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愛する星に、願いを込めて  作者: Hs氏
バルセリア編
13/136

行為の代償

「突如、捕まえろって、そりゃ、無茶だわぁ、殿下。」


 とリナが私を非難する。


「そうですよ、仮に、相手が異国の大魔導士なら国際問題ですよ、殿下。」


 とオリフィアが私を叱る。



 次の日、高級宿バラドンで三人で朝食モーニングを食しながら、二人が私を責める。



 二人が、私を責めるのも無理は無い。


 あの時の私は、どうかしていた。


 何故、私は、あの時、彼を捕まえろと言ってしまったのだろう。


 彼の名前は『スグル・オオエ』、此は、地元の高校生に名乗った名前だ、


 そして、ロンゲル中将には『コウイチ・オサダ』と名乗った。



 彼は一体、幾つの名前が有るんだ?



 全て偽名なのか、其とも、異国人だから、複数の名前を持っているのか?



 彼は、何故、私達の宴会に参加したんだ、店の関係者が言うには、予約は彼が先だったと言っていた。



 偶然?其とも必然?





 宴会は盛り上がった、皆が盛り上げる為に工夫をしてくれた、


 だが、女性隊員の唄と踊りで、騒いでいる彼の様子を見た時、私は嫌な気持ちになり、つい彼を睨み付けてしまった。


 彼は、私が怒った事が理解出来たようで、その後は大人しくなった。


 その後の、ロンゲル中将率いる突貫隊の筋肉自慢には、彼は興味を示さなかった。



 彼は、男性には興味が無く、若い娘が好きなのだろうか?



 そんな事を考えていると、ロンゲル中将がホールの中央にテーブルを用意して、中将、お得意の上半身格闘技バートゥオゥロセを始めようとしていた。


 更に中将は、今回、周辺諸国から多くの商品が集まる、東の端の貿易の街、バルセリのテント市場(ブルテンダゥ)で見つけた、綺麗な翠光りょくこうに輝く、ピアスの賞品まで用意していた。

 


 中将は、本当に気が利く。



 でも、部隊の上半身格闘技バートゥオゥロセは中将が、何時も勝っているから、たぶん、あれは中将の奥様へのプレゼントで買った物に違いない。


 そのピアスを見た彼は、驚いていた、彼は、あのピアスを知っているのだろうか?



 ロンゲル中将は、お得意の口上で参加者を募り、今回は隊の男性は全員が参加した事は、上半身格闘技バートゥオゥロセもより過激になり、勝負台に使っているテーブルが幾つも壊され、そのたびに店の責任者が私に請求書を持参して来る。


 私は、中将に抑えてくれと頼み、中将も了解してくれるのだが、酔った彼等を押さえる事は無理で、テーブルの破壊が十を超えた時、私は諦めた。



 そんな、私の状況を見ている彼は、ちょっと私に同情してくれているような、表情をしていた、気のせいか?


 女性隊員は全員が棄権したので、残るのはリナだけだ、リナは、


「さて、俺の出番だ!」


 と言って椅子から立ち上がり、そんなリナに私は、


「リナ副将、君も参加するのか?」


 と一応聞いてみた。


 リナは笑いながら、


「当然ですよ、大将、何故か、あのピアス、すっーごーく欲しいんですよね!」


 その気持ちは分かる、確かに、あのピアスには不思議な魅力が有る、あのピアスを彼から贈られたら、私は、



 私は、


 ・・・


 ・・・



 ロンゲル中将とリナの勝負は膠着し、直ぐには決着が付かなかった。



 本当にリナは凄い、リナがうには、リナの力自慢とスタイルの良さは生まれつきだったそうだ、


 だから、幼少の頃は、男の子と一緒に暴れ廻り、年頃になると、誰も相手にしてくれないので、もっと暴れたいから魔導省で働く事にしたと聞いている。


 そんな、リナだから『星翔部隊せいしょうぶたい』に配属になり、活躍した事と、隊長を追い出す事が重なって、副将に抜擢された。



 勝負が動き、リナの右手が後ろに傾き始めた。



 二人の勝負を見ている彼は、何か暗い顔をしている、


 二人の勝負を気にしているようだ。


 リナの事を気にしているのだろうか?



 嫌な気持ちになる、



 二人の勝負に決着が付き、リナが中将に負けた時、彼が手を上げて、


「あのー、その勝負、俺も参加したいんですけど。」


 と言った!



 えっ!



 あの筋肉がゆるみまくった体格で、筋肉の塊の中将に挑戦する気か!


 中将も困って、


「其は、宜しいのですが、私は、手加減が出来ません、コウイチさん、貴方が万が一、怪我しても、責任は負えませんけど、宜しいのですか?」


 遠回しに、駄目だと言っている、しかし、彼は理解していない、


「大丈夫、問題無い。」

 


 駄目だ!


