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魔導兇犬録:HOLDING OUT FOR A HERO  作者: HasumiChouji
第一四章:悲しみに振り向けば明日が見えないよ
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(2)

「あなたの中に居るのは……」

「何だよ? あたしの中に、何が居るって言うの?」

虐殺者(殺し屋)

「違うッ‼ 何で、そんな事言うのッ⁉」

「やめろッ‼」

 「魔法使い」系の「正義の味方」の叫び。

 でも……。

 あたしの中の何かの力が……邪気を押し戻していく。

「がっ⁉」

 しかし、邪気の発生源は……優那ちゃん。その邪気を消せば消すほど、優那ちゃんがダメージを受けていく。

 あたしが無意識の内に自分の身を護ろうとすると……ここに来たのは優那ちゃんを助ける筈だったのに……。

 どうすればいいの?

 あたしか、優那ちゃんのどっちかが死ぬしか……それしか道は……。

「おい、そいつが元凶……」

 その時、別の声。

 そして……。

 2つの「気」がぶつかり合う。

 太陽の光を思わせる「気」と、燃え盛る炎を思わせる「気」が……。

「な……何しやがる?」

「慌てるな……この邪気を祓えば……反動で……」

 新しい声の主は……下に居た強化装甲服(パワードスーツ)の魔法使いだった。

「あの子供が邪気の発生源か?」

「そうだ。下手な真似をすれば……()()()()が助けようとする子供を殺してしまう事になる」

「厄介だな……。しかも、ここに居る『魔法使い』系は……」

「そうだ。ほぼ、全員、相手をブチのめすのに特化した奴らばかりだ。こういう状況は苦手なのばっかりだ」

「何か……何か手は……おい……この『気』は、こいつの『気』か?」

 そう言って、強化装甲服(パワードスーツ)の魔法使いは、あたしを指差した。

「この『気』……?」

「あたしらの古巣で覚えが有るだろ、これ……『台東区(sitr04)』の『入谷』地区の……」

「な……何を……いや、待て、これは……?」

「あたしが、この邪気を押えてる。その間に、お前が、やり方を教えろ」

「私も、ちゃんとやった事は……」

「お前の方が優等生なんだから、他人(ひと)に何か教えんのは得意だろ。それに……そいつは、()()()()()だろ」

「確かにな……」

 そう言って、「魔法使い」系の「正義の味方」は……ヘルメットを取った。

「やれやれ……時間は無いのに説明は難しい……どうしたものかな……」

「ち……千明……先生?」

「いいか、変な事を訊くが……『()()()()()()()()()?」

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