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愛する星に、願いを込めて  作者: Hs氏
星の子供達編
121/136

星の巫女姫

「バルセリアに行くだと!許さん!!」


「御父様、許されない事は、覚悟の上です、ですが、私の『星』が、私に、言っています、時が来たと、『約束された子(プロスターチャー)』が集まると!」


「『約束された子(プロスターチャー)』、そんな夢物語で、世界が救えるなら、我が国は、苦労してはいない、そんな事も、分からんのか!!」


「御父様、」





 私の名前は、


 リィデリィア・ウェルド


 親しい人達は、私の事を、リィディと呼ぶ、


 現、公主、ダブレスト・ウェルドの三番目の娘として産まれ、御姉様方と違い、幼い頃から、体が弱く、病気勝ちで、公邸より、表に出る事は少なく、


 だから、私は、家族から、とても大切にされて育った。



 そんな私が、8才の時、夢に星母様が現れ、現れた星母様の容姿は、とても、私の直ぐ上の姉、ルナリィア・ウェルド姉様に似ていた、神殿に飾られている星母様は、芸術家の創作だから、凄く綺麗な人の像になっているけど、


 夢の中の星母様は、とても優しい、お母様、お婆様、そのような人だった、ただ、性格は、ルーナ姉様とは、違って、おとなしく、優しく、気弱そうな感じで、私に似ている、そう思った。


 私の夢は、何時も同じ、月が美しく輝く夜の、花が咲き誇る庭園で、星母様と、他愛ないお話しをする事、私は、ルーナ姉様の事、一番上の姉様、マシリィア・ウェルド姉様、マーシ姉様、御父様、お母様の話をし、星母様は、愛された殿方の話をしてくれた、


 その話を、従者の者に話すと、宗教界の方々に届き、私に、巫女姫になって欲しいと言う要望が上がり、私の体を心配していた、御父様は、最初は反対していたけど、宗教界の強い要望を断る事が出来ず、



 私は、10才の時、『星の巫女姫』として、宗教界に入った。



 その日の、夢は、満天の星が輝く夜空を、星母様と私は、見上げていた、星母様は、何万の星の中で、たった一つ動かない星、世界の星は、その星を中心に動いているけど、そんな、世界の中心の星を指差して、


『アレガ、貴女ノ星デス、リィディ、』


 と、教えてくれた、


 世界の中心の星、其が、私の星、


 その星は、一際、星界で輝いていた。


挿絵(By みてみん)


 私には、見えた、『私の星』を中心にして、一際、輝く柄杓形の七つの星が有る事を、私は、星母様に聞いた、


『星母様、あの星達は、』


 星母様は、優しく微笑んで、星を一つずつ指しながら、


『アルカイド、アリオト、ミザール、メラク、メグレズ、フェクダ、ドゥーベ、貴女ヲ守ル星、『約束された子(プロスターチャー)』』と、教えてくれた。



 『約束された子(プロスターチャー)



 星母様は、遠き憧れるような瞳で、


『我、国ノ宝ノ剣ヲ持チシ者コソ、ミザール、英雄ノ星ヲ背負シ方、』


 囁いた、


『憧レノ君、』



 星母が、憧れた、英雄の君、


 その、『約束された子(プロスターチャー)』の中にいる、そう私に、教えてくれた、


 夢が覚めると、現実が動き、星界の星は、動かず、夜空に美しく瞬いているだけだった。



 その日以降の私の日常は、普段は、公都の学校ハウゼに通い、光曜日コゥョルヤに、『星の信者』の方々に、夢で見た、星母様のお話しをする、其が私の1週間で、


 その時話す内容は、本当に、他愛ない話し、其でも、信者の方々は、喜んで、私の話を聞いて下さり、私も、此のまま、本当に、学校を卒業すると、『星の巫女姫』が仕事になる、そう思うようになっていた、



 あの、運命の日までは、



 私が『星の巫女姫』となって以降、私の星の話しも、『約束された子(プロスターチャー)』の話しも、二度と夢には、現れず、何時しか私は、あれは本当に夢だった、そう思うようになって、5年の歳月が過ぎ、私は15歳の、高校生パールバウゼになっていた。



