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愛する星に、願いを込めて  作者: Hs氏
バルセリア編
15/136

掃除と改装

 俺は、ランチを取りながら、エルさんに、此の国と、此の街の教育事情を色々聞いた。



 エルさんが言うには、お隣の農牧高等学校ラウダ・バ・ハウゼは自分達で農作業や飼育をしているから、自前の食材も豊富に有り、その為、ランチは凄く充実しているらしい。



 昔、此のウェルド公国に反公国の思想が蔓延して、過激な違法魔導士が暴れまくった時代が有り、その時、その取り締まりで活躍したのが、魔導省なんだとか、


 その時、その時代の公王は教育の大切さを実感し、教魔省を設立して、全ての学校を公営化し、国の管理化に置いた。



 純真な子供達を反公国思想に染められてはかなわん、って分けだ。



 処が、問題は財源で、此の国は軍治国家、つまり軍艦を作る会社、技術者を維持していかなければならないから、


 国の予算の多くは、軍需産業に回して、教魔省の予算はかなり少ないんだそうだ。



 ・・・



 俺が、光一と呼ばれていた時代と似てるなぁ。



 エルさんが、俺に教えてくれたのは、教魔省は予算の少ない分、学生が学校の為に稼ぐ事を奨励したんだとか、


 その優等生が、お隣の農牧高等学校ラウダ・バ・ハウゼで、落第生が、此の魔導高等学校アウル・バ・ハウゼう分けだ。



 だいたい、教師に成る魔導士は学者肌で、商売気質が無い、学長にしてもどうしたら儲かるか分からないので、何も手をうたない、だから此の学校は年がら年中予算不足。


 その先生達も、普段は24時間勤務みたいな物で、此の学校で寝泊まりをしている、そして学生と一緒に長期休暇を取る。



 だから、今は事務員だけなんだそうだ。

 


 先生達は、七日後に学校に戻って来て、その翌日に新入生と新学年生達が登校して来る。

 

 その新入生の為の新入学の式典の準備もエルさん達、三人の学校事務員ハウゼ・オルパの仕事で、此は、若い新人二人が担当する事になっている。



 そして、その式典が行われるのが、此の学校の東側に有る、摩導教練棟の隣の講堂で、其に来賓でルーナ殿下と教魔省の偉い人が出席するんだとエルさんは、俺に説明した。



 えっ!



 ちょっと待て!



 校舎以外にまだ、建物あんの!!



 俺は、慌てて、その摩導教練棟に行った、


 魔導教練棟は、摩導教練の為に摩導結界が設置された、前の世界での体育館のような建物で、


 此の建物と講堂は、此の学校に附属はしているのだが、街が造った街の建物で、実際、管理は街がしている。


 そして、非常時には、避難場所に成る為に頑丈に作られていて、外部からの摩導攻撃、内部からの摩導破壊にも、これ等の建物は耐えられるんだと、エルさんは俺に教えてくれた。



 講堂は、式典以外は鍵が掛かっているので、綺麗だ。



 魔導教練棟は、此の学校が魔導教練の為に、街から此の魔導教練棟を借りている事になっているので、流石に、壁には落書き等は無い、



 だが、やはり、床は泥だらけだから、床掃除は必要だ。



 仕事が増えた。



 エルさんは、言わなかった事に恐縮して、俺に必死に謝っていた、彼女の基準では、魔導教練棟は綺麗だから、掃除しなくても良いと、思っていたんだとか。



 まぁ、確かに、校舎よりはましだ。


 



 俺は、午後から掃除に取り掛かろうとしたら、エルさんが前任者の薄緑の制服を持って来た。



 一応、学校関係者と分かるように制服着用が、法律で決められていて、学校で働く人と学生は制服を着なくちゃいけないんだそうだ、


 作業員アルパ事務員オルパは、薄緑の制服、先生は青の制服で、


 生徒達は、新入生が白、二年生が灰色、三年生が黒い制服、制服の色により、直ぐに学年や身分が分かるようになっていた。



 俺は、その制服をエルさんから受け取り、直ぐに着てみたんだが、



 ・・・



 ちょっとお腹回りがきつい、



 ・・・



 痩せよう!




