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魔導兇犬録:HOLDING OUT FOR A HERO  作者: HasumiChouji
第六章:Rebel Without a Clue
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(11)

「か……かわいい……」

 あたしは、駅の近くの博物館で、それを見上げながら言った。

「かわいい? 今、『かわいい』って()った?」

 そう言ったのは……駅を出た所で合流したクソ女の親類の女性。

「可愛いだろ」

 続いてクソ女。

「そうかな……?」

「これが……スーちゃんのモデルか……」

「そうだ……。レプリカだけど、世界最大級のティラノサウルスの化石『スー』だ」

「ああ……やっぱり面影がある……。何て言うか……いかにも……『顔は怖いけど、心は優しいお姉さん系』って感じ」

「そ……そうか……?」

「そう見えないか?」

「見えねえよ」

 館内を一通り見て回った後、あたし達は、グッズ売り場に行く。

「お……おい……瀾……」

「何?」

「おまえ、その恐竜のヌイグミさ、いくつも同じの持ってるだろ」

「この子達は、1人1人、わざと表情を変えてるんだ」

「すっかり、商業主義の奴隷だな……。あと、ヌイグルミを『1人』って呼ぶな」

「日本語の抱える根本的な欠陥のせいだ。日本語には、人間より高等な存在を数える為の助数詞が無い」

「おまえさ……あのさ……あくまで仮定の問題だが……」

「何だ?」

「もし、億が一、恐竜が人間世界を征服する為に出現したら……お前、人間と恐竜のどっちに付く?」

「そりゃ、決ってるだろ、賢くて、気高くて、可愛い方だ」

「あたしも……」

「お前ら、さっさと殺した方がいい気がしてきた……」

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