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魔導兇犬録:HOLDING OUT FOR A HERO  作者: HasumiChouji
第六章:Rebel Without a Clue
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(2)

 翌朝の6時前、あたしは高良山の大鳥居の前に居た。

「よし、今日こそ……」

 自分に言い聞かせるように呟くと、あたしは走り出す。

 走る。

 走る。

 走って……。

 いつしか足下は舗装された道路から剥き出しの土に変り……。

「『Gonna Fly Now』でも流そうか? 映画の『ロッキー』のテーマ曲の」

 今日も頂上にある神社に到達出来ずに、へばっていると……前の方から声。

「あ……」

 あいつの髪が黒に近い茶色なのに対して、地毛なのか染めてるのか判断出来な明けど、明らかな茶髪。

 妙に太い直角三角形っぽい形の眉。

 筋肉は付いてるけど齢の割に小柄なあいつに比べて、平均よりやや大き目の体格。

 顔は……あいつよりボーイッシュだけど、しゃべり方は、あいつより「女の子言葉」っぽい感じ。

 あいつが癖毛のセミロングなのに対して、直毛のボブカット。

 双子らしいけど……声が似てる以外は全部正反対。

 あのクソ女の妹だった。

「な……なに、してんですか?」

「カブトムシとかクワガタとかを捕りに……」

 そう言って、よく知らないあたしでも「大物」な事だけは判る見事なノコギリクワガタが入った虫籠を見せる。

「ところでさ、瀾ちゃんから激しい運動をする前は、ちゃんと準備体操で柔軟をやれ、って言われてたと思うけど……やった?」

「あ……ああ……っ……えっ…。えっと……」

「あのさ……強くなりたいから練習してんのに、練習中に怪我して練習が出来なくなったら……馬鹿だよ、それ」

「す……すいません……」

「あと、水分補給も、ちゃんとやってる?」

 そう言ってクソ女の妹は、ペットボトルを差し出した。

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