特殊能力~使い方~
果たして俺は上手く能力を使えるのだろうか!?
次回へ続く…
・・・俺何やってんだろ?
そんな事を思いつつ2メートルほどある大きな弓を右手で掴む。
…緊張するな、こんなときは好きな和菓子達を思い浮かべて落ち着こう。
俺が死ぬ前に食べてたみたらしはどうなったんだろう
…もしかしたらこの世界には和菓子が無くてもう二度と和菓子は食べられないかもしれないな
…駄目だ和菓子じゃ考えるだけ虚しくなる
和菓子の事は忘れて格好良く能力の名前を言うか!
俺は今から特殊能力ぽぽぽぽーんを使う!
…あれ?気合いを入れる為に言ったのに何故か精神的なダメージを受けたような気が
(俺をさっさと移動させろ!後、長げぇよどうでも良いことを考えるだけ時間の無駄、もっと簡潔に気持ちの整理をしろよ)
「カル、アイツを、弓に、移動させない、のか?」
おはぎが不安そうに聞いてくる
そうかそんなにアイツもとい弓矢の能力が俺の中にいるのが嫌なのか
(何で俺このスライムに嫌われてんだよ、俺が何したって言うんだ?)
知らねーよ、そのスライムって言う事が嫌なんじゃねーか?
そんな事を言ってやると、弓矢の奴はなるほどな、とかぶつぶつ言っている。
こんな状態だから、関わるいろいろと聞かれたりして面倒だろうな…
無視しておこう
「おはぎ大丈夫、移動させるから」
「移動させる、方法は、分かるか?噂では、心臓から、対象物に、橋を、繋げる様な、感じだと、聞く、試してみたら?」
橋か…
とりあえず心臓の所の近くから腕を通って右手に持っている弓へ橋を掛けるイメージをしてみる。
駄目だ、特殊能力が発動してない気がする。
(俺を創った感じですればいいんじゃねぇのか?)
だから俺は創ってねーって言ってるだろ?
(ちげぇよそんな事じゃなくて感情が昂ったせいで特殊能力が勝手に俺を創ったんなら、お前が爆笑するとかキレるとかすれば良いんじゃねぇのか?
自分でする事が難しかったらスラ…おはぎにでも頼んで笑わせてもらえば良いだろ?)
なるほどな、早速おはぎに頼もうか!
「おはぎ、何か面白い事して俺を笑わせてくれ!」
「理由は、わからない、けど、分かった、「じゃあ、見てて」」
話しながら一瞬でおはぎが2つに分裂する…
って自然過ぎだろ!とツッコミたくなったがおはぎが真剣そうな様子だし止めておこう
「スライム王のお父さんと~
スライム貴族のお母さんの~
間に生まれしスライ~ムは、
お・は・ぎ・だze!」
「ちょっと待って、ちょっと待って、おはぎさ「ブッ!!」あ、笑った」
「ちょっと待って、ちょっと待って、じゃねーよ!そもそもスライム王とスライム貴族って何だよ!それにその子供がおはぎ?!」
「事実」
「っつうか、なんで○ッスン○レライ知ってんだ!?」
「今、魔の者の、中で、流行ってる、あと、○ッスン○レライ、じゃない、リッスンフレライ」
「盛り上がっている所に水を差すかもしれないが、俺、移動出来たぞ?」
あ、忘れてた。
◇◇◇◇◇
「上手く、行って、良かった」
「本当に上手く行って良かったぜ、下手したら俺が消えてたかもしんねぇしな」
知ってた?スライムと弓が話し合ってる光景って何故かすげーシュール
面白いからもう少し黙って見ておこう。
「おはぎ、お前を、“アイツ”って、言ってたけど、ややこしい」
「んじゃあなぁ…“神業”から取ってシンで宜しく」
「わかった、よろしく、シン。」
「おう、今までスライムって呼んで、その…あの…ご、ごめんな?」
「いい、許す」
どうやら、スライムと弓の間に友情が出来たっぽいな
「あ!そう言えば、カル!俺に能力が追加されてたぜ?」
能力に能力っておかしくないか?
「そう思うだろ?まぁ使って見せるからよく見てろよ?」
そう言うと弓から白い鱗が生えてきて、弓の上の方が頭の様な形になる。
これは…
「蛇…で合ってるか?」
「正解!これが俺の追加されてた能力の1つ“変身”だな」
俺の能力より名前が格好良いな…
「何故、蛇に、なった?」
「一番、弓から変わる時間が短かったからだな、あと、弓の状態は移動がめんどくせぇから弓矢を使う時以外は移動がしやすい蛇の状態で居させてもらうぜ?」
蛇が嫌いな奴ならシンを見て気絶しそうだな、だって2m以上ある白蛇の姿は蛇は嫌いではない俺から見ても化け物に見えるからな
「おいカル、お前…人の事を化け物とか言いやがってひでぇな」
あれ?俺、口に出してないよな?
「大丈夫だ、口に出してねぇぜ?俺が2つ目の能力の“念話”を使ってお前の考えを聞いてるだけだからな」
「シン、一体、どれだけ、能力を、持っている?」
「3つだけだ、3つ目はな“魔法矢”魔力を必要とせず好きなだけ矢と付く魔法を使える能力だ。但し、カルの弓として戦う場合のみ、っていう条件がついてっけどな」
俺の為の能力じゃねーか!!
「カルより、シンの、方が、強い?」
「ははは、かもな。でも裏切ったり見捨てたりするつもりはねぇから、安心しろ」
といってこっちを見て笑ってくる、蛇の笑い顔怖えーな
「つっても本心は、お前らと一緒にいた方が楽しそうだからだけどな。」
「じゃあ、親睦会も兼ねて皆で狩りに行かないか?」
「お前…俺を使ってみたいだけだろ」
「いいけど、カルは、鑑定は、使えるのか?」
鑑定か…小説じゃ強い奴しか持っていないチート性能な能力だろ?
「使えないな、どうしてそんな事を聞くんだ?」
「この、世界で、生きていく、なら、使えないと、相手との、力の、差や、自分の、力が、分からずに、死ぬ。」
「能力すら持ってないけど、どうすんだよ?」
「この、鑑定の、記憶石を、使えば、いい、持ちながら、『我に能力をさずけたまえ』的な、事を、言えば、鑑定の、能力が、使える、ように、なる。
はい、これ、持って」
渡された記憶石?だったっけ?は見た感じは只の石なんだが、この石…結構重い。
でも、努力せずに鑑定が手に入るって結構ラッキーなんじゃないか?
よし、言うぞ!
「俺に能力をさずけたまえ!」
ここだけ見たら只の厨二病だな
「おはぎに、鑑定を、使ってみて、使い方は、おはぎを、見ながら、頭の中で、鑑定を、使うと、言えば、出来る。あと、使い終わった、記憶石は、捨てて、いい」
言う通りにしておはぎに鑑定を使ってみる。
すると…頭の中に声が聞こえた
«鑑定を行使しました»
«鑑定結果»
<敗率>100%
<勝率>0%
…なんだこれ!?
しばらく投稿を休みます
でも失踪は致しませんのでご安心して気長に次の投稿を待って頂ければ嬉しいです。