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魔導兇犬録:HOLDING OUT FOR A HERO  作者: HasumiChouji
第一二章:誰がやるというの、あなたの他に?
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(9)

「ちょ……ちょっと……、じゃあ、それを阻止する為に、この島ごと海に……」

「こいつなら出来る」

 そ……そんな馬鹿な……。そんな事が出来る人間が居るなら……十年前の関東壊滅も……天災じゃなくて、どこかのチート級の特異能力者がやった可能性さえ有るって……事?

「ただし、条件が2つ有る」

「何?」

「やっていいのは、今日じゃない。この島になるべく人が居ない時にやれ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。神を気取るなら……それも、()()()()()()()()()()()()()()()()に成りたいのなら、平等かつ慈悲深い選択をしろ」

「わかったわ」

「もう1つ。私の仲間からの連絡では、銃火器を持った奴が、こっちに押し寄せて来るらしい。防弾用の壁を作ってくれ」

「やれやれ……人使いが荒いわね」

「あんたも銃弾を食らいたくないなら、さっさとやれ」

 次の瞬間、このビルの入口近くの床に……ヒビが入り、水が吹き出す。

 その水の向こうに……。

 何体もの手に機関銃を持った……。

「ロボット?」

「遠隔操作式の奴だ。魔法も催涙ガスも効かん奴を、こっちに向かわせたらしい」

 水ごしにボヤけて見えるけど……銃を、こっちに向け……。

 そして、水の壁は忽ち凍り付き氷の壁に変貌。

 でも、その氷の壁に無数の亀裂が入る。とは言え、今の所は一発も貫通してない。

「事実上、物理攻撃以外の排除手段は無しか……」

「私と、『ソルジャーブルー』『アータヴァカ』で何とかする。残りは上に向ってくれ」

 銀色の護国軍鬼が、そう言った。

「あたしは?」

 そう訊いたのは、クソ女の親類。

「この中では、あんたが一番、経験豊富だろ? 他の連中のサポートを頼む」

「いつものアレは言わないのか?」

「後で言う時間はいくらでも有る。行け」

「物理攻撃なら、私も出来る。付き合ってあげるわ」

 続いて、佐伯漣が、そう言った。

「あんたに借りを作ると……後が怖いが、今は人手が足りない以上……仕方ないか……」

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