。記憶を失う前も書けなかった気がするしどうしようかなぁ。

 シルに教えてもらいながら書くのも――「お姉ちゃん~、その日記は触りながら声を出すだけで書けるよ~」――何それ、凄い。早速書こうかな。触りながら……。


 一日目


 ……これでいいのかな?わっ、凄い!何か浮かび上がってくる。これが文字なのかな?でも、喋ってなくても浮かび上がってるような?私は読めないからわかってないけど、出来ているものとして綴っていくことにする。

 今日は、ちょっと衝撃的だった。シルが平然と人を殺してることが信じられなかったから。でも、そうなった原因は、私なんだよね。シル、ゴメンね。


 少しは今のシルのことが知れたと思う。まだ隠してることがあるみたいだけどね。

 ”あの人”ってどんな人なんだろう。まだ生きてるのかな?だったら、お礼を言いたいな。……お姉ちゃんはシルが話してくれるまで待つよ、何時までもね。

 これくらいかな?明日から色々教えてもらうから、そろそろ寝よう。おやすみなさい。



 ………お姉ちゃん、全部聞こえてたよぉ。恥ずかしいぃ。






 二日目


 今日は、朝からオーウェンさんに魔法について教えてもらった。

 魔法は、体内の魔力を使って何かしらの現象を起こす技術の一つらしい。近いものに、”錬金術””錬成術”などがあるらしい。この二つは、ゴーアンさんのほうが上手と言っていたから、今度教えてもらおうかな。

 オーウェンさんに、「儂のことは師匠かオーちゃんと呼ぶんじゃ!いいな!」って言われた。次からは、師匠って呼ぶことにしよう。でも、あの時のヴォルクさんの溜め息が、なぜか記憶に残ってる。……お疲れ様です。

 一先ず、体内にある魔力と自然にある魔力を感じたり視たりすることを中心に練習した。………と言ってもすぐにできてしまったけど。ヴォルクさんに驚かれてしまった。そんなに驚くことなの?

 そのあと、余った時間に魔力を操作する方法を練習した。こっちは少し難しい。なかなか出来なかった。う~ん、コツとかあるのかな?ヴォルクさんはすごく綺麗に操作してた。どうやってるんだろう。ヴォルクさん曰く、”強化魔法”には必須だから得意になったって言ってた。

 うん、明日も頑張ろう。明日は………シルに教えてもらうんだよね、やる気が出てきた。おやすみなさ~い。



 ………カレンさん、普通の人は感じたり視たりするだけでも一か月はかかるんですよ、十分驚くことです。




 三日目


 ………疲れた、もう無理ぃ、寝るぅ~~~。




 四日目


 うぅ、昨日はつらかった。

 シルに倒れるまで走らされた後に、お勉強会。さらに、もう一度走り込み。お姉ちゃん死んじゃう、死んじゃうから~⁉


 今日は筋肉痛で辛かったけど、楽しかった。ゴーアンさんに鍛冶と錬金術の基本を教えてもらった。それぞれ見ながら教えてもらえた。ゴーアンさんは、人に教える才能もあるんじゃないかな。

 錬金術は面白そうだったので今度何か作ってみることにする。


 ……恥ずいじゃねえか。よし、カレンの嬢ちゃんでも作れそうなものを用意してやらねぇとな!




 五日目

 

 今日は、シルと師匠の二人が居なかった。どうやら、重要な用事があったらしい。何があったのか気になるけど、聞かないよ?だった、シルが思いつめたような表情してるんだもん。

 

 代わりに、ヴォルクさんに家事と魔力操作を教えてもらった。

 家事は難しかった。やっぱり料理って難しいんだね。でも、お姉ちゃん諦めないよ!シルに美味しいものを食べさせてあげたいからね。……そのあと、シルが料理上手だと聞いて心が折れかけました。

 魔力操作は、大分上手くなったと思う。ヴォルクさんも教えるの上手なんだもん。すぐコツをつかめたよ。……でも、驚いた顔して、距離を取るのはやめてくださいぃ。地味にクルものがあるよ。


 ゴーアンさんには、魔石と錬成、刻印魔法を教えてもらった。これで一通り、最低限の魔道具を作るための知識は揃ったらしい。私も何か作ってみようと思う。これで少しは、みんなの役に立てるといいな。



 ……ヴォルクさん?

