表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

クリスマス短編集 素敵なプレゼント

作者: 今橋 卓杜

すてきなプレゼント

ある街に一人の貧しい子供がいた。


彼に親はなく、道端で物乞いをして生活をしていた。


いつか物乞いでもらった古着を着込んで今日も物乞いをしに大通りへ向かう。


風が冷たく彼は上着を固く締める


彼の親は病気で亡くなって親戚に頼ることもできずストリートチルドレンとし

て生活することになった。


一人で生きていくのは大変だった。


周りの人からは笑われるし、暴力もふられることもある。僕がせっかく稼いだお

金を持ち去られたこともあるし、酔っ払いに酷く扱われたこともある。


夜は暗くてさみしいし、雨が降れば仕事を中断して雨宿り。


寝床は公園だった。


今日もいつもと変わらず物乞いをする。


物乞いをしていると、おばさんが大きなお金を入れてくれた。


そして今日寝るところはあるのかとかいつも食べ物は何を食べているのかとか

いろいろ質問してきた。


僕はそれにこたえるとおばさんは帰っていった。


しばらくそんな日が続いた。


そして今日はクリスマス。


街はライトアップされ光輝く。


それは僕にはよけいにさみしくさせるだけだった。


その日の夜。僕はいつも通り公園のベンチで寝た。


次の朝、起きてみるとプレゼントが置いてあった。


なんだろう。誰かの置忘れかなともってみると僕宛の名前が書かれていた。


僕はいそいでふたを開けるとそこには一枚の手紙と針と糸が入っていた。


その手紙にはこう記されていた。



メリークリスマス。


君にもプレゼントを


その使い方を知りたければ


ここに書かれた住所に来るといい


きっとその使い方を教えてくれるだろう


サンタ



僕は住所の場所に行ってみた。


すると、そこは裁縫店だった。


こじんまりとした小さなお店でおばさんが一人で経営している。


「あの」


「あら、どうしたのかしら」


「その、手紙にここにって」


「どれ、その手紙見せて頂戴」


おばさんはその手紙を見ると


「あなたで間違いないわね」


「さあ、まずはお風呂に入りなさい。沸かしておいたわ。それと着替えもね。お

ようふくもここに。それが終わったら食事よ。」


少年はきょとんとして言われるがままに風呂を済ませ食事も済ませた。


そこで


「あの、サンタにこれをもらったんです。」


「それね。教えたいところだけどとても時間がかかるの」


「そのためには今日からこの家に住み込みよ」


「それでもいいなら教えてあげるわ」


「え。」


「そして、今日から私のことはお母さんとよびなさい」


「それが食べ終わったらあなたの部屋に案内するわ」


「こっちよ。」


「今日の夜ご飯は何がいいかしらね。好きなものを言いなさい。」


「あの、、、、」

その後、僕はその家の子供となった。

とある少年に訪れたとあるクリスマスの日の物語

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