表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔導兇犬録:HOLDING OUT FOR A HERO  作者: HasumiChouji
第三章:Here She Comes
23/126

(9)

 クソ女が戻って来たのは夕方の6時過ぎだった。

 それと入れ替わりに、茶髪のボブカットの女は仕事で夜勤だとか言って、この部屋を出て行った。

 ダイニング・キッチンには、ご飯の炊ける匂い、豚肉と野菜を炒める匂い。

 ご飯の方は……ご飯炊き専用らしい土鍋で炊かれていた。

「遅くなってから中学生が出歩いてると、警察に見付かったら色々と言われるぞ。しかも、関東難民に因縁付けてる不良警官も少なくないから……早い内に帰った方がいいぞ」

「泊まってっていい?」

「何で?」

「家でクーラーつけるお金が無い」

「切実な問題だな……好きにしろ……。じゃあ、夏休みの間は、ここに居るか?」

「いいの?」

「まぁ、こっちから来いって言ったんだ。好きにしろ。ああ、そうだ、洗い物は頼んでいいか?」

「う……うん……」

 安請け合いしたはいいけど……食器はともかく、ご飯用の土鍋を洗うのは結構大変だった。

 クソ女は、夕食を食べた後、学校の宿題らしい勉強をして、更に本棚から英語の本を取り出し……。

「面白い?」

「まぁな……」

「何の本?」

「ニューラルネットによる機械制御」

 なるほど……何の事か、さっぱり判らない。

 気付いた時には一〇時ぐらい……。

「おい、そろそろ寝ろ」

「は〜い……。ヌイグルミ借りていい?」

「今晩だけだ。明日からは自分のを持って来い」

 その時、何故か、玄関の方からチャイムの音。

 ドアスコープから外の覗いたクソ女は……何故か首を傾げつつ、玄関のドアを開け……。

「えっ?」

「えっ?」

「何で……沙也加ちゃんと優那(ゆな)ちゃんが、ここに居るの?」

「何で……撫子ちゃんが、ここに居るの?」

 そこには……あたしのクラスメイトの沙也加ちゃんと……同じ「魔法少女」チームのメンバーだった優那(ゆな)ちゃんと……身長一八〇㎝台後半の……多分、外人さんだとは思うけど……白人と言われれば白人に、アジア人と言われれば顔は濃いけどアジア人に思えるような感じの……あたしより2〜3歳齢上の男の人が居た。

「沙也加……何をやらかした?」

「ごめん、母さんや兄ちゃんにバレるとマズい事をやっちゃって……しばらく、匿ってくれる?」

「だから、何をやった?」

「市会議員をブチのめしちゃった」

「はあ?」

「友達に付き纏ってるストーカーが居たんで、ブチのめしたら……そのストーカーが市会議員だった」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