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魔導兇犬録:HOLDING OUT FOR A HERO  作者: HasumiChouji
第一三章:胸に眠るヒーロー揺り起せ
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(5)

「ブルース・リーの死亡遊戯かよ? これから、1階登るごとに……」

「おばさん、古いよ」

「うるせえ」

「古いって言うより爺ィ臭い。六〇以上のお爺ちゃん映画マニアの好みだよ、それ」

「だから、うるせえって。大体、そう言うお前らが何で知ってる?」

「ウチの社長の趣味なんで観せられた。何か、ありがちな場面ばっかの映画だった」

「だから、その『ありがち』を最初にやった映画なの」

 広島の魔法少女達と、クソ女の親類が、そう軽口。

 次の階では……。

「あそこの監視カメラ、他の階のと機種とかが違ってません?」

 沙也加ちゃんの彼氏が、階段の上の方を指差して、そう言った。

「他の階と設置位置も何か違ってないか?」

「ちょっと、あたし、さっきの階、見てくる……ん? やっぱり変、そっちのは天井に取り付けられてるけど、下の階のは壁に埋め込まれてる」

 沙也加ちゃん兄妹も、そう会話を交す。

「ズーム。あの監視カメラの機種とか判るか?」

 クソ女の親類が、どこかに無線通話。

『韓国製の内蔵バッテリーで動作するタイプみたいです。持ち運び可能で、無線通信でPCなんかに映像を送れるヤツです。フル充電の場合、動作時間は約4時間……カタログ・スペックはね。ただし、解像度は三〇年ぐらい前の携帯電話のカメラ並。確度は低いですが、そっちから遅られたズーム画像を分析した結果、急遽取り付けた可能性も、そこそこ程度には有ります』

 ヘルメットの無線機から、そう答が返ってきた。

「階段のドアの向こうに人の気配。3〜4人。でも『魔法使い』系じゃない可能性大」

 そう言ったのは、こっちの「魔法使い」系の人。

「やな予感しかしないな……おい、防御力が高いの2人で行くぞ」

「誰です?」

「あたしとお前に決ってるだろ」

「やっぱりか……」

 クソ女の親類と、沙也加ちゃんのお兄さんは、そう会話を交す。

 そして、2人だけで階段を登り……。

 銃撃音。

 何発もの銃弾がドアを突き破る。

「やっぱりかッ‼」

 その叫びと共に、2人は、ドアに蹴りを入れ……そして、ドアが吹き飛ぶ。

「来ないで、俺に考えが……」

 そう言って、沙也加ちゃんのお兄さんは、ドアが有った場所から突入。

 銃撃音は続いてる。

 そして、悲鳴……あれ?

 悲鳴が複数。

 そして、銃撃音が止まり……。

 ドアの有った場所から銀色の狼男の手。「上って来い」ってハンドサインらしい動き。

 そして、指示通りに上まで行くと……。

「な……何、起きたの?」

「見ての通りだ。自分が撃った銃弾が跳弾して死んだ」

 そこには……小型の機関銃を持って、迷彩服を来た男達の死体が4つ。

 全員、体の色んな箇所に銃弾を受けて、血を流している。

 でも……沙也加ちゃんのお兄さんは、銃を持ってない。

 な……何が起きたの?

『お前……久留米の銀の狼の子供か何かか?』

 その時、どこからともなく声がする。いわゆる「外人訛り」の日本語。

「今の声で、年齢・性別の推定は可能か?」

 クソ女の親類は無線連絡。

『中々やるな。お前らを殺すのは不可能じゃないが……それまでに可愛い子分が何人も殺されそうだ。上がって来い。屋上で俺が相手してやる』

『分析結果。……四〇代〜六〇代の男性の可能性が九〇%』

 無線通話に返信。

「ギリギリだが……『熊おじさん』も該当するな」

「逃げたくなってきた……獣化能力者の中では……東アジア最強と言われる3人の内の1人が……屋上で待ってる訳か……」

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