表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/142

第37話 戦闘、そして生まれる上下関係

 目の前には今、30mを超える巨大な純白の狼、神獣フェンリルがいる。

 なぜだか臨戦態勢で。

 もう闘う気満々ですよ。

 なんでこうなった?

 ついさっきまで、和やかに話しをしていたはずなのに、このフェンリルが唐突に


《そろそろやろうか?》


 とか言い出して、今の状況に至る。


「何で!?」


 ついつい心の叫びが口から出てしまった。


《うん?お前は女神の使徒なのだろう?》

「そうです」

《ならば私と闘おうではないか!》

「すみませんが、もう少し詳しく説明してくれません?何で女神の使徒だからと言う理由で、貴方と闘わなければならないのですか?」

《おお、そうか、そうであったか。そう言えば何も説明していなかったな》

「では、説明してくれるのですか?」

《ああ、簡単な話だ。女神の使徒は、女神セレス様の手足となって活動するだろう?だがその内容は、決して普通ではない。セレス様からの依頼を完遂させるためには、それ相応の力が求められる。そこで、新たな女神の使徒であるお前の力を、神獣である私が計ってやろう、という訳だ》

「え~と、つまり、僕が女神の使徒として相応しいか、貴方がテストをするってことですか?」

《ああそうだ。何、私に勝てとは言わん。いや、人間が神獣である私に勝てるわけがないのは当然だ。だから私と闘い、私が認めるほどの力を見せてくれれば良いのだ》

「はあ、言いたいことは分かりました」

《よし、では・・・》

「でも、何でそれを貴方がやるんですか?貴方に認められる以前に、僕は女神セレス様からすでに認められたからこそ、女神の使徒になっているんですけど?」

《む・・・・まあ、そうなんだがな・・・・だが先達としてだな?》

「要は、貴方が僕を認めていない、ということですか?女神セレス様の決定に逆らうと?」

《いや、断じてそれは無い!・・・・正直に言うとな、最近ろくな相手と闘っていないから、体が鈍っていてな?女神の使徒ならマシな闘いが出来るのでは?と期待したのだ》

「つまり、自分が暴れたかっただけだと?」

《包み隠さず言うなら、そうだ》

「え、でもたった今、魔物の群れを殲滅したばかりですよね?」

「あんなもの、軽い運動でしかないわ」


 なぜだろう?さっきまでは神獣と聞いて、この巨大な狼を神聖なものと思っていたんだけど、急に敬うことが出来なくなってきた。

 今感じるのは、なんだろう、親近感かな?

 でも何でだろう?


「はあ~、分かりました。神獣フェンリルがそう言うのであれば、闘いましょうか」

《おお、やってくれるか!そうかそうか!じゃあすぐやろう!》


 嬉々として再度臨戦態勢に入るフェンリル。

 あ、親近感を感じる理由が分かった。

 お父様やお祖父様、スティード騎士団の皆と同じ匂いがする。

 つまり、脳筋&戦闘狂。

 スッキリしたところで、僕も戦う為に剣を抜く。


「ええ、ではやりましょう」


 ここに、身長127cmの7歳の子供対、30mを超える7492歳の狼が対峙した。



 僕にとって、初めてのSSSランクとの戦闘だ。

 まずは相手の攻撃を見てみたいな。

 そう思っていると、


《では行くぞ!》


 願っていた通り、フェンリルから攻撃が来た。

 100mは離れていたんだけど、30mの巨体から見ればすぐ近くの距離で、一瞬で目の前まで迫って来た。

 まずはただの爪の攻撃。

 ただのとは言ったけど、その巨大な体から放たれる攻撃は油断はできない。

 僕は剣で爪の斬撃を防いだ。

 ・・・・・・あれ?想像していたような衝撃が来ないぞ?

 いや、むしろ軽い?

 フェンリルは今度は爪に高密度に圧縮した風を纏わせ、再び攻撃してきた。

 テスデアヒュドラを切り裂いた、あの攻撃だ。

 しかも、明らかにさっき見た時よりも威力が高い。

 その爪による斬撃も剣で防いでみる。

 結果はさっきと同じで、簡単に防げた。

 あれ?手加減してくれているわけではないよね?