 私は、中学校ハウゼを卒業し、公都の、魔導高等学校アウル・バ・ハウゼに進学し、私には、魔導の才能が無かったからツェ組となった、


 代々、ウェルド家は、魔導の才能が無い、他の国では、魔導の才能が無い人物が、国を動かす地位に就く事は珍しく、


 けど、公国は、世襲制、公家だけは魔導の才能は関係無く、高い地位に就いて、公民の為に働かなければならない、だから、私も、巫女姫として働いている、


 ルーナ姉様も、魔導の才能は無かったけど、人を動かす才能が有る御方だから、魔導省で、華々しい活躍を為さって、公民に大人気となった。


 マーシ姉様は、私達と違って、魔導の才能も優れていて、魔導高等学校アウル・バ・ハウゼ魔導大学アウル・ガウゼを首席でご卒業なされて、更に、星学を勉強して、星読みの執政官、『星務官せいむかん』と成られた。



 2035年の3月22日、光曜日コゥョルヤ、その夜、私は夢を見た、満天の夜空に、多くの流れ星(ホールディ・セー)、其を見上げる星母が、泣きながら、


『アノ方ガ、アノ方ガ、戻ラレマス、東ノ地二、』


 そう、呟いていた、


 東へ行きたいと、


 なら私が、東へ、行く!


 私は、夢の中で、叫んでいた、



 私は、直ぐに、飛び起きて、マーシ姉様の元へと向かった、その日の姉様は、仕事で、公邸には戻らず、隣接している、星務館にいらっしゃられ、普段は、決して、星務館には近付かない私も、


 その日は、意を決して、姉様がいらっしゃる、星務館星務室を訪れ、マーシ姉様に、言った、


「姉様、姉様、星母様が泣いています!()()()が世界に戻って来ると!!」


 その時の、姉様は、飛翔騎士団、団長、ルーフェンス・ガイアード様と何か御打ち合わせをしている最中で、


 白髪をオールバックにし、その瞳は、冷たい赤い瞳の、ルーフェンス様は、氷のような瞳で、私を見詰め、


 その瞳を見た私は、怖くて泣きたい気持ちになりながら、


「姉様、星母様が、東へ、行けと私に、泣きながら、言っています!!!」


 その、私の言葉に、


 マーシ姉様とルーフェンス様は、お互い、顔を見合せた後、マーシ姉様は、シルバーブロンドの髪を撹上かきあげながら、


「リィディ、落ち着いて、聞いて、私達も、丁度、その事で、ルースと話してた処なの、」


 姉様は、ルーフェンス様を、ルースと、気安く、愛称で御呼びし、私は、少し驚き、


「話して、いたのですか?」


 マーシ姉様は、首を振りながら、


「勿論、リィディ、貴女を東に行かせるってことじゃないけど、今日、今、星が動いて、多くの流れ星(ホールディ・セー)が、東のバルセリア周辺に落ちた、」


 えっ!流れ星(ホールディ・セー)!!


 夢、夢じゃない!!


「じゃ!直ぐに、私、東へ、行かなきゃ、」


「リィディ、」


 マーシ姉様は、私を、落ち着かせようと、私の名前を呼んだ後、


「リィディ、貴女、自分の立場を考えなさい、勝手に、貴女が東に行ったら、宗教界は、大騒ぎになるし、何万と言う信者が、貴女を追い掛けて、東に行っちゃうわよ、」


 ・・・マーシ姉様の言う事は、正しい、でも、


「でも、姉様、」


 マーシ姉様は、右手を上げて、私が喋る事を止めた、


「はい、其処まで、良い、リィディ、此れは、危険な兆候かも知れないし、兎に角、高校生パールバウゼで、『星の巫女姫』で有る、貴女はダメ、御父様も、許さない、」


「じゃ、私は、」


 マーシ姉様は、分かってる、そう言う表情で、


「だから、私とルースで話し合って、ルーナに行って貰う事にしたわ、」


 えっ!


 ルーナ姉様?


