スライムとの出逢い ~1つ目の封印~
2.27誤字訂正
ココハダレ?ワタシハドコ?
…寝ぼけてる場合じゃねーな
今さっき起きたんだが
昨日いきなり眠たくなった理由って、あれだろ?
MPとか魔力みたいな物を使いすぎて回復のために脳が勝手に寝ようとしたんだろ?
だとすると、自分のMPっぽいのが凄い少ないか、あの文字の燃費が悪いって事になるよな
ま、とりあえず、実験有るのみだな
◇◇◇◇◇
やっぱり、文字は予想とほぼ同じだった、
少し違ったのは 土 だと予想したやつは、尖った岩が真ん中から飛び出してきた
だから多分 土 じゃあ無く 岩 な感じだと思う。
で、この文字は燃費が悪いのか調べようと思うんだが、
…この世界の虫はMP的な物は持ってるんだろうか?
蟻だと思う生き物が風の文字の上を通った時に突風が吹いて超ひびったんだが
蟻は風に吹かれながらも平然と文字を渡って行ったんだよ、
うーん、文字に触れて要れば、
文字に触れて出てきた物の影響は受けないのかな?
…あとはもしかしたら俺のMP的な物の量は蟻より少ないかもしれないな、
でもとりあえずは文字の実験は終わりだな
次は何しようか…
「○▼◎◆?」
ん?
何か話しかけられたけど、言葉わかんねーし、
そもそも何処から話しかけられてるんだ?
「▽▲●◎△☆○■▲?」
足元から声が…
…
目線を下に下ろすと、
足元に黒光りしてる、小豆みたいなのがいた。
…これってスライムだよな
確か、ラノベとかでは打撃効かなくて、そこそこ強い溶解力を持ってるけど
魔法が有ったら楽勝みたいな敵だよな
って言うか喋れるんだな、
って言うか、魔法、無いんですけど…
あともう一回文字に触れば多分眠たくなるし、
…これ死んだわ
いや、俺は諦めない!
こうなったらには逃げまくってやろう
もしかしたらそれで俺のことを諦めるかも知れないし、
善は急げ だ!!
立ち上がって走り出す、と同時に見えない鎖が足に絡まって、こける
鎖が手では触れないのに、足に絡まってる
つまりはほどけない訳ですね
…という事は、あ これマジで死ぬわ
スライムが近づいてくる
話して和解…は無理か、言葉わかんねーし
二回目の人生短かったな…
「人、大丈夫?、…言葉、間違えた」
「何が、間違えたんだよ」
おぉ、思わず声が出た。
スライムは声を聞いて固まっている
そんなに話しかけたのが珍しかったのか?
「人、どうして、魔の者の言葉、使える?」
え?言葉って種類有るの?
とりあえず、話せるなら話して見るか、
「どうしてだろうな、俺は最初に話しかけられた言葉は分かんなかったけど、今使ってた言葉、 魔の物の言葉?は分かるぞ?」
「お前、人の言葉、使えない?」
え?あの意味不明なのって人が使う言葉だったのか?
「使えないみたいだな」
「お前、人、違う?」
どう見ても人だろ?、人だよな?
「人だろ?多分」
「お前、人、疑わしい、でも、嘘、ついてない、お前、信じる」
なんかスライムになつかれたっぽい
まぁ、何か可愛げもあるし、なつかれて損は無いだろ
◇◇◇◇◇
スライムに色々教えて貰ったし、話を整理しよう
・まず、やっぱり、魔物とかエルフとかドワーフ居るようで、皆が皆支えあって暮らしてる
・エルフ、ドワーフは人間側だったけど人間側の、魔物は絶滅させろ!!みたいな考えが嫌で、魔物側に避難してきた
・だけど人間がたまに攻めて来て、エルフ、ドワーフとかをふくめ魔物を無差別に殺戮する、
・その人達は王様つまり魔王が倒してくれるけど、たまに魔王が数人の人間達に殺される
数人の人達って多分勇者とかだろうな、
そんな事があって魔物達は人間不振になってるらしく、
今さっきのように簡単に信用される事は、奇跡に近い
スライム曰く、魔の物の言葉で、嘘をつくと魔物にばれるけど、
人の言葉で話されると嘘かどうか分からないらしい、
あと、魔の物の言葉をスラスラと話せるのは、上位の強い者達や魔王位で、
俺の様な人だけど魔の物の言葉を話す者は珍しいというか居ないんだそうだ。
因みに何で近づいて来たかというと、人間の言葉の練習をしようと近づいてきたらしい
「魔の者、人間、関係、分かる?」
「つまりは、人間が魔物を滅ぼそうとしてるってことだろ?」
「簡単、分かる、魔の者、人間、恐い」
なるほど、そう考えると魔物が可哀想だな
「…お前、何した?、封印、どうした?」
何したって…黒い服着た男に殺されて転生しただけなんだけど
しかも、封印って…
これって嘘ついてもどうせばれるし、
転生したって言っていいよな?
