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導きの暗黒魔導師  作者: 根立真先
異世界の章:第一部 西のキャロル編
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ep108 戦闘、開始! 

 屋敷内を彷徨うコーロ。

 彼は決断に迫られていた。


ーーーブラックキャットの魔法であれば解除魔法で解ける可能性がある。

 だけどそれをするには俺もダークナイトを解かなきゃならない。

 このままだと何も先に進まない。

 時間をかければかけるほど危険だ。

 ダークナイトを発動しているからといって絶対に敵に見つからない保証はない上に、ダークナイトを発動しているかぎりフロワース警部も自由に動けないーーー


 コーロは闇の中、敵がいないポイントに移動し、意を決した。


『ダークナイト:解除』


 闇がスーッと晴れる。

 漆黒は解かれた。

 屋敷を含む公園一帯に、元の視界が戻る。


「なんだ?元に戻ったぞ!」

「見える!」

「おい!すぐに敵を探し出せ!」

「屋敷に侵入されている可能性がある!すぐに見つけ出せ!」


 邸外の草陰に身を潜めていたフロワースは、闇の解放時から一切の間をおかず即座に始動していた。

 まるで、闇に紛れる事を日常としているかのように...。

ーーー解いたか、解かれたか。いずれにせよ、これは変化の局面。ボクの動く絶好のタイミングーーー



 ...地下牢。


 突如の闇の到来から、突如の闇の解放。

 囚われのアミーナは、状況を理解していた。

ーーーコーロおにーちゃんや!おにーちゃんは暗黒魔導師やから、絶対そうや!

 ウチを...ウチを助けに来てくれたんや!

 ということはユイおねーちゃんもおるんか?ミッチーも?ウチのために......

 ウチはなんかでけへんか?ウチもなんかーーー


 アミーナは、目覚めてすぐの時よりももっと強く、まるで気でも違ってしまったかのように、怪我も顧みず格子に勢いよくぶつかり出す。


 ガシャン!ガシャン!ガシャン!


「なんだ?また猫娘が騒ぎ出したな?ついにトチ狂っちまったか?」



 ...屋敷内。


 一階の一室に身を潜めるコーロ。

 彼は再び地下へと下るタイミングを見計らっている。

 壁にへばりつき敵が遠ざかったのを確認すると、彼は両手をかざし、解除魔法を唱えた。


『強制解除』


 その瞬間...

 ブラックキャットは感知する。

 コーロのいどころを!

「侵入者は一階C地点付近の一室……」

 ブラックキャットは即座に部下に指示を出し、自らも俊敏に矢のような速さで動き出した。

 

 ...コーロは完全なミスを犯していた。

 屋敷内の迷宮がブラックキャットの魔法によるものだと見抜いたことまでは良かった。


 問題はその先だ。


 彼は、その魔法の規模・範囲・仕組み・効果の度合いなど、本質的な事に全く考えが及んでいなかったのである。

 ブラックキャットは、トリックラビリンス(偽装迷宮)を補助するための術式を屋敷内の複数箇所に施していた。

 それは、屋敷全体に魔法の効果を及ぼすためであると同時に、もし解除された場合、敵の位置を正確にキャッチする役割も果たしているのである。


 ...屋敷内にいる限り、ブラックキャットの掌の上。

 コーロはいっそのこと、あのままプテラスを使い存分に爆撃をくらわしておいた方が良かったといえる。


 コーロは部屋を出た。

 敵の存在を警戒しつつ地下への入口を探そうと歩を...


「いたぞ!あそこだ!」

「侵入者一名発見!」


「...なっ!?」

 進めることができない!


「くそっ!」

 コーロは振り返り逆方向に走り出そうとする!

 が...


「侵入者だ!」

「止まれ!」


 通路の両側を敵に挟まれてしまった!

 二十を超える敵が魔銃を構え、あっという間にコーロを包囲する!


「お前は何者だ!?勇者の仲間か!?」

「目的は何だ!?」


「...くっ!どうする?やり合うか?」

 コーロは双方向に気を配りながら魔力を練り始めた。

 とその時、

「!」

 背後に(うごめ)く殺意を察知する!


「侵入者はお前だったか」


 コーロの背後から声が聞こえたかと思うと、壁から獣の耳を生やした大男が凶暴に弧を描いた刃を手にぬっと現れ、彼を手にかけんとした!

 が、コーロは瞬時にゴロンと転がり攻撃をかわすと、立ち上がりざま魔法を唱える!


『ダークアロー(暗黒の弓矢)』


 彼の右手に闇の魔力で形造(かたちづく)られた暗黒の弓矢が表出し、黒き矢が放たれた!

 闇矢はぐりんと弧を描いて大男の側頭から肉薄する!


『トリックアート(偽造創作)』


 ガキィィン!

 バラバラバラ......


 大男の側頭を射抜いたかと思いきや、なんと、その直前で闇の矢はバラバラに砕かれた!


「ブラックキャット!」 

「勇者の仲間か。ということは猫娘を助けに来たんだな?」


「アミはどこだ!?」

「バカかお前は?なぜオレがお前にそれを教える」


「......(マズイ!ここでコイツに見つかってしまったらアミが危険だ!)」

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