「でも、ルーナ姉様は、確か、北方に、」


 マーシ姉様は、首を振って、


「ルーナは、もう、北方紛争を終わらせて、公都に向かってる途中、」


 北方紛争を終らせた!


 確か、1週間前、北方問題が有って、姉様が向かったのは、


 もう、終わった!!


「リィディ、貴女も、驚いて、いるようね、ルーナは優秀よ、彼女の部隊も、どうやら、最強のようだし、今、武装魔導艦で、最速で、東に向かえるのは、ルーナの船しか、無いの、リィディ、」


 ルーナ姉様、


 確かに、ルーナ姉様なら、


 今まで、防魔省が手こずった、逃げ足の早い、海賊を姉様は、退治し、更に、北方紛争まで、


 姉様、凄い!


 マーシ姉様は、微笑んで、


「納得したようね・・・でっ、リィディ、貴女の星母は、誰が、東の地に来ると言ってるわけ?」


 姉様は、星母様の話しに、興味を持ち始めた、


 誰って、此れって、


 言って、良いの?



 たぶん、信じないって思うんだけど、姉様は、ちょっと、疑わしげに、


「一体、誰なの?私の知ってる人?」


 私は、言葉を選びながら、


「世界中で、有名な、伝説の人、」


 姉様は、考えるように、


「伝説の勇者?英雄?」


 私は、言う決心をした、顔を真っ赤にして、


「その勇者に、お尻を刺された、遇者、コーリン・オーウェル!」


 その時の姉様と、ルーフェンス様の驚いた顔は、私は、忘れない、


 二人は、真剣な顔で、同時に、


「コーリンが、戻って来たのか!!!」


 と、叫んでいた。




 その後、姉様と、ルーフェンス様は、私を星務室から追い出し、二人で、何か、遅くまで、御仕事をなされたようで、姉様は、翌日の夜の、夕食にも、姿を見せてはくれませんでした、


 その日以降、御父様も含めて、公邸は、何か慌ただしさを、私は、感じたのですが、私が、何か、出来るわけでも無く、普通に、公都バルドリス魔導高等学校アウル・バ・ハウゼの一年生だった私は進級して、二年生になった。



 2035年4月7日、火曜日ヒョョルヤの夜、その日、星母様が私に伝えた、私の星、『世界の中心の星』が、星界に、その姿を現した、


 星が、騒ぎ、目を覚まし、直ぐに私は、急いで、公邸のバルコニーから夜空を見上げたその瞬間、私は、私自身の星が、天の星界に現れている事を知った。



 その姿は北の空に、明るく輝き、全ての星が、その星を中心に動き出していた、星母様が仰られた、『世界の中心の星』、更にその星を回る輝く七つの柄杓形に配置された星、私は、その時、はっきりと分かった、


約束された子(プロスターチャー)』が、世界に降臨した事を、



 世界が、大きく動いた事を、



 そして、私が背負う星、『世界の中心の星』の意味を、


 本当の意味を、知った。



『星界の中心に輝く星』は、私達の世界を意味する星、


 あれこそが、私達の世界の星で有る事を、


 私達の世界も、また一つの星であり、


 星々は、私達の世界の星を中心に、回っている事を、



 そして、その時私は、自分が、



 世界を、背負った事を、



 理解した。



 その日の夢の、星母様は、何時までも、私を優しく抱き締めていてくれた。



 その日、以降、私は、変わった、私は、世界を見渡すようになった、夢の中の私は、星母様と世界を見て歩くようになった。


 人々の、星の願いも、私に届くようになった、世界の声を聞き、其処に住まう万物霊長の声聞き、星々の声を聞き、私は、学んだ、


 この世界が、死にかけている事を、


 世界の愛する神が、死にかけている事を、


 神は、その星が産んだ、星の眷属、


 その神を、救う為に、『約束された子(プロスターチャー)』が、産まれた事を、


 私は、行かなければならない事を、


 この世界の為に産まれた、神を、


 幼き神を、救う為に、


 私は、世界の真実を学んだ。



 私の変化を、目にした、


 三大宗派の長が、


『星皇教会』、教皇、ベルドリ・マヒナーが、私の前に跪き、


『星母の導き』、宗主、ハレセリア・オコナーも、私に跪き、


『星導会』、会主、オレリヒ・スターベルは、私の前で、床に伏せて祈り、


 三万の信徒が、私に跪き、祈った。



『星の導きを、』、『星の導きを、』、『星の導きを、』、『星の導きを、』、『星の導きを、』、『星の導きを、』、『星の導きを、』、『星の導きを、』、『星の導きを、』、『星の導きを、』、『星の導きを、』、『星の導きを、』、『星の導きを、』、『星の導きを、』、『星の導きを、』、『星の導きを、』、



