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魔導兇犬録:HOLDING OUT FOR A HERO  作者: HasumiChouji
第一〇章:Where have all the good men gone? And where are all the gods?
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(3)

「ねえ、まだ、起きてる?」

 防災用っぽい四角いテントの中で寝袋に入ってると、横に居る沙也加ちゃんが、そう言った。

「うん……」

「ごめん……無茶苦茶な事に巻き込んじゃって……」

「でも……あの時から、こうなる運命だったのかも……」

「あの時?」

「夏休みの直前に……あの変なおじさんに絡まれた日」

「ああ……あれか……」

「結局、あのステッキや……同じような『魔法』がかけられてた警官用の警棒って……」

「あっ……」

「何?」

「『大阪』に、全国から『魔法少女』が集って、あのステッキを作たのが『大阪』だとしたら……」

「あ〜……でも……」

「でも……何?」

「『魔法少女』って、要は促成栽培の使い捨てだから……元『魔法少女』とは言っても、あたし、その手の知識は案外教えられてないし……」

 まぁ、そうだ……。「相手が魔法使い系か探る魔法(それも相手に使った事がバレるタイプのヤツ)は、先に使った方が相手に喧嘩を売った事になる」って、言われてみれば納得だけど、言われるまで、あたしは気付いてなかった。

「ああ……」

「だから……あの魔法のステッキで……どの程度まで人を操れるか、良く知ら……」

「嫌な想像が……ちょっと……」

「ど……どうしたの?」

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

「えっ?」

「あの変な魔法のステッキや警官用の警棒を作った奴らが……あのステッキや警棒が引き起した事態から……()()()()()()()()()()()()?『操る』よりも『一度、人格を壊して、自分に都合のいい人格を新しく植え付ける』方が、労力も少なくて、成功率も高くなる、って考えるようになったとしたら?」

「ま……マズいね……それ……」

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