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異世界最強の転移者と15人の美少女剣姫  作者: 西村将太郎
第2章 3人の女子高生
25/30

2-2 マシロとアカネ1

ご愛読、ありがとうございます。

マシロとアカネそしてクーヤの話です。

 クーヤは天帝様と面会した。面会と言っても顔は見てないんだけどね。

 そこで言われたことは二つ。

 クーヤが転移に巻き込んだ三人の女子高生の世話と産業革命。


 〇帝城 転移72日目

 俺と二人の女子高生は待合室に来た。

「センセー!」

「ご主人様!」

 ヒイとミヤが抱き着いてきた。


 アカネとマシロが俺を胡散臭そうな目で見てくる。

「この子達は俺の従者だ。これから一緒に住むことになるからよろしく頼む」

 日本語で女子高生に伝える。


「ヒイ、ミヤ、挨拶しなさい」

 これは信国語だ。ややこしいな。

「ヒイです。よろしくね」

「ミヤです。よろしくお願いします」


 ヒイとミヤに挨拶されたのは解ったのか、女子高生たちは挨拶を返した。

「アカネ・・イイマス。ヨ・ロシコ」

「マシロ・ダス。オロシ・ク」

 うん、信国語は話せてないな。ヒイとミヤが怪訝な顔をしている。


 そこに案内のお姉さんが来た。

「宿泊所の用意が出来ました。ご案内いたします」

 俺達は案内されて城の奥の方に向かった。


 四つ角があってその角の一つが宿泊所の担当の事務室だった。

「モミジの間に案内します」

「はい、用意できてます」

 案内のお姉さんと宿泊のお姉さんが交代して案内のお姉さんは戻って行った。


 そこから二つ目の部屋が俺達の部屋らしい。

 入るとリビング兼食堂の部屋があった、その奥は主寝室兼化粧部屋、ベッドが天蓋付きのダブルが一つとシングルが三つ。


 リビングの奥に使用人部屋でベッド一つと小さな机を置いた部屋と二段ベッドが二つ置かれた部屋、前者が執事用で後者がメイド用だろう。


 使用人部屋の反対側がキッチン、浴室、その奥がトイレになっている。

 これはいわゆるゲストルームだ。帝城に泊まる賓客のために作られた部屋だろう。


 俺に期待してくれているのかな。もしかしたら日本の俺を見ていた人が、こっちに来てからもゴーレム車やゴーレム船を見たのかもしれない。


「女性で寝室を使ってくれ。俺は執事部屋を使う」

 日本語と信国語で伝えたよ。面倒臭いな。

「あのう、クーヤさん」

 マシロが日本語で話しかける。


「あの子たちの来てる服って、この世界のものじゃないでしょ」

 ヒイとミヤの方を見ている。

「そうだね。セリセーヌのカタログで買った」

 まあ、隠してもいずれバレることだ。


「あのう、私達これでこの世界に来たから着替えがないんです」

 マシロはブレザーとタータンチェックのスカートを指さす。

「私にも買ってよ」

 アカネが食い気味に割って入る。


「いいけど、お金はあるの?」

 日本円は死守したい。まだ二千万ほどしか使ってないが、今後の人生は長いのだ。

「お金が要りますか?」


「そりゃあね。俺に巻き込まれたと言っても、命が助かった訳だから全部俺のせいにしないでね」

「どうやって買うの?」

 アカネが不思議そうな顔をする。


「俺のコンピューターが転移前のインターネット空間にアクセスして商品を探して、商品をこちらに転送して代金をネット口座から振り込むんだ。つまり口座にお金がないと買えないわけ」

