表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/31

「あ、あの・・・」

 銀髪の少女が話しかけてきた。そうだ情報収集だ。

 俺は、少女に喋る間も与えず尋ねる。

「ここはどこ?勇者って?なんで俺たちはここにいるの?魔王って?君は誰?」 

 イライラしながら尋ねたため軽く涙目の少女、殺気を放ってくる兵士たち・・・

 しまった言い過ぎた

 そんな俺を紅がなだめ、少女に笑みを浮かべながら話しかける。

 「僕の名前は、白鷹紅音・・・ええと白鷹しらたかが性で名が紅音あかねです。こっちが黒田正平、黒田くろだが性で名が正平しょうへいです。君は・・・」

「アリシア・カリミ・サレアスです・・・」

「うん、よろしくアリシア」

 紅が手を握るとアリシアの頬に赤みが差した。

―――――――さすが紅だ、死亡(魔王)フラグにアリシアに恋愛(百合)フラグがたった・・・

 それもそのはずだ



 白鷹紅 16歳 長い黒髪を後ろに束ね、茶色の瞳を持つ童顔は守ってあげたくなるような印象を持つ美少女だ。さらにオリンピック選手顔負けの運動神経、成績優秀、告白された回数100回以上(そのうち30回ほど女子だ)の主人公体質。

 


それに対して俺は

 漆黒の髪に鋭く黒い瞳、病的に白い肌を持つ。ある者には

「なんで私よりきれいなの!?」

 またある者には、

「お姉さまと呼んでもいいですか?」

 と言われる。(呼ばせないが・・・)

運動神経、成績は普通である。


とにかく、問題はこのままだと俺も勇者にされるだろう。

 まずは先手を打つ!

「すいません、ゆうs「<勇者>は、きっと紅音様ですね!スゴイナァ!」

 紅音の言葉を遮って俺は喋る!

「皆様、こちらは<紅の勇者>紅音様です!ちなみに僕は平民です!」


 湧き上がる歓声、困惑した紅音、おまけに恥ずかしい二つ名もつけた・・・完璧だ。

 俺はフラグから逃げ切った!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