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守るために無双します~お前はこの世界をどうしたいの?~  作者: 枯山水庭園
第3章 セレストメディエル聖教国編
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第70話 修行開始、の前に

 っと、その前に、


「修行を始める前に、参考までに2人のレベルと得意分野、それとおおよそのステータスを教えてもらえますか?」


 魔導装備を作るにしても、2人それぞれに合った物でないとね。

 槍が得意なのに、弓を渡してもしょうがないですしね。


「私はレベル14で、得意なのは光魔法だよ。ステータスはINTとMNDが約3000だけど、他は1000前後かな」

「え!?セシリア様、そんなに強いんですか?あ、失礼しました。私はレベル25で、得意なのは剣ですが、槍も弓も扱えます。魔法は水魔法が少し使える程度です。私のステータスは、STRは1100で、AGLとDEXが1600です。他は800程度です」

「なるほど、チェスカさんは大体わかりました。スピードタイプの騎士なんですね。でも、セシリアは得意なのは光魔法だけなの?剣を持っているようだけど、使わないの?それだけのステータスなら、結構強くなると思うよ?」


 そう、チェスカさんは騎士見習いだけあって、武器全般の扱いはできるようで、さらに水魔法まで使える。

 それに対してセシリアは、剣を下げているのに光魔法だけだった。

 あの剣は護身用なのかな?

 それにしても、レベルの割にはステータスが高いけど、転生者だからかな?


「あ~、うん。私、聖女として教育されていたから、光魔法だけを磨いていたんだよね。それもすぐに習得しちゃったから、そんなに熱心にやってなかったけど。剣は護身用に持たされているだけで、ほとんど使ったことは無いんだよね」

「ああ、なるほどね。つまり、光魔法が使えるから、他はサボってたのか。お前らしいよ」

「む~!うるさいなあ~。いいでしょ別に!」


 僕の記憶にあるセシリア、ではなく高原雪乃は、興味がない事には努力をしない人間だった。

 やりたいことは全力でやるけど、どうでもいいことに関しては、それなりに出来るようになれば止めてしまうか、サボり出してしまう性格だった。

 それは転生したあとも変わらなかったようだね。

 

「はははっ、うん、お前が変わっていなくて安心したよ。それで、剣はどうする?強くなりたいなら、剣に関しても教えられるよ?」

「う~ん・・・・じゃあ、お願いしようかな?って、剣に関してもって言ったけど、まさか光魔法も見てくれるの?」

「もちろん。それにチェスカさんの水魔法も強くしようか?」

「え?よろしいのですか!?」

「うん。だって僕、全魔法を極めているからね」

「「え!?」」

「あ、それと今から2人専用の装備も作るから、修行は明日からにするよ」

「「え!?」」


 僕の発言に驚いている2人を無視し、僕は早速魔導具を作る為にもう1つ小屋、というか工房を作り、閉じこもることにしました。

 あ、その前に、


「食料はさっき休んでいた小屋の中に置いてあるから、お腹が減ったら自分達で調理して食べてください。魔導具で再現したシステムキッチンがあるから、好きに使ってくれていいからね。それと、この小屋の周りは安全だけど、遠くへ行くと魔物が出て危険だから、なるべく小屋から離れないでください。装備が出来上がるのは明日なので、寝ちゃってもいいですからね。それじゃ、僕は今から集中するので、こっちには来ないで下さいね」


 と、一気にまくし立て、唖然としている2人を置いて、簡易工房の仲に入りました。

 さて、何を作ろうかな?



 まずは剣を2振り作りますか。

 セシリアの持っていた剣『エデン』は、軽量の細身の剣ですね。

 剣幅が狭く、刀身も薄い。

 女性でも簡単に扱えそうな剣だったから、作るのは似たような剣にしましょう。

 付与するのは『STR上昇』『斬撃強化』『耐性強化』でいいかな?

 あ、そう言えば『エデン』は刀身が薄く水色に光っていたっけ?

 あれはどうすれば再現できるのかな?

 『魔導具作成(極)』のスキル内検索をしてみたら、『発光』と『破邪』と『光属性』の3つがヒットしました。

 『発光』は意味がないから除外して、残りの2つの内どっちにするか悩んだ結果、『破邪』にしましたよ。

 だって、光魔法の使い手に『光属性』を付与しても意味ないしね。

 次にチェスカさんの剣だけど、今使っていたのは、見た目は普通の剣だけど、刀身が軽い素材で出来た軽量剣でした。

 どうせなら使い慣れた形の方が良いだろう、と言事で、こちらも同じ形状で同じ重さにしました。

 付与するのは『STR上昇』『斬撃強化』『耐性強化』と、セシリアの剣とほぼ一緒です。

 さて次は、と。

 セシリアは聖女らしく、白いローブにして、派手にならない程度に装飾を付けることにしました。

 ローブにはもちろん、装飾品1つ1つにも気合を入れて色々付与してあります。

 その結果、見た目は白いローブを纏っているだけなのに、お父様とお祖父様に渡した装備である『シヴァ』と『ゼウス』以上の高性能装備と相成りました。

 どれだけかと言いますと、単純に全ステータスが+20万です!

 しかも何と!今回の装備はステータスの調整が可能です!

 1000~20万の間なら、任意に変更が出来てしまう優れモノ!

 ちょっと慣れるまでが大変でしょうけど、慣れてしまえばこっちの物!

 もう、どんな脅威が来ても安心です!

 ついでに、『HP回復(大)』と『MP回復(大)』も付いています!

 当然、異空間収納機能のついた指輪もセットです!

