初めての狩りは・・・・・
遅れてしまいすみませんでした
おー!すげー!イガス?だっけ?おはぎが言うにウサギみたいなやつを探して、おはぎとはぐれて、ウロウロしてたら山賊っぽいの発見
…あ、おはぎも発見
「カル、どこに、行ってた、探すの、苦労した、
…ヒトが、いる、カル、ちょうどいいから、あれを、捕まえて、きて」
「え?何で?」
「おはぎは、狩りで、カルの、身体能力を、見たかった、だけ」
気付かれる前に弓矢だから倒せるんじゃないか?それとも何かして戦闘に無理矢理持っていくつもりだったのか?
てか俺、人と戦いたくねー
「ちょ、おはぎ移動すんの早えよ、どんだけカルが心配なんだよ、俺この糞みてぇに重い本持ってんだからな」
シンもレイズもおはぎと一緒にいたのか、そういえば、二人のことすっかり忘れてたな
シンのやつ凄い持ち方してる…レイズに体を巻き付けて持ってるのか?
「シン、レイズ、カルを、見つけた」
「主様、主様は自身の特殊能力と通常能力を合わせ、私とあの糞蛇を創りました。
主様は鑑定と弓矢の能力を持っていません。
つまり、主様の殺傷能力含め自衛能力は最低です。
それなのに1人でいるという事は自殺と同じです。気をつけてください!」
「お、おう、ごめん」
「この野郎!糞蛇ってなんだ!俺は蛇じゃねぇ!それと運んでやったんだからカルと話す前に俺に言うことがあるだろ!」
「蛇じゃない?どう見ても蛇ですが?もしかして本当は弓だとか、弓矢の能力だとか、言うつもりだったりしないですよね。それと運んだ位でお礼を迫るなんて、器が小さ過ぎるんじゃないですか?まあ、何にしろお礼は言いませんし、しないので」
「っざけんな!地面に叩きつけるぞ!」
「レイズ、それは、おかしい、せめて、ありがとう、位は、しっかり、言った方が、いい、シン、暴力に、訴えるのは、良くない」
「ざまぁ!言われてやんの!ほら!ありがとうございますは?」
「しかし、主様に迷惑を掛けた屑に感謝など…」
何でこいつら話す度にケンカするんだ、仲が悪いにも程があるだろ
「何故かその事を根に持ってるみてーだけど、シンが言ってた通り、俺がパニックになってただけだからな」
「…」
「おらぁ!どうした早く言えよ!」
おい待てシンその笑顔は駄目だろ、物凄いゲスいぞって言うかやっぱり怖えーよ
「レイズ、そんなに、言うのが、嫌なら、貸しに、すればいい」
「・・・なるほど、ということで借り1つですね。」
「早く返せよ」
「チッ…うるさい糞蛇ですね」
おいお前ら…俺をサラッと無視すんな
「ということで、カル、あそこに、居る、ヒトを、捕まえてきて」
「いや、どういうことだよ」
俺は出来れば人と極力戦いたくねーんだけど…
「仕方ねぇな俺が殺ってやるから、カル代われ」
「お前、弓になったのに俺と代われるのか?ミスって俺が弓になるとか絶対、嫌だからな」
「主様、彼等との戦闘は、
勝率90%以上、攻撃予測とリンクすれば、敗北パターンを予想し、最悪の結果を防ぐことが出来ます。
リンクしても宜しいでしょうか?」「多分、出来んじゃねぇか?お前の特殊能力の応用か何かで、出来ると思うけどな、てかどうすんだよ、殺んのか?」「シン、殺っちゃ、駄目、捕獲して」「はぁ?じゃあどうすんだ?」「主様、リンクの許可を」「死なない、程度に、痛めつけて、捕まえる」「縛る物なんもねぇけど」「別に、縛らなくても、半殺しに、すれば、大丈夫」「主様、リンクの許可を」
「ちょ、お前ら!ストップ!!ストーーップ!!!そんな一気にごちゃごちゃ言われても聞こえねーから!!一人ずつ言ってくれよ!」
一斉に話し出したこいつらをまとめようと、とりあえず、大声で叫んでみた、そしたら
「●□◇★▽▼?!」
あ、やべー、山賊っぽい人にまで聞こえちゃったー てへぺろ☆
「てへぺろ☆じゃねぇ!お前馬鹿か!何でこんなときに大声出すんだよ!」
「主様、敗北パターンを幾つか分析しました
結果:魔法に気を付けてください」
勝手にリンク出来るんなら何で、今まで許可なんて求めてたんだよ、必要ないだろ
「カル、頑張れ、ここで、見てる」
山賊モドキは俺がおはぎ達とと会話していた事を不気味に思ったのか、多分、仲間を呼びにいって、居なかった
「レイズ“魔法に気を付けて”って何の魔法だよ」
「すみません、私の対象外の事なのでどの様な物かは分かりません」
分析の鑑定だからか?
