11
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「はあ・・・」
夢見た魔法は泡のように消えていった。それもすべてあのおっさんのせいで・・・!何が先生は自分で探せだ!簡単にいいやがって!
はあ・・・、やっぱ図書室に行くか・・・
図書室にはすでに先客がいた。アイリスだ。
「どうも・・・」
「あ、どうも・・・」
「「・・・・・・」」
「あの、アイリスは何してるの・・・かな?」
「本を、読んでいます」
そりゃそうだぁぁああ!!馬鹿なのか俺はぁああ!
「あなたは?」
今度はアイリスに話しかけられた。
「え、あー、俺は・・・」
俺はアイリスに今までのことを話した。召喚されたこと、帰るにはたくさんの魔力が必要なこと、先生が来れなくなったこと・・・、話していて泣きたくなる。
「それは・・・、お気の毒に」
「そうなんだ!理不尽なんだ!」
「あ、あの良ければ・・・、私がお教えしましょうか?」
「え!本当に!?」
「ええ、母は魔術師で父は騎士だったので魔法も剣も分かります。それに、私には友達・・・、いないので十分に時間があって独自に研究していましたし・・・」
後半に行くにつれて彼女のうさみみがへにゃへにゃと折れていった。そうか・・・、ぼっちだったのか・・・
「よし、お願いするよ。これからよろしく、先生」
「あ、はい!お願いします」
アイリスの耳がピンっと立って犬のしっぽのように振っていた。ああ・・・、かわいい。
しのむん様より情報提供ありがとうございます。
11の一番下の名前がアイリスからアリシアになっているとのことですので直させてもらいました




