(15)
「ねえ……」
「何だ?」
「何で、格闘マンガや武道もののマンガでは、よく『戦いとS*Xはそっくりだ〜ッ‼』って結論になるの?」
「さあな……」
「おい、そこの中学生、それ十八禁だぞ、一応」
あたし達は、クソ女の親類の女の人の家で、とんでもない冊数の格闘マンガのコレクションを読んでいた。
結局、あたし達は……大混乱している警察署で再び事情聴取。解放された時には、夜の7時過ぎでも結構明るい季節なのに、すっかり暗くなっていた。
「じゃあ、明日、あたしが車で家まで……」
「ちょっと先まで行ってもらえる? 鳥栖で、私の彼女を拾って」
「はぁ?」
「明日、会社休みだろ? なら、私達を家まで送るついでにさ……長崎まで行ってもらえる?」
「な……長崎?」
「私の彼女が長崎の恐竜博物館に行きたがってたんで」
「あ……あのな……県を3つまたぐ『ついで』って何だ、そりゃ?」
「たかだか、一〇〇㎞の『ついで』だろ」
「一〇〇㎞どころじゃねえぞ、おい……まぁ……いいや……。お前が無茶苦茶なのは昔からだし……あ……そうだ……ようやく見付けたんで渡しとく」
「何?」
「ウチの祖母ちゃんが残したノートだ。実家の物置から出て来た」
「え?」
そう言って渡された何冊ものボロボロのノートには……。
人の体のようなものがいくつも描かれていた。
骨……筋肉……それらにメモ書き……。
多くのページで、人は2人描かれている。
「これって……」
「ああ……ウチの実家に伝わる戦闘術の……失なわれた技法だ……」
「こう言う事か……失なわれたのも判る……。1つ目の技は……ウチの親父でも無理だ、こりゃ……」




