表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

第1話

 異世界を繋ぐ扉を通るとちゃんと浜辺についた。やっぱり成功していた。さて、この扉を縮小してっと。そして浜辺で釣りをしているあのおじさん。声をかけてみた。

天宮「こんにちは、おじさん」

おじさん「ああ、お前さん戻ってきたか、それじゃ魔法とこの魔道書について説明するぞ」そう言って赤い本を取り出した。

天宮「はい!よろしくおねがいします!」

おじさん「まず、魔導書からだ。魔導書は15歳になると魔導書図書館というところにいき、選定された魔道書をもらうことができる。」

天宮「魔導書図書館とは、どういうところなのですか?」

おじさん「魔導書を管理している図書館だ。選定されるとは、簡単にいえば魔導書に選ばれるということだ」

天宮「ほー」

おじさん「そして魔法は魔導書に出てくる魔道文字を理解することで使えるようになる」

天宮「出てくるとは、浮き出てくるということですか?」

おじさん「ああ、魔導書は最初は全部白紙なんだ。そこからどんな魔法が増えるかは、その人の成長次第だ。俺が説明できることはこれぐらいかな。」

天宮「ありがとうございます。あと、魔導書を少し見せてもらうのと、魔法を見せてもらっていいですか?」

おじさん「ああいいぞ。まず、これが魔法だ」

そう言い、おじさんは手のひらに火を灯して見せた。

おじさん「これのやり方は説明できんぞ」

天宮「はい。説明なしで大丈夫です。」

おじさん「そうか。あと、これが魔導書だ。」

そう言って、赤い本を渡してきた。

おじさん「中の魔道文字は持ち主にしかわからないからな」

天宮「了解しました」

と言うものの、俺は頭が良すぎるために暗号みたいなものはすぐ解けるので、魔道文字とやらをすぐ理解してしまった。

おじさん「そういや、人の中には目に見えない魔力源というのがあるらしい。そこから魔力を出して、魔法を使っていると聞いたなぁ」

天宮「ありがとうございます。十分助けになりました。あと、魔導書図書館はどこにありますかね」

おじさん「あの森をまっすぐ進むと町に出るからそこにあるんじゃないか?」

天宮「ありがとうございます」

おじさん「俺も一つ質問していいか?」

天宮「どうぞどうぞ」

おじさん「お前さんのその白い服、何て言う名前なんだ?」

天宮「これは白衣と言って、僕の故郷の服なんですよ」

おじさん「そうか、それは知らなかった。じゃ、魔導書選定頑張れよ」

天宮「はい!頑張ります!」

そう言って俺は森の方へ歩いて行った。

おじさん「そういや、あんた何歳なんだ?」

そんな質問は聞く間もないほど早く、彼は走って森へ入っていた。

――――――――――――――――――

さて、森を結構歩いただろう。魔法が使えるか確かめてみよう。体のどこかにある魔力源から手に魔力を集中させ、頭の中で水を作る魔道文字を作る。頑張ってやっていると、手から水がこぼれているのがわかる。水の魔法の使用に成功した!やった!この要領で風、火、土の魔法をやってみよう。どれも成功した。威力は弱いものの練習すれば強化できそうだ。とりあえず風を発生させるのを練習するか。練習しながら進んでいると、暗くなってきた。そろそろ野営を準備しないとな。と考えていると「ガルルルルル」と狼のような生物が近付いてきた。3匹いる。ちょうど良い、魔法の練習の成果と食料調達のできるな。狼のような生物とは、8m程度ある。間合いを詰められる前にやるか。「ウゥー、ワン!」と叫び、駆けてきた。今だと思い、風魔法を使った。

