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 周囲に……突然、カビ臭い埃が、もうもうと立ち籠めた。

 あたしと沙也加ちゃんは、咳をして涙と鼻水を流し……。

「マヌケか、お前らは? 現実をファンタジーRPGのダンジョンか何かと勘違いしてんのか?」

 クソ女の声。

「1年半ぐらい、ほとんど人の出入りが無かった家に忍び込むのに、何で、素顔を晒してる? 埃だらけ、黴だらけに決ってるだろ。ホームセンターに行って、マスクとゴーグルを買って来てから、出直せ」

「お……お説教は、そっち?」

「って……何で、判ったの?」

「お前らは、私の弟子みたいなもんだ。2〜3年前の私が、お前らみたいな状況に置かれたら何やるかを想像すれば嫌でも判るに決ってる」

「い……いい加減に……しろ〜ッ‼」

 沙也加ちゃんのブチ切れた声と共に……閃光。

 そして……あっさりと……。

 ドンッ……。

 電撃(多分)を食らったクソ女は倒れ……。

「マズい……全部……このままじゃ……瀾おねえちゃんの手の中だ……。ここで止めても……このままツッ(ぱし)っても……」

 えっ?

「ちょ……ちょっと待って……あっさり倒れ……」

「『正義の味方』は基本的に最低でも2人1組(ツーマンセル)で行動して、無線なんかで『椅子の人』の支援を受けてる筈。でも、瀾おねえちゃんは……1人でここに来てる。絶対におかしい」

「じゃあ……やめる? それとも、このまま続ける?」

「行く。大阪まで……明日の始発なら、十八切符で2日で大阪まで行ける。帰りは、向こうで考えよう」

「無茶苦茶だよ」

「でも……どこに殴り込めば優那(ゆな)ちゃんを取り戻せるかは判る」

「えっ? どこ?」

「大阪で……『御当地魔法少女』の運営に『魔法少女』の企画を売ってた会社の株主総会が開かれるみたい……。そこに……」

「ちょ……ちょっと……あたし達だけで……?」

「そうだよ……。行こう」

「え……えっと……」

 い……行くの?

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