 今度は両手の爪だけでなく、火、水、風、土の魔法も併用してきた。

 その攻撃の1つ1つが、先ほどの超級の魔物達に向けて放った攻撃を遥かに上回る物だった。

 だったのだが、それら全てを、僕は剣を振るだけで捌き、打ち消していく。

 お互いの頭の上に「?」が浮かぶ。

 今度はフェンリルが、その巨大な体を活かした体当たりをしてくる。

 それを剣一本で軽く受け止める僕。

 軽くとは言ったけど、フェンリルの体当たりの力が強く、僕とフェンリルの足元の地面が踏ん張りに耐え切れずに、どんどん陥没していく。

 いつまでもこの状態が続いてもしょうがないので、僕は剣を振るって、フェンリルを弾き飛ばす。

 こんなに簡単にフェンリルが飛んで行ったことに驚いたけど、それ以上にフェンリルが驚いている。

 何と言うか、口をだらしなく開け、目が点になっている。


「あの~、もしかして手加減してくれてます?」

《ほう?言ってくれるではないか?では・・・》


 そう言ったフェンリルの体から、ものすごい力が溢れだした。

 なんだろう?頭に怒りのマークが出ているような・・・

 この周辺一帯の空気が震えるような、そんな強大な力がフェンリルから発せられている。

 その力はまだまだ上昇していき、その力を感じ取ったのか、半径1㎞に展開していたMAPから、どんどん魔物や魔獣達が逃げ出しているのが分かる。

 フェンリル対超級の魔物との戦いでも、逃げ出さなかった魔物達がだ。

 それだけ、今フェンリルから発せられている力が凄まじい物だということだろう。


《今から本気の攻撃を仕掛ける。私の最大の攻撃である全力のブレスだ。死んでも文句は言うなよ?》

「文句言うに決まっているじゃないですか!僕の力を計るんじゃないでしたっけ!?殺す気ですか!?」

《気が変わった!なに、お前ならば耐えられるだろう!たぶん》

「たぶん!?」

《では、死ねえええええっ!》

「ふざけんなああああ!?」


 フェンリルの口から、青白い魔力の塊が放たれ、僕の頭上から降りかかって来た。

 何これ?ビーム攻撃!?

 おそらくブレスって言っていたから、息が続く限り、もしくは魔力が続く限り放たれ続けるのかもしれない。

 一切の手加減をしていない、殺す気で放った攻撃だろう。

 死ね、って叫んでいたし。

 僕はそれを、剣を盾にして両手を上に掲げて防ぐ。

 僕の剣によって弾かれた光線が、周りの地面に降り注ぎ、破壊していく。

 そんな状態が1分も続いただろうか?

 フェンリルからの攻撃が収まっり、辺りは破壊によって生じた煙に包まれている。


《やったか!?》


 コイツ、完全に僕を殺す気だったな?

 取りあえずこの煙が邪魔なので、風魔法を使って吹き飛ばした。

 僕の周りの地面は吹き飛び、大きく抉られている。


《バカな!?無傷だと!?》


 煙の中から姿を現した僕を見て、フェンリルが驚いてくれた。

 ちょっとムカついていたから、少し気分がスッキリした。


「無傷じゃないですよ?剣は壊れてしまったし、手は焼けただれてしまったし、上半身の服も吹き飛んでしまいましたよ!」


 そう、剣は20秒くらいした頃に壊れてしまい、仕方がないので、そのまま両の掌を広げて攻撃を防いでいた。

 高密度に圧縮された魔力の塊を受け続けた結果、手に甚大なダメージを負ってしまった訳です。

 光魔法の回復で、2秒で完治しましたけどね。

 あと、服も吹き飛んでしまいました。

 上半身の服が吹き飛んだ瞬間、マズイと思い、ズボンだけは空間支配を使って強化したおかげで、下半身を晒さずに済んだのは僥倖と言えるでしょう。

 グッジョブ空間支配!