 

 いよいよ、俺は、此の荒れた学校を一週間で綺麗にする作業を始める事にした。



 俺は、前の、前の、はるか前の世界で、自給自足の職人なんかもしてきたから、どうゆう手順でやるのか、分かる。


 上から下に綺麗にしていけば、無駄が無い、天井から壁、最期に床だ、



 でっ、問題は壁だ、落書きを消すには何か上から貼るか、上から塗るかだ、貼るには、貼る材料の選択と、その貼り方の方法と貼る材料の手配等、決めなければならない事が多いし、する事も多い。


 だが、塗るなら塗料だけを決めればい、色だけなら簡単に決まりそうだし、塗料とローラーが有れば直ぐに始められる。



 俺は、天井と壁は塗り直す事に決め、エルさんに、何処に塗料が売っているかを聞いてみた。


 エルさんが言うには、塗料も魔導機で必要な分を作るんだそうで、その魔導機は学校に無いから、魔導機屋アウル・ベーゼで購入しなくちゃなんない。



 俺は、エルさんに聞いて、此の街の魔導機屋アウル・ベーゼに向かった。


挿絵(By みてみん)


 エルさんが、教えてくれた魔導機屋アウル・ベーゼは街の中央広場から三本入った通りに有る。



 店の格好は古い道具屋か、古物商のような雰囲気で、店先や、店の中にはガラクタのような物で、溢れ返っていた。


 俺が、店に入ると、誰もいないようで、誰か居ませんかぁ、と俺が大声を出そうとしたら、


 店のカウンタの上に置かれている、円柱の筒が光だし、奥から、



「いれえっしぇ、何の御用で、」


と野太い声と一緒に、此れまた、軍人さん刈り(ガンドゥト)の筋骨隆々のオッサンが出てきた、



 ・・・



 本当に此の国は、筋肉男マッチョマンが多い。

 



「旦那、此れがペンキ缶(ボルヌーダ)だ。」


 俺は、店の店主に、ペンキを作る魔導機が無いか、と聞いてみたら、店主は、有るよ、と言って、奥から持って来たのが、先程の直径50センチ、高さ1メータの、側面に魔導回路が書き込まれた、鉄製の缶を持って来た。


 店主は、俺に此の魔導機の説明を始めた、


「旦那、此は家庭用だ、使った事有るかい。」


「嫌、使った事は無い。」


 店主は、魔導缶の縁が色の付いた魔導回路を指しながら、


「此のペンキ缶(ボルヌーダ)で、白、黒、赤、青、黄色の五色が作れる、そして、此の縁の魔導回路を触って起動するんだ、一回触ると此の缶一杯に出来る。」



 成る程、色の三原色は作れるのか、



 俺は、店主に学校の壁を全て塗りたいんだが、と聞いてみたら、店主は首を振りながら、


「そりゃ、専門の魔導機が必要だよ、旦那、決まった色を大量に作る魔導機で、かなりデカイ奴、うちにも、此の街の他の魔導機屋アウル・ベーゼにも無いと思うよ、特注の魔導機だ。」



 特注か、 



 「それを、頼んだらどのくらいかかる?」



 店主は考えながら、


「材料を仕入れてからの作成だから、一週間だ。」



 一週間、駄目だ、其じゃ期限に間に合わない・・・ならば、此のペンキ缶(ボルヌーダ)を使うしかない。


「なぁ、店主、此のペンキ缶(ボルヌーダ)で、学校の壁を全て塗る量の塗料を作る事は出来るのか?」



 店主は頷きながら、


「其は、問題無い、魔導機だ、家を50件は塗れる量は作れる。」



「じゃ、ローラーとかは有る?」



 店主は、棚からローラーを持って来た、



「其も、魔導機?」



「嫌、此は普通のローラーだ、普通にその缶で作ったペンキを付けて塗る、何の仕掛けも無い。」



 うーん、普通のローラーか、



「なぁ、店主、いちいち、ローラーにペンキを着けないで、自動でローラーにペンキが付けられるように出来ないか?」


 店主は、笑いながら、


「随分、面倒くさがりな、旦那だなぁ。」



 面倒じゃなくて、効率が優先なんだけど、



 店主は考えながら、


「そうだなぁ、蛇道ジャンドゥを付けてローラーにペンキを送れば何とか成るかな。」



 俺は、即座に、


「そうしてくれ!」


 と店主にお願いした。



 店主は店の奥から、直径3センチ、長さ1メータの鉄棒と大きなペンを持って来て、鉄棒にペンで何かを書き始めた。


 すると、描いた直後から、鉄棒が空洞の有る直径6センチの円柱になり、円柱は更に、直径2センチ、長さ3メータの蛇腹の有るホース状の形状になった。



 分かりやすく言えば、細長い掃除機のホース。


 成る程、此れが魔導工学アウルレーベ



 店主は缶の側面の下の方に鉄の蛇腹のホースをくっ付けて、何やら書き込んだ、


「まぁ、此れで下からペンキが出るようになった。」



 俺は、店主に、


「だが、出るのは分かったが、ローラーにいちいち塗るのか?」



 店主はニヤリと笑いながら、


「まあ、見ててくれ、旦那。」



 店主はローラーのに魔導回路を書き込み、その下に蛇腹のホースが接続するように細工をした。



「出来た、このの魔導回路を押せば、蛇道ジャンドゥからペンキが流れてローラーに吹き付ける。」



 俺は、感動して、


「おお!スゲェ!」



 店主も嬉しそうに、


「まぁ、簡単な仕事だ。」



 そうか、じゃ、もっと頼んじゃお!