 ……すみません、シルフィーさん。驚いてしまって、つい。

 ……カレンの嬢ちゃん、何作る気でいやがんだ?嫌な予感がするんだが。




 六日目

 

 今日は走った。あ、違った、今日も走った。

 しかも、走りながら魔力を放出し続ける訓練だった。シル曰く、「体力と魔力、両方同時に鍛えた方が効率いいでしょ?」とのこと。でも、これ普通の人なら死にかねない内容だよ?だって、話聞いてたヴォルクさんが顔真っ青にしてたし。まあ、シルのためだからやるけどね。

 

 それと、普通の勉強をしました。少しは文字を読めるようになったよ。……私以外の言葉が混ざってる気がするのは気のせいかな?


 魔道具は、どんなのを作ろうかなぁ。



 ……何やらせてるんですか、シルフィーさん!

 ………お姉ちゃんのためを思ってやった。後悔も反省もしていない。

 どんなものを作るのじゃろうか!気になるのう!

 婆のくせに、気が合うじゃねえか!



 七日目


 今日は、走って、魔法を習って、錬成陣貰って、普通の勉強をしました。

 疲れたので、もう寝ます。




 八日目


 今日は、師匠に魔力操作を見せたら”魔力測定器”なるものを持ってきてくれた。話によると、顔位ある水晶を加工したものらしく、魔力を通すと光るらしい。その時の光の色で属性が、強弱で魔力量がわかる。と、ヴォルクさんが説明してくれた。師匠、「魔力を通せ」だけじゃわからないです。

 結果としては、よくわからなかった。……虹色に光ったと思ったら、水晶が割れてしまったからだ。師匠はそれを見て爆笑してるし、ヴォルクさんは驚いた表情のまま距離を取ってくるし。……今までで一番遠かった。

 気晴らしに魔道具を作ってみようと思う。ちょっと”魔弾”って魔法が気になるしね、グスン。



 ……ヴォルクさん?

 ひっ⁉目の笑っていない笑顔はやめてください、シルフィーさん!怖いです!!

 あれは最高に面白かったのう!儂ですら今まで見たことも聞いたこともない全属性適正に、水晶を割るほどの魔力。しかも、まだ発展途上という!今後が楽しみじゃわい!!

 ……何してやがんだお前ら。そこ、カレンの嬢ちゃんの部屋の前だろうが。




 九日目


 シルに、ボコボコにされました。

 それと、夜更かしがばれてシルに怒られました。怖かったです。


 近接戦闘の訓練をしました。シルとヴォルクさんに教わって。

 ……シル、強すぎじゃね?反りのあるとても薄い片刃の刀身を持つ独特な剣を使った抜き打ちを中心とした高速戦闘が得意らしい。その上、”風”を使って空中機動までできると言っていた。今回は、使っていなかったけど水と風、それに雷の魔法も使えるみたい。……相手になってた本気のヴォルクさんがあっさり負けてたよ。私には、シルの動きが全く見えなかった。シル、速すぎぃ。

 ……お姉ちゃん、シルの役に立てるようになるのかな。


 魔道具は、ある程度形になってきた。まだまだ使える段階ではないけどね。

 

 おやすみなさ~い。



 ……加減してくださいよぉ、シルフィーさん。

 …………あれでも大分してたんですけど。ごめんなさい。

 もう形にしよったのか!凄いのう!どんなものになるんじゃろうか、気になるのう!!

 ……すげぇな、カレンの嬢ちゃん。速すぎんだろ。魔道具作りの基礎しか教えてねぇてのに!




 十日目


 今日は、魔法を中心に特訓しました。やっぱり、私の魔力はかなり多いみたいでヴォルクさんに呆れられてしまいました。……ひどい。

 シルの特訓も、どんどん辛くなってきてるけど頑張ろうと思う。早く、みんなの役に立てるようになりたいな。


 それと、魔道具が大分完成に近づきました。

 でも、魔力消費が凄いことになっちゃった。どうしよう⁉明日、ゴーアンさんに相談してみることにする。


 それじゃあ、おやすみなさい。


 ………お姉ちゃんは、今でも十分凄いよ。

 もう完成間近とかありえねぇだろ!?もう教えられるようなことねぇんじゃ⁉

 おお!凄いのう、凄いのう!あの魔法、魔弾はそういう欠陥を抱えた魔法じゃ。どう対応する見物じゃのう!!

 ……いい加減にしないと、バレますよ。


 うん?ちょっと外がうるさいかな?




 十一日目


 全員正座!どういうことか説明してください!今までずっと盗み聞きしてたんですか⁉


 「「「「ごめんなさい(お姉ちゃん)(なのじゃ)」」」」



この度、スマホが壊れまして……無課金でやり込んでいたFGOのアカウントデータが飛びかかっている状態で精神的にきつい状況です。メインも含め、投稿が暫し不安定になると思いますが、ご了承下さい。

……不定期なので今更ですが(´・ω・`)

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