《ほぼ無傷ではないか!?何なのだお前は!?》

「人間ですよ?それより、今度はこちらから行きますよ?」

《は?待て!もうお前の力は分かった!ここまでに・・・》

「問答無用!」


 そこから小さな人間から、巨大な神獣への報復が始まった。

 一瞬でフェンリルの前足の下に移動し、足払いをかける。

 それも1本だけでなく、次々と残りの3本も足払いをする。


《ぬおっ!?》


 所要時間は1秒未満だったので、フェンリルからすると一瞬で全ての足が払われてしまった形になり、無様にも腹から地面に落ちてしまった。

 もちろんそれで終わりにするわけもなく、今度は横に回り込んで殴りつける。


《がああっ!?》


 周りの木々をなぎ倒して、フェンリルが吹っ飛んでいく。

 軽く200mは飛んで行ったかな?

 すぐに移動して追い付き、上に飛びあがって、フェンリルの背中に蹴りを落とす。


《ぎゃああああああああっ!》


 直径100mほどのクレーターが出来上げりました。

 もちろん中心にいるのはフェンリルです。

 僕はクレーターから飛び出し宙に浮くと、全属性の魔法でボールを生み出す。

 巨大なファイアボーール、巨大なウォーターボール、巨大なウインドボール、巨大なアースボール、巨大なライトボール、巨大なダークボールがそれぞれ1つずつ。

 それをクレーターの底から見たフェンリルが慌てだし、


《待て、待ってく・・・》


 何か聞こえたけど無視して、魔法を1つずつ落としていく。


《やめてくれえええええっ!》


 さすがは念話だね。

 僕の放った魔法による大轟音の中でも、はっきりと聞こえたよ。

 でも止めません。

 だって、殺す気で攻撃したんだよ?気が変わったのはそっちなんだから、文句は無いよね?

 死んでも文句は言うなって言っていたしね。

 まさか、自分だけは特別だとでも思っていたのかな?

 もしそうなら、もっと痛い目を見せてやろうかな?

 とか考えていたら、魔法による攻撃が終わったみたい。


 煙が晴れると、そこにはさらに広がったクレーターと、気絶したフェンリルが転がっていた。

 水魔法で大量の水を生み、フェンリルにかけてあげると、目を覚ました。

 キョロキョロと辺りを見回し、上空に浮いている僕を見つけると、少し怯えながら


《バカか貴様!私を殺す気か!?これはお前の力を計るものだと言っただろうが!》


 とふざけたことを抜かしてきた。


「あれ?僕を殺そうと全力を出したのはそっちですよね?」

《そ、そんなことはない!あんなのは全力でも何でもないわ!》

「そうですか?しっかり全力のブレスだとか、死ねーって言ったのを聞いていますよ?」

《き、聞き違いだ!それよりもレオナルド!お前は私を殺す気だったな!?覚悟はできているんだろうな?》

「はあ?」


 何言い出してんの、こいつ?


《このことは他の神獣達にも伝えよう。お前が私に狼藉を働いたとな。これから会う神獣全てがお前を敵と見なすであろう。そうだ!アステリア王国方面の巡回も止めようか?そうなればお前の故郷が魔物に襲われ、滅びてしまうかもしれないなあ?》


 よし、決めた。

 こいつには空の旅をプレゼントしてやろう。


《それがいやなら、私に頭を下げて・・・・》

「うるさい、黙れ」

《は?ぎゃああああああああ・・・・・・・》


 一瞬でフェンリルの下まで移動し、力任せに蹴り上げた。

 それはもう、高く高く打ち上げられ、念話が聞こえなくなってしまった。

 そして空に打ちあがったフェンリルに向かって、風魔法を打ち続ける。

 1発の威力はたいしたことは無いが、それを連射して1万発以上当て続ける。

 フェンリルは風魔法が直撃し続け、地面に下りるどころか、どんどん上に上がっていく。

 そんなに魔法が当たるのかって?

