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第2話
私には、怖い物がある。
電車だ。
小さい頃に、親友が人身事故で亡くなった。
しかも、目の前で。
酔っ払いの人が急にぶつかってきて、親友が線路に落ちてしまった。そこにちょうど電車が来て…
私はそれから電車を見るのも怖くなった。
情けない。
こんな事で、仕事が出来る範囲が限られてしまうと言うのに…
私は、電車に乗ってみる事にした。
昔の話だから、行って見たら案外大丈夫かもしれない。と言う小さな期待を持っていた。
--次の日--
電車の駅に行った。
これは全然平気。
切符を買った。
大丈夫。
改札を通った。
不安が出てきたが、大丈夫。
ホームに着いた。
あ。やばい。怖い。
無理。いや、こんな事で怖がっていたらダメだ。
電車が来るようだ。
突然、あの日の、、、電車が怖くなった日の事が頭の中を駆け巡る。
とても寒い、冬の日のこと。
普段の日と同じ様に、親友の(Bとでも言っておこう)と学校に行く為に電車に乗ろうとして、電車を待ってる時だった。
「寒いね」
なんて、たわいも無い話をしていた。。。