表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔導兇犬録:HOLDING OUT FOR A HERO  作者: HasumiChouji
第一一章:Eye of the Tiger
93/126

(3)

 ゴンッ‼

 何かがアスファルトの地面を蹴る音。

 ハヌマン・シルバーがハンドサインで「俺が行く」と合図。

「こんちくしょうが……」

 続いてハヌマン・シルバーの口から出たのは、何げない台詞……に思えるけど、実は、ハヌマン・シルバーの「火事場の馬鹿力」を引き出す為の自己暗示キーワードだ。

 轟ッ‼

 ハヌマン・シルバーが文字通り銀色の風と化した……。

 と言っても、実は俗に言う「高速移動能力者」の「高速移動」は、大概は、時速五〇㎞を十数秒維持するのが限界。古代の超人種族である古代天孫族(ヴィディヤーダラ)の血を引くボクたちが「火事場の馬鹿力」を出した状態でも……時速七〜八〇㎞を二〇秒維持出来れば御の字だ。

 では、何故、目にも止まらぬ速さであるように錯覚するのか?

 轟音。

 そして……地面に叩き付けられる敵の高速移動能力者の姿。

 延び縮みが自在で、物理特性を自由に変えられるハヌマン・シルバーの体毛の一部が縄と化して、敵の高速移動能力者の両足を縛っていた。

 敵の高速移動能力者は地面を何度も転がる。

 非異能力者の一〇〇m走で世界記録を上まわるとは言え、実は一般道路の自動車並の速度……中学の野球部のピッチャーの玉よりも遅い速度しか出せない「高速移動能力者」が「高速移動」しているように錯覚するのは、「高速移動能力者」の大半が、予備動作をほぼ無しに、ほぼ瞬時に最高速度まで加速出来るからだ。

 だから、高速移動能力者の動きを見慣れていたり、高速移動能力者との戦闘訓練を行なっているなら、一般人でも並の高速移動能力者には対処可能。

 一方で、他の高速移動能力者と戦ったり戦闘訓練を行なった経験が乏しければ……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 ガガガガ……。

 続いて、地面から異音。

 音の発生源では……ハヌマン・シルバーが、両手首の体毛を刃に変えて地面に突き刺す事で自分自身にブレーキをかけていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