 その大星堂を揺るがす祈り、を聞き、


 私は、決意する、


 私の星の、声の、導きに、


 私は、従う事を、



 世界を救う為に、



 私が、最初にする事は、『約束された子(プロスターチャー)』を見つけ出す事、


 そのヒントが、5月11日の闇曜日デェョルヤに発刊された、魔導新聞社アウル・ジェーラディ・プラドゥのローシィ・レーランド記者が書いた、ツェ組の7人の高校生パールバウゼが、魔導格闘技大会パールドゥアウルトゥオゥロセ東部地区予選で準優勝した記事、


 其は、此の、魔の神が支配する世界では、有り得ない奇跡、正しく、



奇跡のC(ツェルラ・バウル)



 全国の、高校生パールバウゼが、この記事を読み、此の7人に興味を持ち、私のクラスの皆も、此の話題で盛上った、自分達(ツェ)組も、もしかして、彼等のように、活躍出来るんじゃないかと、



 でも、其は違う、


 私は、知っている、彼等が、『星の力』を、使った事を、


 私は、『星の力』を使える、彼等こそが、


約束された子(プロスターチャー)』、ではないか、そう考えて、マーシ姉様に、相談した、


 星務室でのマーシ姉様は、疲れたお顔で、私に、


「リィディ、・・・正直に言うと、『約束された子(プロスターチャー)』に、大騒ぎしてんの、貴女だけじゃ無いのよね、『円卓の賢者(ウラノデュアル)』からも、星と彼等との関係の問合せが、ひっきりなしに、来てる、其が、今の現状、」


円卓の賢者(ウラノデュアル)』、


 姉様も、御父様も、加わっている、世界を動かす人達の集まり、


 マーシ姉様は、ため息を付きながら、


「リィディ、貴女には、詳しく言えないけど、今、世界は、終末の予言で、上へ下への、大騒ぎ、だから、何か有ると、その真偽を確かめてくれ、って話しが来てるの、だから、」


 マーシ姉様は、言葉を、区切った、


 姉様は、終末も、『約束された子(プロスターチャー)』も信じていない、


 何故なら姉様は、知らないから、世界が終わりかけている事を、


 この真実を、知っているのは、世界で、たぶん、私、一人、


 私が、マーシ姉様に、御父様に、信徒に話しても、たぶん、誰も、信じてはくれない、たぶん、世間の不安をあおるなと、御父様は怒り狂う、


 だから、私は、誰にも、この事は、言えない、


 姉様は、暫く、考えた後、


「兎に角、リィディ、この問題は、丁度、バルセリアに、ルーナがいるし、ルーナに調査させる事にしたけど、彼女、今日、彼等と会ってるから、貴女の相談は、その後で良い?」


 ルーナ姉様が、


 ルーナ姉様が、私の変わりに、


 彼等が、何者なのかを、調べてくれる、確かに、まだ、彼等が、『約束された子(プロスターチャー)』かは、分からない、記者の嘘かも知れない、


 私は、姉様の提案に納得して、ルーナ姉様の報告を、待つ事にした、


 しかし次の日の5月14日、ルーナ姉様、姉様の護衛の上級魔導士、バルセリア魔導高等学校アウル・バ・ハウゼの八人の生徒と、一人の先生、そして一人の学校作業員ハウゼ・アルパが、行方不明となり、


