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魔導兇犬録:HOLDING OUT FOR A HERO  作者: HasumiChouji
第二章:Summer Nights
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(5)

「お兄ちゃ〜ん、それでいいの?」

「う……うん……」

 食堂で夕食をとっていると、向いの席に居た施設の子供からそう言われた。

 選んだ料理は……野菜ばっかり。

 最近、高速治癒能力……俗に言う「再生能力」……持ちは、癌になった時の癌細胞の増殖スピードが一般人の下手したら一〇倍以上なんて話を聞いて、健康に気を使ってる。どうやら、傷がすぐに治る仕組みが癌になった時には癌細胞をとんでもない勢いで増やしてしまう方向に働いてしまうらしい。

「まぁ、理事の日焔さんだって、ベジタリアンなのに、あの体格だから……」

「でも、あの先生、本業はお坊さんでしょ? お兄ちゃんは、そうじゃない」

「まぁ……そりゃ……」

「それに、彼女さんに『タイガー』って呼ばれてるのに、肉も魚も食べないって……変だよ。虎は肉食でしょ?」

「その話、誰に聞いたの?」

「エイミーおねえちゃん」

 また、あいつか……。

 ただ、実際は「タイガー」じゃない。似てるけどビミョ〜に違う呼び名だ。

『にゃんこ〜、今晩、暇?』

 その時、当のガールフレンドの沙也加さんから電話がかかってきた。

「今晩?」

『ちょっと手伝って欲しい事が有るんだけど……』

「あ……あの……」

 一応、ボクも2〜3歳しか齢上じゃないとは言え……向こうは中学生だ。

『じゃあ、夜の8時半に肥前山口駅前でいい?』

「え?」

 何か変だ。

 沙也加さんの自宅の最寄り駅は1つ先のJR久留米駅。

 沙也加さんの兄さんに相談した方が……駄目だ、話がややこしくなる可能性の方が高い。

 あとは……。

「あの……瀾さん……ちょっと相談したい事が……」

 沙也加さんの兄さんの高校の同級生でもある日焔さんの姪に電話をする。

 彼女なら、この手の事は慣れてる筈……。

『すまん、今、家に客が来てて……話が有るなら、夜の一〇時以降でたのむ』

「い……いや……その、誰に相談したらいいか判んなくて……」

『急ぎなのか?』

「え……ええ……」

『じゃあ、3分以内に簡潔に説明を頼む』

 話せる事は、ほとんど無いので……三〇秒以内に説明終了。

『別に大丈夫じゃないのか?』

「何でですか?」

『私が沙也加で……何か暴れるつもりが有るなら……メンバーに「魔法使い」系を入れる。君しか呼んでないなら、荒事をやるつもりじゃないだろうな』

「そ……そうですか……」

『君が沙也加に何もしなけりゃ、あいつの兄貴に舌を引っこ抜かれたり、チ○コを切り取られたり、玉を潰される心配はない。話は、これで終りだ』

「は……はぁ……」

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