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魔導兇犬録:HOLDING OUT FOR A HERO  作者: HasumiChouji
第六章:Rebel Without a Clue
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(10)

 約三〇分後、あたしとクソ女はJR久留米駅に居た。

「あ……あの……これ……何?」

「見ての通りのモノだ」

 足下にはバカデカいキャリーケースが2つ。

「え……えっと……」

「刃牙シリーズ全巻借りに行くんだから、これ位必要だろ?」

「ちょ……ちょっと待って……どこまで行くの?」

「親戚の家だ。門司(もじ)の……」

「ご……ごめんなさい、あたし、ここに引っ越して来て、3年ぐらいなんで良く判んないけど……門司って、北九州の門司?」

「そうだ。快速でも2時間以上だな。大丈夫だ十八切符が有る。ああ、門司と言ったけど八幡(やはた)の1つ先で下りて、そこで待ち合わせだ」

「いや、大して変んないでしょ……」

 無理矢理率四〇〜五〇%ぐらいの感じで、快速電車に乗る羽目になり……鳥栖(とす)駅で特急の通過待ちの間に、名物の駅弁「かしわ飯」を買って……。

「何見てんだ?」

 かしわ飯も食べ終り、博多を過ぎた頃にクソ女は、そう言った。

「えっ?」

「それだ」

 クソ女は、あたしの携帯電話(ブンコPhone)を指差し……。

「ちょ……ちょっと……」

「見るな、こんなモノ……」

 無理矢理率六〇%ぐらいの感じで、クソ女に奪われた携帯電話(ブンコPhone)で動いてたのは……SNSアプリ。

 そこには……。

『そうだ、他人の金で関東難民しよう‼』

『富士の噴火の被災地には、人体に危険が有るレベルの放射能も有害化学物質も有りません。関東難民の皆さんは、ニセ科学を広めようとしている人達に騙されず、関東に戻りましょう‼』

 1つ目は、有名なイラストレーターの投稿。

 2つ目は、どこかの大学の理系の教授の投稿。

 それが、SNS運営のお勧めとして表示されている。

「あのな……ここのSNSの日本法人は『大阪』の関係者が多い事で有名だぞ。見たら気分が悪くなるようなのを『お勧め』されるに決ってるだろ」

 昔はそうじゃなかったらしいけど……「大阪」という地名には……今では別の意味が有る。

 富士の噴火で旧首都圏が壊滅した時、当時の大阪府は「シン・日本首都」を名乗り……そして、ヤクザが支配している地域である広島県と並んで、日本の他の地域とは「別の国」になった。

 そして……。

 ん……?

 待って……。

 頭の中で……何かが繋りかけていた。

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