天宮「鎌鼬!」

手のひらで鎌鼬を作り、狼のような生物達の頭と足を全て切った。これが今日の晩飯になるのか、食えるかな?と思っていたが焼いて食べるととってもおいしい。

天宮「ごちそうさまでした。」

さて今日は寝るか。木の上に登り、そこで睡眠をとって夜を過ごした。

――――――――――――――――――

?「お前は何者だ?もともとこの世界にいたものじゃないだろう?」

天宮「誰?」

クエス「私はクエス。君の名は?」

天宮「俺は天宮景明あめみやけいめい。あんた、俺の夢に出てきて何がしたいんだ?」

クエス「俺はこの世界を見守っていてな。君を少々監視させてもらう」

天宮「いやんエッチ!」

クエス「………」

天宮「ジョークだよジョーク。それでクエス、君の言いたいことはそれだけか?」

クエス「いいや、それだけじゃない。君は一体どうやってこの世界に来たんだ?」

天宮「え?そんなもん自分のいた世界と異世界を繋ぐ扉を発明して、作って、くぐってきただけですけど」

クエス「そ、そんな簡単に作れるものなのか?」

天宮「うん、簡単だったよ?」

クエス「異世界人はもうそんなところまで到達しているのか」

天宮「まあ、その機械を作ることができるのは元の世界でも俺を含め二人だけだよ」

クエス「そうか、ならよかった」

こんな話をしていると視界が歪んできた。

天宮「俺の夢なのに視界が歪んできたんだけど」

クエス「お前の目覚めが近いということだ」

天宮「へぇー、じゃあ起きるか。クエス、また夢で会おう」

――――――――――――――――――

天宮「ふぁ~」

木の上で朝日を浴びながら起きるのは気持ちが良い。気分よく目覚めれた。

天宮「さて、魔法の練習しながら歩くか」

そう言って木を降り、昨日焼いた肉を持って歩いていた。徐々に風魔法も上達していき、昼前には空を飛べるほど使用可能になった。そんなときに「ぐぅ~~~」と腹がなった。昼飯の時間だ。持ってきた肉を食い、水魔法で喉を潤した。さてさっさと行くか。強化した風魔法で、

飛行フライ!」

高度を木々のより上にして、そのまままっすぐ進め!と念じるとその通りになり、十分もしないうちに町についた。

看板『メルト・ネイフ町』

天宮「ここかぁ」

町に入り歩く人に「魔導書図書館はどこですかと聞くと」

女性「それはここからまっすぐ行って、突き当たりを右に曲がって進み、二つ目の交差点を左に曲がるとありますよ」

天宮「ありがとうございます!」

そう言ってペコリとお辞儀をした。親切な人もいるもんだ。そう思いながら全力疾走で説明通りの道を進むと、魔道書図書館と書かれた板のある建物があった。ガチャと扉を開けると、いきなり司書が眼前に来た。

司書「こんにちは、何の本をお探しに来られたのですか?伝記ですか?小説ですか?それとも「「魔導書」」ですか?」

天宮「魔導書です。僕は22なんですけど魔導書を貰えますかね」

司書「はい、もらうことはできます。魔法学校に所属しておられましたか?」

天宮「いいえ、所属していませんでした」

司書「それでは、奥の部屋へお入りください」

そういわれて案内されると、そこには闘技場のようなものがあった。

司書「あなた様にはここである相手と戦ってもらい、魔導書を渡すべきかを判断いたします」

まあ、そらそうか。よし、やるか。

天宮「んで、戦う相手は?」

司書「はい、こちらになります」

そう言って出てきたのは、もといた世界の三倍ほどある闘牛だった。んー、勝てるかなぁ?

司書「それでは、始め!」

牛「んもぉー」

天宮「ちょいちょいちょい、いきなり過ぎんだろーが。おっと、あっぶねぇー」

なんとか覚えたての「飛行フライ」を使い、避けることができた。しかし高度上げていると、その牛は飛んでいる僕目掛けて飛んできた。

牛「んもぉー」

天宮「うおっと、あっぶねぇー」(おかしい、牛が空を飛べるはずがねぇ。ちょっと視てみるか)

天宮「さっき作った技能、魔力視認!」

すると、牛の魔力は司書などの人の魔力と同じ魔力だった。

天宮「おーい、司書さーん。うおっとぉ、この牛、なんで人間の魔力持ってんの?」

司書「お見事。合格です」

天宮「は?」

司書「あなたはこの牛の魔力が人間のものだと理解することができました。それが合格基準です。」

天宮「ええ…」

司書「ちなみにその牛は変身魔法を使った人間です」

そう言うと牛は形を変え、人間の姿になった。

牛だった人「えへへ、どうも」

天宮「ま、マジかよ」

異世界に来てから一番驚いた。これをもし本気で戦ってたら、その人はどうなっていたのだろう。人殺しになるのかなと思い寒気がした。そんなこんなでやっと魔導書が手に入る。これほどうれしいことはない!

司書「さて、それでは魔導書に選ばれに行きましょうか」

どうやって選ばれるのだろうと考えながら、司書についていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