 此処で、民間人に怪我させたら、


 彼が怪我したら、


 私は止めようとしたが、彼と中将は勝負台の上で手を組み合わせた。



 オリフィアも、心配そうに、


「たぶん、大丈夫ですよ、殿下、中将が一般人に本気出すわけ無いですよ。」



 そうだ、確かに、あの気配りの中将だ、場を盛り上げて、終わらせる筈だ。


 そう、私が思った瞬間、



 ダアアアアアアアアアアンン!!!



 ホールに打音が響き渡り、


 リナは呆然ぼうぜんとして、


 床に転がっているロンゲル中将を見て!



 私も、軍医も椅子より立ち上がって、彼を見ていた!


 一体、何が起こった!!


 彼は、ピアスが置かれているテーブルの前に立ち、ピアスを手にして、


「では、此は俺の物だ、」



 俺の物?



 何故?



 彼は、あのピアスが欲しかったのか?


 何故?



 えっ?


 輝きが増した!



 彼があのピアスを手に持った時、



 確かに、ピアスの輝きが増した!!

 


 見間違えか?



 彼は


「此の御礼に、」


 御礼?



 彼は何をする気だ?



 その時、ジョッキ(バカン)ボル翠光りょくこうに輝き、


 そして、彼の右手が翠光りょくこうに光輝き、



 私達は唖然として、彼を注視する中、

 


 彼は、翠光りょくこうで光る右手を虚空で廻し、


 ホールにいる全員のジョッキ(バカン)ボルが半透明な翠色みどりいろに輝き、何処からか現れたのか何百の細い輝線光がカップに回転しながら入り込んだ!!!



 シュウワアアアアアア!!!



 此は!


 此は!


 あの二人の高校生が言った、



 魔導術!!!



 まさか!


 奴は!!



 ジョッキ(バカン)から泡酒ド・レンと蜜糖とハーブが混ざったい香りがして泡立ち、



 ホールから驚愕の声、


「えっ!」


「わぁあ!」


「おぉおお!!」



 そして、ジョッキ(バカン)ボルの中が蒼く輝いて、


 泡酒ド・レンが徐々に氷始め、


 泡酒ド・レンは白い冷気を放ちながら製氷菓子になっていく!



 間違いない!



 奴は!



 会場から、


「魔導士か?」


「魔導士様よ。」


「えっ、魔導?」


 等の会話が飛び交い、



 奴は!



『スグル・オオエ』!!!



 彼はニヤリと笑いながら、


「此は、俺の国のお菓子、シャーベットだ、どうぞ御賞味あれ。」



 彼が!



 彼が、また私の目の前から消えてしまう!!



 駄目だ!



 行かないでくれ!!



 私は、知らずに叫んでいた!



「奴は、スグルだ!!!全員奴を捕らえろ!!!」



 えっ!



 私は、何を言っているんだ!


 何を言ってる!



 訓練された隊員達が、直ぐに反応し、彼に飛び掛かった!


 彼は、驚いた表情をして、



 表情をして、



 消えた!!!



 消えてしまった!!



 彼は、

 


 また、


 私の、


 目の前から、




 消えてしまった。





 会場は大混乱になり、消えた彼を捜す為に、隊員達があっち此方こっちを壊し始めた時、



「諸君!!落ち着け!!!」



 ロンゲル中将が、全員を一喝した!


 全員が、ピタッと止まり、中将の方を見た。



 彼は樽酒ボルレドの前でジョッキ(バカン)の中の氷菓子をスプーンで美味しそうに、食しながら、


「諸君!まずは、落ち着いて、此のシャーベットなる物を食べてみないか、此は、素晴らしく、美味だ!!!」


 その瞬間、全員が急いで、ジョッキ(バカン)のシャーベットを食べ始め、


「キャー、美味しい!」


「うんめぇー!」


「ちめてぇー!」


 等の賛辞が飛び交い、


 軍医のオリフィアもシャーベットを口に入れながら、


「確かに、美味しい!・・・こんな素晴らしい物を魔導術で作る彼って、料理魔導士?」



 私も、落ち着いて、彼が作ったシャーベットを一口、口に入れてみた、


 冷たい食感に、泡酒ド・レンの強い香りはハーブの香りで打ち消され、泡酒ド・レンの高貴な味わいだけが残り、其処に蜜糖の甘さが菓子としての上品さをかもし出している。


 凄い、確かにこんな氷菓子が作れるなら、菓子職人としても彼は一流だ。


 其に、此の弾けるような、何処か懐かしい食感は一体何なんだ?



 星?



