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第2話

司書についていくとある紙を渡された。


司書「この魔法紙に魔力を注いでください。そうして浮き出た文字の場所の魔導書をお取りください」

天宮「はあ」


魔道紙に魔力を注いでみるとくっきりと文字が浮き上がってきた。しかし、


天宮「あのう、司書さん」

司書「はい、なんでしょう?」

天宮「文字読めるんですけど、場所がわからないんですけど」

司書「では、この紙を見て探してください。見つけたらこの紙を返しに来てください」


そう言うと本棚の位置が書かれている紙を渡された。


天宮「ありがとうございます」

そう言って浮き出た文字と本棚の位置を確認しながらその場所に行くと、あったのは白い魔導書だった。んー白か。まあぼちぼちかな。そう思いながら司書のいる場所へ戻った。


天宮「ありがとうございました」

司書「どんな魔導書に選ばれましたか?」

天宮「この、白い魔導書です」


選ばれた魔導書を見せると、座っていた司書は立ち上って口を開き、そして立ったまま気を失った。ええ…そんな凄いものなのか?

一応図書館としても機能しているらしいので、別の場所にいる司書に聞いてみた。


天宮「あのう、白い魔導書について書いてある本がある場所ってわかりますかね」

司書B「それでしたら、少々ついて来てもらって良いですか?」

天宮「はい、わかりました」


そう言ってついて行ってる途中に周りを見渡すと、縦横共にずらぁーーっと本棚が並んでいる。凄いな、ざっと2kmぐらい、いやそれ以上あるぞ。日本でもこんな図書館はあるかわからないな。そう考えていると、


司書B「この本になります」

天宮「ありがとうございます」


そういうと司書Bは、「別の仕事があるので」と去っていった。まあそれの方が都合がいいからありがたい。


天宮「さて、そろそろ読むとするか」

しかし、そもそも言語が違うので、文字を読むのに苦労した。周りにある本を一緒に読み、文字を理解していった。

一時間ぐらい読んで、なんとか読みきることができた。ふう、疲れた。しかし、頑張って読んだかいがあった。白い魔導書は賢者と呼ばれる偉業を成し遂げた人が代々(つっても二人しかいない)持っていた魔導書らしい。俺はそんなものを手にしてしまったらしい。確かに新しい賢者が現れたとなると気ぃ失うわな。

さて、あの司書さんが起きる前にとっとと出るか。本をもとの場所に直し、俺はその場所を去った。

――――――――――――――――――

?「~~さん!~~さん!」


ん?私を呼ぶこの声は


私「マレヌさん?」

マレヌ「ヤツリさん!何してんの!仕事中でしょ?何立ちながら気失ってんの!」


ヤツリ「なんでって…そうだ!!マレヌさん一大事よ!みんなに教えないと!」

マレヌ「な、何があったの?」

ヤツリ「賢者が使ったと言われる白魔導書に選ばれた人がいるのよ!」

――――――――――――――――――

うへぇ、なんで俺は警察に捕まってんだよ。ただこの町を出ようとして魔法を使っただけじゃねぇか。何が違法だ!畜生、この魔導書のことで騒ぎになる前に町を出たかっただけなのに。


警察官「えーっと?まず君の名前は?」

天宮「天宮景明ですけど」

警察官「年齢は?」

天宮「22です」

警察官「職業は?」

天宮「科学者兼数学者です」

警察官「職業不明と。君なんで魔法を使ったの?」

天宮「すぐにこの町を出たくて、つい使ってしまいました」

警察官「その理由は?」

天宮「………」

警察官「あのね?こっちも理由言ってもらわないと困るのよ」

天宮「では、今から見せること、言うことを僕がこの町からでるまで口外しないと誓うなら言います」

警察官「わかったから、言ってみ?」

天宮「さっき魔導書図書館に行って魔導書をもらったんですけど、この魔導書をもらっちゃって」


そう言って白魔導書を見せる。警察は唖然としていた。動かないので、頬をビンタしてみた。バシン!と良い音がなった。


警察官「痛!なにするんだ!」

天宮「だって、動かないんですもん」

警察官「だからって警察を叩いちゃいかんでしょ」

天宮「へぇへぇすいませんねぇ。それで理由、わかってもらえました?」

警察官「ああ、なんとなく理解したよ。用は魔導書のせいで騒ぎになる前にさっさと出たかったということだな」

天宮「はい、そう言うことです。それで、魔法の使用を許可してもらえますか?」


警察官は少し考え、


警察官「わかった。魔法の使用許可を出そう」

天宮「ありがとうございます!」

そんなこんなで建物から出してもらえた。

警察官「今度からはちゃんと警察に言ってから魔法を使用するんだぞ」

天宮「はい!ありがとうございました」


そう言って僕は魔法を発動する

天宮「飛行(フライ)

そうやって僕は町を出て、再び森へ進んだ。

一度町を振り返ると、大量の人が押し掛けていたが、あの警察が止めてくれている。本当に本当にありがたい。そう思いながら僕は次の町を目指す。

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