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魔導兇犬録:HOLDING OUT FOR A HERO  作者: HasumiChouji
第二章:Summer Nights
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(4)

「伯父さん……あれ、本当に県警に渡しても大丈夫だったのか?」

 熱射病または急性の高血圧と思われる症状でブッ倒れた上に魔法または超能力による精神操作の副作用と思われる錯乱まで併発してるらしい自称「この施設に監禁されている子供の親」は救急車で病院に搬送された。

 どうも、県警での取調べも受ける予定らしいけど……問題は「呪いの品」らしい「魔法少女のステッキ」も警察に押収されてしまった事。

 そして、その日の夕方、問題の「呪われた『魔法少女のステッキ』」と似たモノを目撃した日焔さんの姪の瀾さんがやって来た。

「一度、県警から持ち出されたのなら……逆に、同じ間違いをする可能性も少なくなってるんじゃないか?」

 どうやら、問題の「魔法少女のステッキ」にかかっている「呪い」は「手にした者が持ってる強い『願い』を暴走させる」効果が有るらしい。

 判っている限りの1人目は、自分を魔法少女だと思い込むようになってしまった魔法少女オタクの中年男。

 2人目は、自分を中高年男性オタク向けのラノベの定番(テンプレ)の1つである「異世界転生」ものの主人公だと思い込んでしまった県警の鑑識職員。

 3人目は、過去にやったのと同じ暴力犯罪を人前でやらかしかけた「能力行使依存症」の疑いが有る妖怪(古代種族)系の異能力者。

 4人目は、自分の携帯電話(ブンコPhone)に「催眠アプリ」とか云うモノがインストールされてると思い込んだ中年男。精神操作系の「呪い」のせいで、自分は他人の心を自由に操れるようになったと思い込んだ、って色々とややこしい事態だ。

 しかも、呪われた結果、別に強くなったり、変な能力が付く訳じゃなくて、単に妄想を抱いたり、自制心が効かなくなったりするだけらしい。

 ついでに3人目のケースからして……最悪の場合、手にしただけで「呪い」の影響を受けてしまう人も居る事になる。

 そして、判ってる限りでは、問題の呪われた「魔法少女のステッキ」は最低でも2つ。

「ええっとさ……だから……精神操作系の呪いの品を体育会系の組織に渡すってマズくないか?」

「まぁ……それはそうだが……」

 どうやら、単に一般的にイメージされる「精神力が強い」だけじゃ、精神操作系の異能力が効きにくいとは限らない……らしい。

 むしろ、重要なのは……「精神力の強さ」の()()()

 いわゆる体育会系(ジョックス)は案外簡単に引っ掛かる。

 例えば刑事事件の容疑者になった場合、黙秘を貫けるタイプの奴は精神操作にかかりにくいが……警官を言い負かしてやろうとするタイプの奴は案外もろい。

 魔法使い系だったら、ある程度歴史が有る流派を学んだ場合は、修行の過程で自己制御(セルフ・コントロール)の技術をみっちり身に付けさせられるので、基本的に効かないけど、我流の魔法使いは、そうとは限らない。

 いわば「先天的魔法使い」がほとんどである超能力者は……その手の修行をやってるとは限らないから……「他人からかけられた精神操作能力に対する耐性がほぼ(ゼロ)の先天的精神操作能力者」なんてコメディみたいな話も有るそうだ。

「流石に、県警でも対『魔法』系の訓練を受けた人達が担当する事になるだろう。少しは警察を信用してもいいんじゃないか?」

「その信用、何回裏切られた?」

「話を逸らす訳じゃないが……もう1つ問題が有る。こっちの方を探った方が、解決は早いかも知れん」

「何?」

「本当にあれは2つだけか? もっと多く出回ってる可能性は無いか?」

「えっ? あれを売り捌いてる売人でも居るって言うのか? なら、どうやって……ああ、そうか……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

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