朝…
朝、鳥の鳴き声がちゅんちゅんと聞こえてきそうなほど青く澄んだ空。晴天である。
世界が変わろうとも本人は変わらないのか、起きたのは学校に行くような時間帯であった。
「う…ん。えっと…今は何時だ…って、時計がないな…」
「あ、時計なら机の上に置いてあるよ。」
麟太郎が見上げると、そこには白いエプロンに身を包んだ遥香が台所に立っていた。
「ありがとうございます…遥香さんは何を?」
「朝御飯作ってたんだよ?ほら、早く起きて」
「え、あぁすみません」
「はやくしないと冷めちゃうよ?」
「いいんですか?いただいても…」
麟太郎は布団に寝転がったまま緊張に体を震わせていた。
「自分で作れるの?」
「いえ…いただきます。」
「そうでしょ?それに、せっかく二人分造ったんだから、食べてもらわないと!ほら、おきておきてー!」
そう言うと遥香は麟太郎がくるまっていた布団を取り上げた。
寝起きの男子の布団を。
「!!!」
咄嗟の遥香の行動に直前で気付いた林太郎は素早く敷布団を持ち上げ下半身を隠した。
「何やってるの?」
「男子には寝起きの事情があるんです…!」
遥香はしばらく訳がわからず頭にはてなマークを浮かべていたが、気づいたようで顔を真っ赤に染めて手足をばたつかせあたふたとパニックに陥っていた。
「えっ!あっ!ご、ごめんね!……ご飯食べよう?」
「そ、そうですね…」
お互いに壊れかけの機械のような動作で朝食を食べていた。
こんな感じでどうでしょうか。
描写を頑張ってみましたがこれですよ。
もうどうかしてるぜ。