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48【それぞれの予定】

 学年が上がり授業が開始された日々にも多少慣れてきて気温が上がり始めてきた今日この頃。

 最初の大型連休が近づいてきた。


 このゴールデンウィークに実家に帰る用事はなかった。

 

 どうせなら沙月とどこか出かたいんだけどな。

 いつも出かけると言えば、ジムばかりなので連休中くらいはな。

 一緒に行くのだから沙月にも聞いてみるか。


 相変わらず一人でどこへと決められない事に情けなく思いもするがそれはそれ。


「沙月は、せっかくの連休だしどこか行きたい所はある?」


「行きたい所ですか……。

 優陽くんの行きたい所で大丈夫ですよ。

 なんだったらジムに行くのでも全然楽しいですし」


 あー、うん。沙月はそう言ってくれるとも思ってた。


「それはそれで嬉しいんだけど、連休だからジム自体はどうせ行くしどこか違う所も一緒に行きたいなって思って」


「優陽くんは、実家に居た頃はジムに行く以外は何してたんですか?」

「ジム以外は、常連さんに外岩に連れて行ってもらったり……。

 あ、簡単な登山なら一緒に行けるか」


 これは名案ではないのか。


 いつもと違う事が出来そうでテンションが上がった。 

 そんな自分とは対照的に、沙月はちょっと心配そうだ。


「悠絆さんが見てたようなのですか?」

「そうそう」


「私、体力に自信ないですよ?」

「そんな大変な所は選ばないし、迷惑とか考えてるなら気にしないで。

 俺は一緒に行ってみたいと思ってるよ」


 そういう自分に折れたのか、沙月も眉尻を下げて答えてくれる。


「それなら、お願いしますね」


 ゴールデンウィークの予定が決まれば、楽しみが増えた。

 沙月と出かけられる。

 それだけで心が踊る、単純なものだ。


 あれを準備しないと、これを準備しないとと思考を巡らせる。

 そんな自分を見て、沙月もにっこり柔らかく微笑んでいた。


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