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「って、ここ、何なの?」

 夕方ぐらい。

 途中で西鉄に乗り換えて、やって来たのは……小郡(おごおり)の住宅街。

 あたし達が北九州でエラい事になってる間、太宰府と博多で、何か「正義の味方」達が出動するような騷ぎが起きてたらしい。

「瀾おねえちゃんの家(んち)

「え? いや、だって、久留米……」

「気付いてたよね? 瀾おねえちゃんと治水(おさみ)おねえちゃんが……双子の姉妹(きょうだい)なのに、名字が違う事」

 あっ……。

「あの2人のお父さんとお母さんは、2人が赤ん坊の頃に離婚して、瀾おねえちゃんはお父さんに育てられ、治水(おさみ)おねえちゃんは、お母さんに育てられた。ここは、お父さんの方の家(んち)

「ああ、そう言えば……そんな事、聞いた覚えが……色々と複雑な事情が有るんだね……」

「もっと、複雑な事情もね……。多分、まだ、ここには残ってる。瀾おねえちゃんが小学校や中学校の頃に使ってた『道具』が……」

「何の道具?」

優那(ゆな)ちゃんを助けに行くのに役立ちそうな道具」

「えっ?」

「これも薄々は気付いてるよね……。瀾おねえちゃんが『正義の味方』だって事に……」

「あっ……」

「けど、瀾おねえちゃんのお父さんは……行方不明になる前に、『正義の味方』仲間にもバレたらマズい事をやってたんだよ」

「えっ? 何を?……って行方不明?」

「瀾おねえちゃんのお父さんが行方不明になった経緯は、あたしも良く知らない。ともかく、瀾おねえちゃんのお父さんは、瀾おねえちゃんが小学校の頃から……自分の跡を継がせる為の基礎訓練として……現場に連れ出してた。それも、仲間に報せてない1人仕事(ソロプレイ)でね……」

「む……無茶苦茶だよ……」

「とは言え、その無茶苦茶な父親も、流石に娘に防具を着けさせてたし、護身用の武器も持たせてた」

「って……そんな事出来るの?」

「まあね……。でも、気になる」

 沙也加ちゃんは……玄関のドアの鍵をピッキングしながら、そう答える。

「順調過ぎ……」

 ドアは開き……。

「あっ……」

 家の中の床の埃には……足跡。

 スニーカーとかじゃなくて、登山靴とか、そんな感じの……。

「ね……ねえ……戻った方が……良くない?」

「でも、気に食わない。全部、瀾おねえちゃんの手の内なら……何か1つぐらいは……瀾おねえちゃんの予想外の事をやって……」

 そんな話をしながら、あたし達が、家の中に入ると……。

 ドンッ‼ ドンッ‼ ドンッ‼

 その時、大きな音と共に……予想外の事が起きた。

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