 まさか、



「ちっ、うめじゃねえか、」


 リナは、上半身格闘技バートゥオゥロセに勝ち、更にシャーベットってう氷菓子を作った彼に、


 始めて、負けた気持ちで、


「何なんだ、一体彼奴いったいあいつは!」


 と捨て台詞ゼリフを吐き、



 其は、全員の気持ちを代弁した台詞セリフであり、



 その一言で、此の波瀾の宴会は、終わりとなった。





 そして、翌日、


 二人の非難を、私は厳粛に受け止め、


 「今度、彼、スグル氏に会ったら、謝る、其で、許して貰う、此で此の話しは終わりだ、処で、これからの予定なんだが、六日後にはウサギが此方こっちに来る、其に、上級魔導士、と艦長と機関士長の交代要員も来る、そして今日から船の修理の為に線路ドーレを牧場迄引く労働者が集まる、やることが多いので、私は直ぐに船に戻る、二人はゆっくりと休暇を取ってくれ。」


 私は、二人にそう言うと椅子より立ち上がり、その場を離れようとしたら、リナが、


「じゃ、俺も大将と一緒に行く、」


 私は、軍医せんせいの手前、


「すまないが、副将、君は休暇を取ってくれ、此は、私の仕事だ。」


 とリナに言ったのだが、リナは笑いながら、


「大将の側にいて、手助けするのが俺の休暇だ。」



 いや、邪魔なだけなんだけど、


 とは、私は、リナに言えなかった。



 私の気持ちを知っている、オリフィア軍医は、只、笑っていた。






「えっ、線路を牧場迄引くんですか?」


「ああ、昨日、此の街に魔導省の軍艦が故障して、ハウエルさんの牧場に落ちたんで、その修理の為の資材を運ぶ為に、線路を引くんだ、此は、その作業員の募集で、近郊の農家の人達が、小遣い稼ぎで集まってる。」




挿絵(By みてみん)


 俺は、真面目に働きながら、今後の進路を考えようと、仕事紹介場カレンドダーに行き、其処で大勢の人が集まっていたので、その集団に並んでいる、人の良さそうな親父に訳を聞いてみた。


「へぇ、で、あなたもその募集に並んでいるんですか?」


 親父は照れながら、


「俺は、失業中だから、此の工事をするロートスグループに就職しようかと思って来た。」



「ロートスグループ?」



 親父は知らないのか、ってな驚いた顔をしたので、俺は、


「俺は、東の遠方から来たので、此の国の企業の事は知らないんだ。」


 親父は首を振りながら、


「いや、ロートスは此の国の企業じゃ無い、ロートスは世界で唯一、国籍を持たない、世界企業ダルドネスなんだ。」



 俺は聞き返した、


世界企業ダルドネスって?」



 親父は呆れながら、


「あんたは、本当に何も知らないんだな、あんたの国って、どんだけ田舎なんだ。」


 俺は、真面目に、


「もう二度と帰れないくらい、田舎だ、で、そのロートスって何なんだ?」


 親父は、すまなそうに、


「悪い、ロートスは世界協定で唯一認められた、全ての国に存在し、全ての国に税金を払っている企業、だから世界企業ダルドネスと呼ばれている。」


 前にいた世界では、そんな企業は沢山あったが此の世界では、そのロートスしか無いって事か、


「で、そのロートスって何を売ってるんだ。」


 親父は、笑いながら、


「売ってるって、まぁ、そうだな、簡単に言えば、大型魔導機関はロートスしか作れない、高校生でも知っている事なんだが、魔素エーテルの魔導変換は規模が大きく成れば成る程、その取り扱いが難しい。」



 魔素エーテルの取り扱いが難しい?


 そうか、もともと、魔素エーテルは『魔神の吐息(グゥスハァ)』だ、だから規模が大きくなると人には取り扱いが難しい、


 そうう事か?



 親父は得意そうに、


「三百年前、大型魔導機関の開発に始めて成功したのが、唯一、初代ロートスなんだ、以来、大型魔導機関の心臓回路はロートスの総帥しか描く事が出来ないと言われている。」



 成る程、此の世界が細かい事が便利なのも、簡単な魔導機関は誰でも作れる、しかし、車に使うような中規模から大規模な魔導機関は難しかった、だが、大規模な魔導機関だけは、開発に成功したから、汽車や空飛ぶ船が有るって事か。


 だったら、空から輸送した方が良くないか?


「その、空を飛ぶ輸送船は使わないのか?」


 親父は、ん?、ってな顔して、


「そのうち使うんじゃないかな、輸送船は殆どが海外に出てるし、国内の輸送は魔導汽車バーガンドーレだ、線路ドーレを引いた方が早い。」

 

 成る程、そうう事か。


 親父は、俺の顔を見ながら、


「でっ、あんたは、線路引き作業員(ドーレ・アルパ)に応募しないのか?」



 アルパって、アルバイト?


