どうか、私に
もし許されるならなら、あなたの隣に行きたかった。
堂々と隣に居るのが許される関係。それだけが、私があなたに望んだことです。
許されなかった、ただひとつの願い。
あなたを想っていた間は、薄っぺらい私の人生に、色が着いていた日々だった。
ささやかなことに幸せになっていた、とても長いとは言えない期間。
許されなかった想いを胸に、私は日々を過ごします。
けれど、もしも私の想いがあなたから移った時、あなたは私を許して下さいますか?
あなたとは違う人に心踊らせることを。
あなたとは違う人の隣を願うことを。
それが、諦めを突き付けられたすぐ後のことでも。
どうか、私に答をください。