 その翌日の5月15日、錬曜日レィョルヤ、私は、胸が裂けるような痛みで目を覚ました、体全体が怠く、熱が有り、私は、世界が何者かにより壊された事を知った、


 最悪な事に、世界の傷口から、バイ菌のような、有害物質が世界に雪崩なだれ込んでいる事が分かった、


 そのバイ菌は、世界を食い付くそうとしている、私は、自分の左手を見た、


 左手は、紫色に変色していた。



 その日、私は、世界の終わりが、早まった事を知り、大星堂に三大宗派の長を呼び、世界の終わりが始まった事を告げ、信徒共に、『星』に、『世界』に、祈りを捧げ、


 翌日の、5月16日、世界から、12のムーダと、1つのマーダが消失し、


 23,134名の人々が世界から消えた事を、私は、知った。


 その翌日の、5月17日、御父様は、全国に、第一級戒厳令、第一級非常事態宣言を布告なされ、


 その時、全世界は、『終わりの始まり』を知った。



 御父様は、私に、世界を、我が国を襲った、化け物は、『大魔虫ガアウル・バーズ』と呼び、防魔省の最新兵器、広域殲滅魔導弾ガルバウダ・アウル・ボウムでこの世界から消し去る、と、私に話してくれた、


 消し去る、其は、無理、


 彼等は、世界の傷口が有る限り涌き出る、其に、彼等は『魔の神の力』では、消す事は出来ない、彼等は、『魔の神』を喰らう化け物、


 彼等を消す事が出来るのは、『星の力』のみ、私は、そう『星』から告げられた、


 けど、私は、御父様には、その事が言えなかった、御父様は、防魔省の軍力が絶対だと信じていらっしゃって、私が、その事を話しても、たぶん、子供の戯言だと言って、信じてはくれない、



 最悪は、私を嫌いになる、



 だから、私は、言えなかった。


 

 防魔省の、軍艦の激しい、『大魔虫ガアウル・バーズ』への攻撃は、彼等を粉塵に分解し、その粉塵は、世界を覆うよに広がり、


 私達の守護なる星、『太陽』迄、隠す程に世界に拡散した、


 其と共に、私の胸の痛みは増し、息をする事も辛くなって、絶えず、咳き込むようになった。



 世界は、着実に、病魔に侵され始めていた。



 5月27日の力曜日リィョルヤ、世界の異変を知った防魔省は、『大魔虫ガアウル・バーズ』に対する攻撃の中止を宣言し、其に対して、元老院と枢密院は、公皇である御父様に、東部の放棄を前提に、東部との境に、魔導省の千人の上級魔導士が、魔導障壁を作り『大魔虫ガアウル・バーズ』を隔離する事を、進言した、


 そして、その翌日、5月28日の磁曜日ジィョルヤ、私は『星』の御告げで、『約束された子(プロスターチャー)』が、もう直ぐ、世界に戻ってくる事を知った。


 場所は、バルセリア魔導高等学校アウル・バ・ハウゼ


 熱は、下がらず、立っているのも辛い、でも、私は、彼等に合いに行かねば、ならない、


 私は、決心した、


 世界を救える、彼等に、合いに行く事を、


 5月29日、錬曜日レィョルヤ、私は、公都を離れる事を、『星皇教会』、教皇、ベルドリ・マヒナーに、告げた、彼は、猛烈に反対したが、私の強硬な意思に屈して、許可を出した、


 翌日の、5月30日の雷曜日ラィョルヤ、私は、『星母の導き』、宗主、ハレセリア・オコナーへ公都を離れる事に許しをい、彼女は泣きながら、反対したけど、私は、熱心に説得して、御許しを頂いた、


 翌々日の、5月31日、光曜日コゥョルヤ、私は、『星導会』、会主、オレリヒ・スターベルに、私は世界を救う為に、バルセリアの、魔導高等学校アウル・バ・ハウゼに行かねばならない事、其が、『星の御告げ』である事を、話した、


 彼は、信徒は、何時迄も、私の為に、『星』に、祈りを捧げ続けた。



 6月1日の闇曜日デェョルヤ、私は、三大宗派の長達と、元老院、枢密院の皆様方、姉様、ルーフェンス様がいらっしゃる、御父様の公務室、公国最高審議室で、


 私は、御父様に、バルセリアに行く事を告げた。


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