 なんか動物のアルカパ見たいなネーミング。



 俺は首を振りながら、


「俺も其には応募しない、俺としては乱暴な軍人とはあまり係わりたく無いし、」


 親父は不思議な顔して、


「軍人って、今回の募集は防魔省じゃなく、魔導省だから、軍人とうより穏やかな役人達だぜ。」



 俺は、ロンゲルの顔を思い出し、あれの何処が穏やかなんだ?



 親父はニヤケタ顔で、


「其に魔導省は金払いもいから、募集する仕事は人気が高い、確かに、横暴な防魔省の軍人達の応募だったらこんなには人が集まらないと思うよ、兄ちゃん。」


 へぇ、結構、軍人さん達も省によって特色が有るんだ。


 親父は、ふと思い出したように、


「あっ、但し、今人気のルーナ殿下が率いる、『星翔部隊せいしょうぶたい』は別だ、ありゃ、ガチガチの武闘派だった、兄ちゃん、あの部隊と何かあったんかい?」



 やっぱねぇ、彼奴ら絶対に穏やかじゃねぇし、


 其に、あったって言えねぇよなぁ、



 結局、俺は、


「別に無いけど、噂で、噂で聞いたから。」


 と嘘を言い、親父は残念な顔して、


「そうか、まぁ、人気のルーナ殿下も気性は荒そうだし、リナ副将は怒ると怖そうだし、まぁ、兄ちゃんがただしいかな。」



 そうだ、そうだ。



 ってな会話で、此の親父とは別れて、俺は行列に並ばず、一人、仕事紹介場カレンドダーの中に入って行った。


 仕事紹介場カレンドダーのホールは広く、天井も二層の吹き抜けになっていて、正面が受付カウンタになっていた。


 カウンタには多数の職員が配置されていて、その職員の前には大勢の人が並んでいた。


 そして順番が来ると受付の職員に相談したり、募集している仕事の受付をしたりしていて、大変賑わっていた。


 そして、ホールの右手は仕事の募集掲示板になっていて、たくさんの募集の紙が貼られていた。


 俺はホールの募集掲示板の募集の紙を見てみた、分からない単語も有るが、文字は『星の六大国』を基本に進化しているようで、何とか理解出来る部分も有った。



 うーん、分かる範囲で見ても、


 募集の内容の多くは、牛小屋の掃除、堆肥の処理、鼠らしき物の駆除、下水の掃除等、殆どが大規模な掃除系だ。



 別に俺は、掃除をバカにはして無いが、初っぱなから数百頭の牛がいる牛小屋の掃除って、辛く無いか?


 まず、最初は戸建の住宅程度のレベルの掃除から始めて、仕事に慣れてから数百頭の牛小屋だよなぁ。


 でも、そんな楽そうな依頼は見当たらないし、



 他は鼠駆除だが、


 鼠駆除レベルで星力ほしりょくを使う分けいかないし、そんな願いで星達が機嫌損ねたら、後が大変だし、

 

 素人の俺が、鼠駆除で星力ほしりょく使わないで上手くいくわけ無いし、



 ・・・



 し、ばっかだ。



 確かに、皆が、線路引き作業員(ドーレ・アルパ)に群がるのが分かった。


 此の内容だと、線路ドーレを並べるだけの線路引き作業員(ドーレ・アルパ)は良い仕事だ、



 あぁ、前日に彼奴らと揉めなかったら、



 ・・・



 ・・・



 イカン!



 前の世界のプライドが、俺の此の世界での仕事選びを邪魔してる!


 駄目だ、此のままじゃ駄目だ!



 よし、星に願いだ!



 俺は、前の世界でう『星占い』をする事にした、


 星に力の無い前の世界でも、人は運命を星に頼る、


 此処は、星が力の有る、『星が愛する世界(スタラブルワード)』、



 その確率は五割、



 懸けて損は無い!



 俺は右手の人指し指に星の力を集めた、俺の指先は翠光りょくこうに光る、そして此の光は星の力の無い者には見えない。


 星の光はゆっくりと俺の指から離れ、数度、回転した後、掲示板の募集の紙の方へ向かい、一旦、停止して、


 暫く、動かないまま、光輝き、


 その光は点滅を繰り返し、


 そして、輝きの点滅が終わった瞬間、



 ストン!



 募集掲示板の一番右端、右下の一枚の募集の紙に停まった。



 えーと、


 

 募集番号が999、



 ?



 内容は、作業員、何の?


 読めん。



 取り敢えず、此れに応募するには、


 俺は掲示板の下を見ると、


 此の募集に、応募するには、掲示板の下にある、募集番号と同じ番号札を受付に持って行けって書いてある。



 そうう仕組みか。



 俺は、999の番号札を手に持って、



 カウンターの受付の列に並んだ。


 

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