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魔導兇犬録:HOLDING OUT FOR A HERO  作者: HasumiChouji
第一一章:Eye of the Tiger
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(6)

『一体全体、何の用だ?』

 こちらの代表は門司工房の「副店長」。

 佐伯との会話は無線でこちらにも届いている。

 余りに無茶苦茶な相手だ。ボク達を殺す気なら……一瞬で建物ごと消し去る事が可能。自爆特攻(Kamikaze)であれば町ごと消し去るのだって不可能じゃない。

『私が「魔法少女」って呼ばれる「芸能興業」を仕切ってる会社の株を持ってる会社の役員だって事は知ってるでしょ?』

『ああ、あんたら神政会の子会社が約半分、残りの約半分は、この大阪を支配してる連中のフロント企業だろ?』

『久留米在住の元「魔法少女」が、この大阪に連れて来られてる。貴方達と一緒に居る「小さいお友達」が探してるのは、その子じゃないの?』

『なるほど、こっちが知りたいインサイダー情報を、わざわざ、教えてもらった訳か……』

『慌てないで。続きが有るの。その子は、精神操作された副作用で強力な「邪視」を発現してしまった。今は……夢洲(ゆめしま)のある場所に監禁されてる』

「邪視って、何ですか?」

「昔の伝説で良く有るだろ、魔女とか悪魔は睨んだだけで相手に呪いをかける事が出来るって。けど、最近の『魔法使い』『心霊術士』系の間では……探知系の魔法や心霊術が暴走してる状態の事を、そう呼ぶ場合が多いな」

 他のチームの「魔法使い」系らしい人が、そう解説してくれる。

「え……?」

「探知系の術には、受動的(パッシブ)センシング系と能動的(アクティブ)センシング系が有る。アクティブ系の方が得られる情報が多いけど、アクティブ系は、対象に干渉する。同じ『魔法使い』『心霊術士』なら、余っ程、ニブい相手じゃない限り気付かれるし、場合によっては、たまたま、その場所に居た休眠状態の悪霊なんかを目覚めさせてしまう事も有る」

「干渉……で……暴走?」

「そう、多分、あいつの言ってる『邪視』ってのは、やってる本人は『気配を探ってる』つもりなだけなのに、相手にとっては、かなり洒落にならない『量』の魔力・霊力・気なんかを喰らっちまったり、精神干渉・肉体干渉を受けちまう、って事だろうな……」

「でも……何で、そんな事に……? 精神操作の副作用って……どう云う事?」

 続いて、沙也加さんと一緒に来た女の子が質問。

「良く知らねえが……『魔法少女』ってのが受けてる訓練って、結構、いい加減な代物なんだろ……。それこそ、テロ組織なんかが大量生産してる『魔法も使える使い捨て少年兵』レベルの……」

「あ……えっと……否定出来ない……」

 あ……そうだ。たしかに広島で……この沙也加さんの友達がやらかしてた……。普通の「魔法使い」系からすると「自分から喧嘩売ってる」に等しい事を、他の「魔法使い」系に、やっちゃってた。

「マトモな訓練を受けてる『魔法使い』系からすると、その手の連中は……どんな洒落にならない魔法災害・心霊災害を起こすか知れたモノじゃねえんだよ……。素質だけはスゲ〜けど性格的に問題が有る奴を修行の過程で見抜けなかったら?」

 ……あ……。

「同じく、力だけは有るけど、自制心皆無の『魔法使い』が出来上がったら?」

 ……。

「俗に『教祖系』って呼ばれてる、すげ〜パワーの代りに思い込みが激し過ぎたり、何なら妄想持ちの奴になっちまったら?」

 …………。

「その他、パワーだけは有るけど、精神操作系の異能力への耐性が極端に低い『魔法使い』が出来ちまったら?」

 ……あ……なるほど……マトモな魔法使い1人が一人前になる裏で……素質は有っても問題有る人達が何人も強制的にドロップアウトされられてる訳か……。多分だけど「お前には魔法使いとしての才能が無かった」って暗示や精神操作をされたり、何かの方法で魔法系の能力を封じられた上での追放か……。

「えっと……じゃあ……その……?」

「多分、その『邪視』の持ち主には……悪い偶然が3つ重なったんだ。すげ〜才能。いい加減な訓練。精神操作を受けたせいで心のタガやら無意識の内にやってた力のセーブか何かが外れた。……そして、精神操作ってのは、ヘボが作ったコンピューターのプログラムと同じようなモノだ」

「どういう事?」

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