表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
導きの暗黒魔導師  作者: 根立真先
異世界の章:第一部 魔物の森編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/160

ep15 闇の魔導、解放!?

場面は再び妖精主の神殿に戻る。

 ......


「...スヤザキ様。貴方の心にある暗い闇、それはきっと、貴方の心の傷......。

 しかし、闇を操るのがダークウィザード。

 闇を力に変えるのがダークウィザード。

 貴方はその闇を力に変え操ることのできる暗黒の魔導師。


 どうかその闇の魔力を、わたくし達にお貸しくださいませ。

 かつてダークウィザード様と共にこの森を作ったわたくしにはわかります。

 これは必ず貴方にとっても意味のある事となるでしょう。


 そして、わたくし達は決して貴方の敵ではありません。

 決して貴方を傷つけたりはしません。

 どうかそれだけは信じてください......!」


 エルフォレスは、コーロの心中を気遣いながら、大丈夫ですよと優しく諭すように、慈愛に満ちた微笑を浮かべる。


 一呼吸置いて、彼女は話を切り替えた。

「...それではスヤザキ様。早速ですが、こちらの寝台に、横におなりになってください」


「えっ??」


「善は急げです。早速、貴方の中に潜在する闇の魔導を解放させていただきます」


「おい!?エルフォレス!いきなりそんなことやって大丈夫なのか!?まだ今さっき起き上がったばかりだろ?」


「あらレオルド。わたくしの身体を心配してくださるのですね?

 フフフ、その心配には及びません。

 わたくしは森の妖精主。

 ダークウィザードと共にかつてはあの魔王や勇者にも一目置かれた存在ですから。

 このぐらいは訳ありません。

 それに、スヤザキ様が真のダークウィザードとなる姿を少しでも早く見たいでしょう?」


「そいつはちげーねーな!!おい(あん)ちゃん!頼むぞ!」

「頼むって......なあミッチー。本当に大丈夫なのかな?これ...」


「コーロ様!大丈夫ですよ!強くなるためです!ここはエルフォレス様に従ってください!そして、改造でも何でもされちゃってください!」


「改造って、仮面ライダーにでもされんのか!?」

「ショッカーです!」

「それダメだろ!?」


「冗談ですよジョーダン!さあコーロ様、早くそこに横になってください!」

「おまえここに来てちょっと面白がってないか!?」


「フフフ。スヤザキ様、ご安心ください。改造はしませんから。それとミッチー様。貴女もですよ」


「え?」


「その導きの書には暗黒魔法が記録されているのです」

「それってどういう...」


「導きの書には、歴代のダークウィザードが記録した暗黒魔法、魔導についての知識・智慧が記録されています」


「あの、エルフォレス様は一体...」


「これはかつてのダークウィザード様からご教授いただいたことです。しかし、それ以上のことまではわたくしにはわかりません」


「そうですか...おいミッチー、なんで黙っていたんだ?」

「言うタイミングが無かったからです!」

「いくらでもあっただろ!?」


「いやほらコーロ様。例えばアルバイトで、入ってきたばかりの新人に何もかもいっぺんに教えようとすると混乱して結局何も覚えられなかったりするじゃないですかぁ、アレですよアレ!」


「なんか正論っぽく聞こえるけどなんかムカつく!」

「はいはいコーロ様。いい加減さっさとそこに横になってください!」

「あーもーわかったよ!」


 コーロは観念して、寝台に横になった。

 寝台の上、仰向けになると、眼前に映る厳粛な天井がどこまでも続くほど高く思われた。


 ミッチーはエルフォレスに促され、コーロの胸の上にすっと落ち着く。

 エルフォレスは、寝台に仰向けになったコーロの額と胸の上に乗るミッチーの位置に、触れるか触れないかぐらいに手をかざした。


 コーロは決まりが悪い心持ちで訊いた。

「...えっと、あの、俺はどうすればいいんですか?」


 悪びれないミッチーが割って入る。

「ちょっとコーロ様。綺麗なエルフォレス様相手に十八禁展開期待しないでくださいよ?」


「おまえに聞いてないわ!てかこんな時に何言ってんだ!?そんな期待するか!」


「フフフ。それではスヤザキ様。ゆっくりと目を閉じてください。そして、そのままでいてくださいね」


 すでに完全に観念していたコーロは、素直に言われるがままゆっくりと目を閉じた。

 エルフォレスも、両手をかざしたまま目を閉じた。

 すると、エルフォレスの両の手がぼんやりと輝き出す。


 次第に、コーロの全身から黒い波のような光りが溢れ出した。

 そう、彼がこの異世界に降り立ち、初めて闇の魔法を唱えた時のように...!

 それはつまり、寝台に横になる彼の全身から闇の魔力が迸っているということ!

 胸の上のミッチーはそれに呼応するかのように白く光り出した!


「おお!!これが兄ちゃんの闇の魔力か!?」

「コーロ様!なんかワタシも、ワタシも...!!」

「こ、これは......!?」


ーーーな、なんだ、これ?何か身体の奥から、凄まじい力が溢れ出してくるような...!?俺、どうなるんだ.....!?ーーー


 神殿は闇の光明に照らされた。

 魔物の森は静かに震えた。

 ダークウィザードの再来を祝福するように......!

 当作品をお読みいただきまして誠にありがとうございます。

 感想やいいねなどいただけますと大変励みになります。

 気に入っていただけましたら、今後とも引き続きお付き合いくだされば幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