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魔導兇犬録:HOLDING OUT FOR A HERO  作者: HasumiChouji
第一二章:誰がやるというの、あなたの他に?
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(1)

 大阪に入って1日目の夜の宿泊場所。

 そこでは、何か、とんでもない騷ぎが起きているらしい。

 何人もの人がPCの画面を見ながら難しい表情(かお)をしていて……やがて、ゲンナリした感じになって……そして……。

「ロールバックと再コンパイル、間に合う? 明日の作戦開始までに」

「無理です。絶対、無理」

「ったく……あの野郎……何て真似しやがった……」

「ねえ……何が起きてんの?」

 あたしは沙也加ちゃんに訊いた。

「護国軍鬼は知ってる?」

「『正義の味方』の最終兵器みたいなモノでしょ?」

「その護国軍鬼の制御ソフトに『着装者が望めば、いつでも自爆出来るようにする』って修正が加えられてた。修正したのは着装者本人」

「え? 何か、ハッキングされたとかじゃなくて……?」

「何から説明すればいいか、良く判んないややこしい事情が有ってね……」

「あのさ……」

「何?」

「あたしって、ひょっとして、何か、とんでもない事の端役みたいなモノなの?」

「まあな……でも……」

 そう言ったのは……クソ女の親類。あの強化装甲服(パワードスーツ)の中身は、この人だったらしい。

「お前たちが助けようとしてる友達を殺していいんなら話は簡単だ。でも、助けなきゃいけないんだろ? 佐伯の話が本当なら、力を暴走させてる状態から」

「でも、どうやって?」

「さあな……人を殺すってのは、案外、簡単だ。『人を殺しちゃいけない』って心理的なハードルを乗り越えさえすれば、手はいくらでも有る。1人殺すのに何十人・何百人・何千人巻き込んでも知った事か、って開き直れば……更に簡単になる。でも、誰かを助けるのはそうじゃない。人を殺す場合より考えなきゃいけない事は山程有る。手間も人手も半端なく必要になる。で……」

 そう言って、指差した先に居るのは……。

「えっ?」

 あたしだった。

「科学技術によって起きた『良くない事』を解決するには、科学技術に関する知識が必要になる。それと同じで、魔法絡みの『良くない事』を解決するには、大概の場合、魔法使い系が必要になる。荷が重いだろうけど、この臨時編成チームに居る魔法使い系は1人だけだ。何をしなきゃいけないかを判断するのに必要な情報を入手する事さえ、お前の手を借りなきゃいけない」

「ね……ねえ……今から降りるのって……」

 騒ぎの原因の1人である沙也加ちゃんが、そう言い出した……けど……。

「正直……その方がいいのかもな……」

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