 結局、ペンキ缶(ボルヌーダ)に4輪を付けて動かせるようにして、天井も塗るから、ローラーの柄も伸縮するようにして貰い、更に、ペンキが減ると自動で増やす仕組みを入れて貰った。



 店主は、要望の多さに驚いていたが、丁寧に対応してくれた。



 彼は見た目とは違い、実に優しいナイスガイだった。



 此のペンキ缶(ボルヌーダ)魔導機の値段と改造費用で、俺は、店主から10万RG(リージェン)を請求され、俺は黙って、その金額を払った。



 店主は、俺が、値切って来ると思っていたようで、此の分けの分からない魔導機に10万RG(リージェン)も即金で払ったのに驚いていた。



 俺は、此の魔導機を持って、学校に帰ろうとした時、店の壁に、安宿パルドンに合った、シャワー(ドルサァ)が有る事に気が付いた。


 此のシャワー(ドルサァ)は、埋め込まれてはおらず、三つの鉄の円柱のタンクとシャワーの蛇口が付いた魔導機だった。


 俺は、店主にシャワー(ドルサァ)を指しながら、


「店主、此は?」


 金を勘定していた店主は、


「うん?あぁ、そりゃ、安宿パルドンの交換用のシャワー(ドルサァ)だ。」


 やっぱり、


「じゃ、店主、此の魔導機は洗剤、お湯、温風が出るのか?」


と俺が店主に聞いたら、店主は笑いながら、


「そりゃ、出るよ、シャワー(ドルサァ)だよ、旦那。」



 よし、俺は此のシャワー(ドルサァ)も買う事にして、


「店主、此のシャワー(ドルサァ)を俺に売ってくれないか。」


 と店主に言ったら、店主は、えっ、てな顔して、


「そりゃ、構わないけど、俺は、此の二日間は忙しいから、直ぐには取り付けする事は出来ねぇよ、其で良いかい、旦那さん。」



 掃除道具に使うから、取り付けは要らない、俺は、


「店主、取り付けは良いから、ちょっと改造をお願いしたい。」


 とシャワー(ドルサァ)の改造の計画を、店主に細かく説明した。


 此の魔導機を逆さまにして、二輪を付けて動かせるようにし、そして、回転するブラシを付ける、温風は、吸い込みに変更して、吸い込んだゴミはゴミ箱の魔導機に入るようにする。


 店主は、考えながら、「出来ねえ事はねぇけど、ちょっと時間が掛かるなぁ、ブラシを仕入れなくちゃなんねえし、三日貰いてぇ、旦那さん。」


 三日なら間に合う、俺は、その条件で、その魔導機の製作を依頼した。


 店主は、製作費に10万RG(リージェン)掛かると言い、此れも、俺は即金で払った。



 此の金額は、多分、安いと思う、店主は、ペンキ缶(ボルヌーダ)で儲けたので、割り引きしてくれたんだと、い方に考えながら、俺は、此の、魔導機屋アウル・ベーゼを出た。



 俺は、此の二つの魔導機に20万RG(リージェン)を使った、その為、俺の持ち金は0になった。






 学校に戻った俺は、まず、一階の教室から塗装をする事にした。


 幸い、教室は前にいた世界の個人個人が机を持つ方式では無く、雛壇型の固定した机に、折り畳み式の椅子が有る講堂形式で、掃除がしやすい。



 茶色の腰壁は、黒い塗料を基本に、星達に、木々の幹、枝のエッセンスを集めて貰い、其をブレンドした色で塗る、そして其の表面に、星々(ほしぼし)のコーティングをして輝きと上品さ、更に、落書きを拒否する力を埋め込む。