…まあ分からないなら、しかたねーか
「それと…シン、代わっても良いけどな、代われる自信と戻れる保証はあるのか?」
「当たって砕けろだな」
どういう事だよ、答えになってねー、当たるのはともかく砕けたくは無いな
「主様、私としては屑と主様が代わることは億劫ですが、代わることが出来なければ、御身、守備能力は私で補えますが、殺傷能力に欠けるため、勝率は著しく下がります」
「どのくらい下がるんだ?」
「20%以下です」
うわーマジか、一気に下がったな
つうか、今さっきから、地味に俺が弱いって事を遠回しに言っている気しかしない…
「うわぁマジか、カルどうすんだ?砕けに行くか?」
「砕けたら死ぬだろ、俺はまだ死にたく無いからな」
「大丈夫、砕けても、カルは、死なない」
「何を期待してるのか知らねーけどな俺そんな超人じゃねーぞ?」
「大丈夫、初めて、会った時、カルは、肉体を、持って、いなかったのに、死んで、なかった。つまり、逆に、考えると、体が、無くても、生きていける。カルは、精神、もしくは、魂の、状態で、在っても、生きていける、精神体に、近しい、存在、もしくは…」
「わかった、わかったから、おはぎストップ、簡単に言うと、死んでも体が無くなるだけで、命に問題はない…って事で合ってるか?」
「合ってる」
「じゃあ、どうすんだ?カルのは安全って事で代わんのか」
今更言えねーけど、そもそも何で俺じゃなくてシンが戦う事前提で話が進んでるんだ
「気は進みませんが、勝利する事を第一とし、代わることが最善ですね」
「じゃあカル、俺を持て代わってみるぞ」
「お前ら…俺の意見くらい聞いてくれてもいいんじゃねーのか?色々言いたい事があるけどな、一番言いたい事は何で戦う事になったんだ、別に話し合いで穏便に済ませたらそれでいいじゃねーか」
「カル、人が、こっちに、来てる、ちなみに、和解は、出来ないから」
おはぎに言われて草の影から見てみると10人以上の男が剣やら刀やら槍やらを持ってこっちに向かって歩いてきていた
それよりも、え?ちょっとまてよ?和解出来ないって戦闘回避は無理ですよーってことだよな
…でも、会話ができれば俺達は怪しく無いって説得できるんじゃないか?
「言葉が通じないからか?ならおはぎが通訳してくれれば…」
「とにかく、普通の、ヒトなら、確実に、無理、理由は、話すと、長くなる」
あ、そうっすか…
じゃあ…
「シン、交代は後から出来るかどうか調べないと正直ぶっつけ本番は恐いから、とりあえず今は、俺が戦うからな、戦ってる間に弓矢の使い方を教えてくれ、あとレイズ、新しい能力…えっと…守護者だっけ?一応、攻撃は全部避けるつもりだけど、万が一の時は頼んだぞ?」
「はい!主様!」
「お前…それもある意味ぶっつけ本番じゃねぇか、っつうか避けゲーだな」
「おはぎは?どうすれば、いい?」
もしかしたら、和解出来るかもしれない、どうせ魔物と人間は仲が悪いと思うし、おはぎを人に見せる事で和解が出来なくなるかもしれないからな…
「おはぎは、俺の動きを見て、おかしい所が有ったら、終わった時教えて欲しいと思ってるんだがいいか?」
「・・・カル、なんで、嘘つく?本当の、事は?」
これは嘘になるのか、仕方ねー…
「もしかしたら、おはぎが出ない事で和解が出来るかもしれないと思ったから、ここで待ってくれ」
「わかった、でも、和解は、きっと、無理、だけど、頑張って、ここで、待ってる」
「主様!初陣、張り切って参りましょう!」
レイズ…お前なんでそんなに嬉しそうなんだよ…
「おいカル、来てるぞ。あと弓に戻った。いつでもいけるぞ」
シンに言われて見てみれば、山賊はすぐそこまで来ていた
なんか…ゴツくね?
ヤバいなんか、負ける気しかしない…
・・・・・・心の準備は出来た、よし!いくぞ!
弓に戻ったシンを左手に掴む、浮き足だっているレイズを拾って立ち上がる
「▽▲■◎▲★☆☆□!!!」
立った瞬間に、山賊の持っている武器から俺に青い線が走る
…やだー攻撃する気満々じゃないですかー
「俺は、怪しい者じゃありません!!人です!攻撃しないでください!!あなた達と戦うつもりはありません!」
言葉は伝わらなくても、気持ちが伝われば…和解は出来るハズ!
あ…駄目だ、なんか皆、凄い険しい表情になってる、お?髭面の大剣を持った一人のゴツい男がこっちに歩いてくるな
青の線が赤に変わる
あ、これは…和解失敗かな?
髭面ゴツ男が大剣を振り上げる
…ヤバい、心の準備なんか意味無かった。怖すぎる…怖すぎて、足が動かない。
ゴツ男の剣が落ちてくる…いや、実際は振り下ろしてるんだろうけど、威圧やらなんやらが凄すぎる、多分、殺気とかも出てるのかな?怖いわー
落ちてくる剣先を見てみる、案外綺麗だな、新品だったりして
落ちてくるゴツ男の剣は俺の頭の真上にある。
やべーこれ、絶対死んだ
「迫り来る衝撃から我が主を守りたまへ『盾』」
剣と俺の間にガラスみたいな何かか現れて、剣とぶつかると
ガキィィイン
漫画の効果音みたいな音を出してゴツ男の剣が弾かれる
その音が合図だったかのようにゴツ男以外のやつらが向かってくる
「おい!カル、お前馬鹿か!何、棒立ちしてんだ!!」
「主様!!次が来ます!」
「○☆★▽◎◎□▽◆□!!!!!」
しっかり話を持っていけなかった…
次話は戦闘だと思います