「何か、死んだらここに居たんだけど、封印ってなんの封印なんだ?」
「1つ、能力、封じる、鎖、2つ、実体、無い者、閉じ込める、檻、両方、一人、封印、解けない、手伝う、封印、解ける」
本当に詰んでたんだな、っていうか能力?!
これは、今すぐ知りたいし、この邪魔くさい鎖とオサラバしよう!!
「封印の解き方って分かるか?」
「簡単、鎖、魔文字、全部、同時、触る、檻、肉体、持つ、お前、手伝う?」
魔文字ってあの文字の奴だろ?
檻の封印の解き方がいまいち分かりにくかったけど、先に鎖を解くか
「じゃあ、封印解くの手伝ってくれ、先に、鎖を解きたいんだが出来るか?」
「手伝う、出来る、お前、火、魔文字、水、魔文字、触る、残り、風、大地、触る、」
岩じゃなくて大地だったか、
…俺が火と水を触って、スライムが風と大地を触るって事かな?
スライムはずっと触って待機している、
そういえば、MP的な物の残量が少なかったんだっけ?
…触んのは一瞬だけにしよう
一瞬だけ触る…と同時に何かが割れる音がする、ガラスの割れる音みたいだな
「能力、戻った?」
どうやって確かめるんだろうか?
適当に、頭の中で能力と言ってみる。
頭の中に文字が浮かんできた
んーなんだろうこれ
“攻撃予知”はまぁわかるけど
“弓矢(神業)”ってどういう事だよ?
前の人生一度も弓矢とかに触ったこと無いけど弓矢を使える様になったのか?
「能力、何?」
「“攻撃予知”と“弓矢(神業)”だったこれってどういう効果か分かるか?」
「神業?、攻撃予知?、嘘?、違う…」
何か動揺してるな、そんなに凄いんだろうか?
「お前、名前?」
いきなりだな?!
前世の名前覚えてたら楽だったのにな
名前っぽいのなら、一つだけ覚えてるけど
あれを、そのまましたらヤバイからな…どうしようか
「名前、早く、何?」
だー!もうカルでいいや!!
「カル、だ」
「カル、簡単」
簡単って、まぁ適当だからな
「お前の名前は何だよ」
「名前、有る、魔の者、特別」
でも、スライムって言い続けるのもめんどくさいし…
「じゃあ、勝手に名前着けるぞ?」
「名前、着ける?、感謝」
うーん、何にしようか
スラ太、スラ吉、スラ朗、どれもぴんと来ないな
あー和菓子食べたい
…いい名前思い付いたぞ!
「スライム!お前の名前は おはぎ、だ!」
「名前、おはぎ、嬉しい」
喜んでもらって良かった…
◇◇◇◇◇
…長谷川さん一家に申し訳無いことをしてしまいましたね。
目的の一郎さんは、魂が回収出来なかったですし、
陽菜さんは狂ってましたし、
無事だったのは、子供の緑さんだけでしたか…
まぁいいです、
ハプニングが有るからこそ面白いんですよ。
次は羽鳥さんですね。次はミスしないように頑張らないと駄目ですね!
投稿遅れてすいません
おはぎの魔の者の言い方とカルの魔の物の言い方の違いはワザとです
カルの名前は主人公が厨二病の時に名乗っていた、ゴッド・カルマが由来の様です