 はい、すみません。

 やり過ぎました。

 セシリアの為にと思って作っていたら、調子に乗りすぎてしまい、とんでもない代物になってしまいました。

 でも後悔はしていません!

 強いて言うなら、こっちに集中しすぎた結果、もう明け方近くであるにも関わらず、チェスカさんの装備が剣以外、全く手を付けていない事ですかね?

 よし、急いで作りましょう!

 ベースはスティード騎士団用に作った、対上級以上の魔物用の装備一式で、それをチェスカさんの体に合わせて大きさを調整。

 ベースが出来上がっていたおかげで、あっという間に完成しました!

 セシリアのと違って手抜きすぎるって?

 何を言うんですか!

 ステータス+5000でも十分ですよ!破格ですよ!

 国宝にされたっておかしくないレベルの代物ですよ!

 それだけあれば、そうそう負けることは無いでしょう!

 まあ、確かに?ちょ~っと手抜き感は否めないので、新たにAGLとDEXを+5000にするグローブとブーツを用意しましょう。

 もちろんこちらにも『HP回復(小)』と『MP回復(小)』、そして異空間収納のついた指輪、は何か渡すのが嫌だったから、腕輪も用意しました。

 ふぅ~、これで完成です。

 え?ステータス聞いた意味あるのかって?

 殆ど無くなってしまいましたね。

 当初の予定では、それぞれの得意分野に特化した装備にするはずだったのですが、気付いたらこうなっていました・・・・

 ま、いいか?

 まだ朝まで少し時間があるので、ちょっとだけ眠りますか。



 外に人の気配を感じ、目を覚ます。

 どうやら少し寝過ごしてしまったらしく、なかなか外に出てこない僕を心配して、セシリアが様子を見に来てくれたようです。

 慌てて起き上がり、セシリアが小屋の扉をノックする前に、こちらから扉を開ける。


「やあ、おはようセシリア」

「おはよう、レオ君。朝になったけど、なかなか来ないから見に来ちゃったよ」


 やっぱり、心配させてしまったみたいですね。


「ああ、ごめんね。とっくに作業は終わって、仮眠をしていたら寝過ごしちゃったみたいだ」

「え?本当に出来上がったの?」

「うん。じゃあ、装備を持って行くから、向こうでチェスカさんと待ってて」

「分かった。あ、朝ご飯どうする?準備はしてあるんだけど」

「そうなの?じゃあ、頂こうかな」

「うん。それじゃあ、待ってるね!」


 向かいの小屋に戻っていくセシリアを見送り、僕も準備をする。

 と言っても、作った装備を異空間収納が付与された指輪と腕輪にしまっただけなんだけどね。

 そして小屋に入り、朝食を頂く。

 作ったのはセシリアで、自分よりも美味いと、チェスカさんが落ち込んでいましたよ。

 教皇の娘で、聖女であるセシリアが料理ができるとは思っていなかったのでしょう。

 まあ、前世では家事全般が得意だったからね。

 このくらいは出来て当然でしょう。

 さて、朝食も食べ終わった所で、出来上がった魔導装備の説明に入りましょうか。


「では、まずはチェスカさんからですね。最初は剣です。こちらをどうぞ」


 見た目はちょっと装飾がされてはいるけど、重さは昨日まで使っていたのと同じになっている剣を渡しました。


「おお、これは手に馴染みます!昨日まで使っていた剣とほぼ同じで、違和感がありませんよ!」


 良かった。

 これならすぐに慣れそうですよ。

 ちなみに、昨日までチェスカさんが使っていた剣は、魔物との連戦により刃こぼれし、芯が曲がってしまっていた為、もう使えなくなっていたりします。


「まさか1日でこれほどの物を作れるとは!流石は女神の使徒様ですね!」

「喜んでもらえたようで何よりです。その剣には『STR上昇』『斬撃強化』『耐性強化』が付与してあるので、前の剣よりもよく切れて、さらに丈夫ですよ」

「・・・・・・・・は?今何と?」

「ですから、『STR上昇』『斬撃強化』『耐性強化』が付与してあるので・・・」

「付与ですか!?それも3つも!?まさかコレ、魔導具ですか!?」

「そうですよ?それがどうか・・・・あ、そうでしたね。そう言えば、魔導具ってそんなに出回っていないんでしたっけ?」

「もしかして、レオ君って魔導具が作れるの!?」

「そうだよ。今作ってたのは全て魔導具の装備品だから」

「ウソ!?」


 すっかり失念していた・・・魔導具って珍しいんだった。

 しかも、大抵は1つにつき1つの付与しかされていないから、3つも付与されていたら、そりゃ驚くよね?

 これは事前に説明しなかった僕のせいだね。


「説明していなくてごめんね?」

「それは良いんだけど、そんな高価な物貰っちゃっていいの?」

「別に構わないよ?だってすぐに作れるし」

「え!?魔導具って作るのに凄い時間が掛かるんだよね?」

「そこはホラ、チートスキルのおかげで、こう、ね」

「あ、それなら納得した」


 セシリアが納得してくれたことで、説明の続きに移ります。


「それでですね、チェスカさん。・・・・チェスカさん?」

「う~ん、これは驚きすぎて失神しちゃってるね?」

「マジで?」

「うん、マジで。だって、3つも付与された魔導具なんて、軽く国宝級だよ?」

「そうだよね~。でも、この程度で失神されると、この後の装備の説明が大変そうだなぁ・・・」

「まだとんでもないのがあるのね?分かった、覚悟しておくよ」

誤字、脱字など、お気付きの点が御座いましたらご指摘をお願いいたします。

もし、この作品を読んで面白い、と思って頂けたら幸いです。

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