「おかしいよ。核爆発で何もなくなるはずなのにお金を払うなんて」

 アカネは食い下がる


「だからアクセスできるのは核爆発前なの。在庫と売り上げが合わないと向こうがおかしくなるでしょ」

「でも燃えて無くなるなら、貰っても良いんじゃないですか」

「それって泥棒だよね。それに在庫が爆発で燃えてるって保証はないでしょ。田舎に倉庫があるかもだし」


「だったらあの子達はお金を払ったんですか」

「いいや、あの子達は俺の従者で俺の世話が仕事だから、それが対価になるんだよ」

「従者って奴隷なんですか?」

 マシロが顔を赤くする。なにを勘違いしてんだよ。


 俺は二人にヒイとミヤを従者にした経緯を話す。

「・・・だから、いかがわしいことは一切ないの」

 俺の話に納得したかどうかは知らんが、俺は前に進まなければならない。それが俺とヒイとミヤの道だ。


「センセー、お姉ちゃん達何を言ってるの?」

 不意にヒイが不安そうに割って入って来た。ヒイには日本語で話す俺達の話の内容は分からないはずだった。

 しかし、マシロとアカネの雰囲気で彼女達が困ってることが解るのだろう。


「ご主人様、お姉さん達を助けてあげて」

 今度はミヤが抱き着いてきた。この子達は俺の弱点を遠慮なしに突いて来る。

「この子達は何を言ってるの?」


「あんたらに服を買ってやれってよ」

 はあ、と大きくため息を吐く。

「買ってくれるの?」

 アカネは喜んでいるが問題がある。


「あんた達は従者でないから、カタログを共有して選ぶことができないんだ」

「どういうことですか?」

「この子達には俺の頭の中の映像を共有して見ることが出来るんだ。つまりあんたらは何も見えない状況で、あてずっぽうに選ばないといけない」


 俺の説明が理解できないのかマシロとアカネが話し合っている。

 ああ、俺は天帝様へのプレゼン資料を作らないといけないんだけどな。

「あのう、下着とTシャツならどうでしょうか。これなら大雑把なサイズだけで買えると思います」

 マシロが見上げて来た。俺としてはヒイとミヤにお願いされた時点で断れんのだがな。


 それから2時間かかって、やっとパンツとブラとTシャツと部屋着のジャージとパジャマを買った。

 マシロが急に顔を寄せて来た。キスでもする気かと思ったじゃないか。

「生理用品も買ってください。この子達もすぐに要るようになりますよ」

 ああ。考えないようにしてたんだがなあ。仕方ない。


 ショッピングが終わったのでミヤにお使いを頼む。

「ああ。ミヤ、さっきのお姉さんがいた部屋があるだろう。夕食はどうすればいいのか聞いてきてくれるか」

「はーい」

「僕も行く!」


 二人が走って行った。

 すぐそこなんだから二人で行く意味ある。


 俺は女性たちから解放されてプレゼンの用意を始めた。

 まずは製鉄だな。石炭と鉄鉱石は入手できそうだから、コークスへの加工、高炉、転炉、成型機、鋳造、金属加工。綿、絹、羊毛などの紡績、製糸、染色、織機、縫製。まずはこの二つを軸としよう。


