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魔導兇犬録:HOLDING OUT FOR A HERO  作者: HasumiChouji
第一一章:Eye of the Tiger
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(7)

『ところで、夢洲(ゆめしま)って言っても、結構、広いだろ。具体的にはどこだ?』

『「魔法少女」ものの企画を各地の『御当地魔法少女』の運営に売ってる会社『ローカル・マジカル』の本社が有るビルの屋上……。早い話が、夢洲(ゆめしま)に新しく作られるカジノの中心部』

 あれか……。

 昨年の一〇月に、壱岐と唐津の間に有る人工島「NEO Tokyo千代田区(site01)」の「九段」地区に有った日本最大の外国人富裕層向けカジノ街が壊滅した。……カジノ街と言っても児童買春その他のマズい「遊び」を足が付かない方法で遊べるような「カジノ街」だけど。

 大阪を実効支配してるテロ組織は、その代りになる施設を夢洲(ゆめしま)に作るつもりらしい。

『で、あたしらに、その情報を教えて、あんたに何の得が有る?』

 門司工房の「副店長」が、そう訊くと……。

 佐伯は……「副店長」の耳元に顔を近付け……。

『大阪側の株主達がやろうとしてる「魔法少女大戦」なんて大規模イベントの「ラスボス」に貴方達が探してる子を仕立てるつもりみたいね。私でも、確実に、その子の居場所が判るのは明日まで。株主総会に伴なって開かれるショーの後、どこに移されるかまでは、私も把握(つか)んでない』

 そう告げた後、帰って行く佐伯。

 でも……その前に、何を言ったんだ?

 カメラ越しに……「副店長」が振り向くのが……ん?

 もの凄い勢いで駆け出し……。

「な……何が……?」

 起きた……んだ……?……という疑問は、1分足らずで……解消されたと言うべきか、より深まったと言うべきか……。

「おい、久留米チームと門司工房でプログラミングが出来る奴、全員、モバイルPC持って集合だッ‼」

 戻って来た「副店長」は血相を変えていた。

「ど……どうしたんですか?」

「衛星回線経由で門司工房のVCSサーバに接続。護国軍鬼の制御ソフトの変更履歴を確認しろ。特に、今年の5月以降にコミットされたヤツ、4号鬼でのみ有効になってるコードや設定、コミットしたユーザは『Nirrti』、()()()()()()()()()()関係。この条件に該当するモノは特に徹底的に……」

「えっと、それ、and条件ですか、or条件ですか?」

 久留米チームの後方支援要員の望月さんから、コンピュータ・プログラムが出来る人なら当然のように頭に浮かぶであろう質問。

「あ〜、何、呑気な事言ってんだ?」

「だから……一体、何が……?」

「だから……佐伯は、自分が死んだ場合、自分が持ってる『神の力』を護国軍鬼4号鬼の着装者に強制的に継承させるつもりだ。あいつが戦おうとしてる、どっかの神様にブツける最強最悪の人間兵器を作り出すつもりでな。その事に気付いた、あの馬鹿は……万が一、自分が『神の力』と『神殺しの強化装甲服(パワードスーツ)』を兼ね備えた化物になっちまった場合に……」

「あ……あの……あいつでも……流石に……」

「あの野郎が言う通り、あの野郎は生まれ付き『恐怖』って感情を欠いてるのは確かだろう。でも、あの野郎が、唯一恐れてるモノが有るとするなら……何をしでかすか判らない状態になった自分自身だ。ともかく、徹底的に調べろ。あいつが『護国軍鬼』に『着装者がいつでも望んだ時に自爆出来るような仕掛け』を仕込んでないかをな」

「あの……兄さん……」

「兄さんって呼ぶな……」

「ボクら……何か……その……」

「俺達『正義の味方』だけじゃなくて、とっくの昔に、全人類、全世界が巻き込まれてんだよ。神様同士の傍迷惑な喧嘩にな……」

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