 俺は、右手に星を集め、俺の右手は翠光に輝き、そして集まった星を、一旦手放し、星を世界に駆け巡らせる。


 星は、美しき、木々の年輪を集め、黒い塗料を製造している、ペンキ缶(ボルヌーダ)の中に万の輝線が入り、



 ブクブクブクブク、



 木々のエッセンスと高貴な星々(ほしぼし)がブレンドした、光輝く黒茶色の塗料が精製された。


 普通、塗料は、何回も重ね塗りをする事で、美しく仕上がる、



 だが、俺には時間が無い、一発仕上げで、落書きを消し、美しく輝かせる為に、俺は星の力を使った。



 ローラーの廻りに星達が、集まり、星が、汚れを、落書きを消し、星が、ローラーの塗料を乾かしては塗る事を繰り返し、


 ローラーが、翠光りょくこうに輝きながら腰壁に転がると、


 美しく、木目がはっきりと浮かび上がった、上品で貴賓の有る、黒い光沢の腰壁が現れた。



 かっての俺は、星の力を戦う事にしか使わなかった、剣を作る事、剣を振る事に使い、その他の事に使う事等、考えても見なかった。


 永く、多くの世界での放浪は、此の時、星に願いが届けば、星が助けてくれたら、そうう思いが大きく俺を変えた。



 星達は、楽しそうだった。



 多くの星が、俺の廻りに集まり、僕にも何かやらせて、やらせてと囁く、


 俺も、楽しくなって、彼等にいろんな事を頼む。



 窓枠、戸の枠、壁と天井の境に有る、見切りである、廻り縁(まわりぶち)等の化粧の木部を、星達が楽しそうに塗った。


 ちょっと、はみ出したりしているけど、此は後で直せる。



 酒場レンでの経験から、此の世界で、星の力を使う事は危険な事を、俺は知り、だから、俺は学校全体に『星隠し(ダークスター)』を使った。


 星の力の無い者には、学校が前の落書きだらけで汚れている学校に見える。


 彼等には、突如、綺麗な学校が現れて驚くかもしれない、まぁ、其も良い、魔導力で綺麗にした、って言い分けをするつもりだ。

 

 



 教室から廊下、階段、そして二階の腰壁、更に三階の腰壁と、学校全体の木部を塗り終わるのに、次の日の午前中迄かかり、



 午後から、学校の天井を塗る事にした、ペンキの色は、白に切り替え、星達に、蒼宮そうきゅうあおに、雲海うんかいの白を集めさせ、雄大で、気高き、天空のエキスをブレンドした。


 ブレンドされて、更に星の輝きをコーティングした天井は、薄いパステル調の蒼色あおいろで、その蒼宮そうきゅうに壮大な白い雲海が流れ、白い雲海が動く度に爽やかな風を、見る人に送り届ける、天井となった。



 此の天井の塗り作業に一日を費やし、時刻は二日目の正午、



 俺の徹夜は二日目となる。



 少ない昼飯を、エルさんと一緒に食べながら、エルさんは一行に綺麗にならない学校を見て、不安な表情が顔に現れていたが、決して俺を責める事も、問いただす事もしなかった。



 天井を塗り終えた、俺は、最後の壁の塗装にかかった、壁も白を基調に、星達に、木々の、森の、森林の緑を集めさせ、生命の息吹、命の緑のエキスをブレンドする事にした。



 勿論、此は仕上げだ、木部の塗装ではみ出した箇所は、此の段階で修正する。



 本来は、塗った箇所に塗料が付着しないようにマスキングをして塗装をするのだが、俺には時間が無い、


 俺は、星にお願いして、星達にマスキングをして貰う事にした、星は嬉しそうに、自分達が塗った木枠、窓枠に、廻り縁に重なり、



 良いよ、良いよと囁く。



 よし、やろう!



 俺は、壁の塗装に取り掛かった。



 壁の塗装は、次の日の夕方迄かかり、



 学校の壁は、美しく上品な白を基調に、薄いパステル調のみどりと、星のコーティングが、無限に広がる白い空間に、まるで流れるように動く森を表現し、その森が、森林が風に揺れると、新鮮で、清々(すがすが)しいを空気を、教室に、廊下に、そして学校全体に届ける、そのような効果を発揮していた。



 勿論、落書きを跳ね返す力も入れてある。




 その日の、エルさんは今にも泣きそうな顔をしていた、俺はエルさんに、此の学校を見せようかとも思ったが、踏みとどまった。


 此処まで来て、邪魔されたら終わりだ、もう少し、我慢してくれ、エルさん。



 その夕方に、俺は魔導機屋アウル・ベーゼに行き、注文した魔導機を取りに行った。


 魔導機は、俺の注文通り、洗剤とお湯を吹き付けて回転するブラシで、床が掃除出来るようになっていて、洗った泥水やゴミも吸い取る仕組みもちゃんと、入れてあった。



 俺は、ガチムチの店主に御礼を言って、魔導機を持って学校に帰った。



 そして、俺は、少し仮眠を取った後、床と机、その他、トイレ等の掃除に取り掛かった。



 洗剤に星達に集めさせた、海と大地の荒々しくも力強く、人を、自然を守り育てるエキスを入れ、


 海は、全ての汚れを、けがれを流し落とし、大地が、大地の香りが床に、力強さと、全てを護る、悠久の美しくさを表すようにしてくれた。


 そして、星のコーティングが、床の汚れを防ぐ力を産み出し、



 トイレを含む、全ての掃除が終わったのは、



 更に、三日後の早朝で、



 エルさんが、俺に掃除を依頼した六日後の朝、明日、先生が出勤し、その次の日に新入生が、進級生が登校して、入学式の式典が行われる、




 その早朝に、俺はエルさんに、始めて、此の学校の本当の姿を見せた。

 

 

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