 完全な設計は後でやるとして、大雑把な学校の大きさを考えないと。それから場所は川のそばが良いな。

 水力発電もやりたいし、魔力発電も研究したいなあ。

 やはり俺の手合いとして働いてくれる人間がいるな。インストールが出来たらいいから人柄ぐらいしか条件がないな。


「センセー、ご飯は運んできてくれるってぇ」

「ずるうい、私の仕事だったのに」

「はい、ありがとう。ヒイはお姉さんにハイジの散歩を出来そうなところを聞いて行っといで」

「はーい」


「ご主人様、私は?」

「お風呂がどんなものか見て来てくれるか?」

「はーい」


「おいおい、犬獣人の子、ここは今日初めてなんだろ。ついて行かなくて大丈夫か」

 アカネが子供を知らない場所で、単独行動させることに不安を思ったらしい。

「大丈夫だ。従者にはマップと言う一度行ったところを地図に反映する機能がある。迷子にはならないし、俺達の場所も解るんだ」


 俺はプレゼン資料を作りながら女性陣の相手もしなくてはいけない。特にマシロとアカネは信国語が片言だから他の人間とコミュニケーションを取りにくい。


 アカネは俺の前から離れない

「あんた、さっき巻き込んだって言ってたよな。どういう意味だ」

 ああ、ショッピングの前にそんなことを言ったな。普通に信国語が話せればシンシアさんとの会話で分かるんだけどな。


「横浜で白い光に包まれた時、俺の魔力回路が働いたのと危険を感知して、一緒に居たお前達とこの世界に飛んだんだ」

「あの時クーヤも私達と居たのか?」


「そうだ。マシロとぶつかった男が居ただろ。それが俺だ」

「嘘だ。ぶつかったのはおじさんだったぞ」

「うん、俺の異能で若返ったみたいなんだよ」


「じゃあ、あの時私とぶつかったおじさんがクーヤさんで、核爆発で死ぬところだった私達を救ってくれたんですね」

「よく覚えていないがそう言うことらしい」


「じゃあ、あんたはなんで帰ろうとしないんだ?帰る力があるんだろ」

「それがな、俺は転移する場所が解ってないと転移できないんだ。だから爆発でポイントが消えた場所には転移が出来ないんだ」


「じゃあ、その前に帰ればいいだろう」

「残念ながら、同じ人間は同じ時間に存在できないんだ。どちらかが消えるらしい」


「まじかよ。じゃあ、私達も帰れないのか」

「そうだな、人間が生き残って、ちゃんと生活できてるなら帰る価値はあるけど、それすらわからん。お前達は身内が生き残ってる可能性があるのか?」


「私達は孤児だ。横浜で就職して、マシロとアパートの部屋をシェアしていて、孤児院の後輩に場所を教えた帰りにあの事件があったんだ」

「じゃあ、残った一人がその後輩か?」

「そうです。今どうしているのか心配です」


 天帝様か誰がやったのか知らないが、俺達の転移ポイントはこのでかい国の東西南北を守る四つの国に振り分けられた。青龍国、白虎国、朱雀国、玄武国の四つだ。

 いくら転移の重複を恐れたからと言って離しすぎだ。


 俺の青龍国は海を渡る必要上2か月も待たされたが、マシロの白虎国、アカネの玄武国はすぐに天都に送られたようだ。朱雀国も陸続きだからすぐに送ってきても良さそうなもんだ。

 何らかの問題が生じていることに間違いはないだろう。


 ヒイとハイジが戻ってきて、夕食も運ばれてきた。話は一時中断した。

 風呂は浅いバスタブだった。バスタブに入った主人をメイドさんが寄って集って洗うシステムだろう。


「やっぱりお風呂は全身浸かりたいよねえ。これじゃあねえ」

「でもシャンプーとコンディショナーがあるよ。これ使ってもいいんでしょ」

 マシロとアカネは久しぶりのシャンプーとコンディショナーにはしゃいでいた。


 二人のお風呂セットも買わされましたよ。当然のように。

 こちらのタオルやスポンジは品質が悪いそうです。

 まず俺が入って、次が転生組、最後にヒイとミヤが入った。


 ハイジもかなり洗ってなかったから洗われてた。余程嫌なのかヒャンヒャンと情けない声を出してたよ。

 その後、ミヤは俺とヒイの着替えたものを洗濯している。ヒイは古いタオルでハイジを拭いている。


「私達も洗濯したんだけどどこに干すのかしら」

 ブレザーとスカートも洗ったらしい。山盛りの洗濯物を抱えている。

「ああ、君達には行けないからミヤに渡してくれる」


「どうして、子供にやらせるなんていやよ」

 アカネが怒って俺に言ってくるがこれは仕方がない。

「亜空間ってわかるかな。俺と従者しか出入りできないんだ。そこに干すから君達に頼めない」

 使用人を使い慣れてる。リョウカ様達は何も言わなかったがこいつらは・・・」

面白かったですか?何かで評価して頂けると参考になります。

次回も続きます。

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