 大丈夫です。

 支配圏をフェンリルの位置まで伸ばしてあるので、命中率は100%です。

 あ、フェンリルが気絶した。

 空を飛んでフェンリルの所まで行き、空間支配を使って上空に固定する。

 そしてまた水魔法で水をかけて、目を覚まさせる。


「どう?何か僕に言いたいことがあるんじゃない?」

《貴様・・・、このままで済むと思うなよ・・・》

「あれ?反省していないのかな?じゃあしょうがない。今度はこうしようかな?」


 僕とフェンリルの周りに、1000を超えるファイアランスが生まれる。

 そのサイズは1本1本が10mほどもある。

 それが全て、フェンリルに向けられているのだ。


《待て、待ってくれ!そんなのを喰らったら、いくら私でも死んでしまう!》

「だから?お前は僕を殺そうとしただろ?殺されても文句は言えないよな?」

《だからあれは、お前の聞き違い・・・》

「まだ言うのか?」

 ファイアランスを1本だけフェンリルにぶつける。

《ぎゃああああああああっ!》

「次の言葉は考えて選べ。内容次第では僕はお前を敵と認め、殲滅する。くどいくらい言うが、先に僕を殺そうとしたのはお前だ。忘れたとは言わせないぞ?」

《ひいっ》


 怯えまくる神獣。

 僕が本気だと分かってくれたかな?

 さあ、どうする?


《わ、私が悪かった。許してくれ・・・》

「何が?」

《は?》

「は?じゃなくて、何が悪くて謝罪したの?」

《そんなことも分からないのか?》

「やっぱり死にたいのか。しょうがない」

《すみませんでした!お前を殺そうとしてしました!》

「お前?誰に向かって口をきいているんだ?」

《貴方様を殺そうとしてしまい、申し訳ありませんでした!》

「僕の名前はレオナルドだけど?名乗ったよね?」

《申し訳ありませんでした、レオナルド様!》

「それで、他には?」

《他と言うと?まだ何かありましたでしょうか?》

「10秒以内に思い出せ。できなければ燃やす」

《はいいっ!分かりました!お待ちくださいいいっ!》


 5秒間くらい考えた末、フェンリルの叫びが響いた。


《約束を守らず、レオナルド様を殺そうとしてすみませんでした!神獣にウソを言ってレオナルド様の敵にしようとしてすみませんでした!アステリア王国を滅ぼすようなことを言ってしまいすみませんでしたあああああっ!》

「まあ、いいでしょう」


 僕の言葉を聞き、ほっとする伝説の神獣フェンリル。

 ちょっと脅しすぎたかな?

 でもね、僕の敵となることを選んだんだから、この程度で済んで良かったね?


「僕はね、敵には容赦するつもりはありません。特に、こちらを殺す気で向かってきた場合は、自分も死ぬ覚悟があると判断します。分かりましたか?

《はい!分かりました!だから空から下ろしてください!》

「え?神獣なのに空も飛べないんですか?」

《翼も無いのに、普通は無理です!なぜレオナルド様は飛んでいるんですか!?》

「空間支配を使えば造作もないですよ?まあ、いいや。じゃあそろそろ、下に落ちますか?」

《は?落ちる?》

「はい、行きますよ?」


 そう言って僕は地面に向けて自由落下を始める。

 上空1万mくらいの高さから、フェンリルと一緒に。


《ぎゃああああああああああああっ!》


 地面まで200mくらいになったら減速し、ゆっくり着地をする。

 横でフェンリルが叫びながらバタバタ暴れていたので、しょうがないから一緒に減速してあげた。

 地面に戻ったフェンリルは、そんなに大地が好きなのか、体全体で大地に捕まるかのように感触を楽しんでいる。

 ように見える。


《なあ、お前は本当に・・・》

「お前?」

《すみませんでした!》

「で、何ですか?」

《レオナルド様は本当に人間なのか?いやですか?》

「失礼なことを言うね?もう一度空を飛んでみる?」

《申し訳ございませんでした!いえ、でも、レオナルド様の力はおかしいですよ。レベルとステータスってどれくらいなんですか?》

「そう言えば最近見ていなかったですね。そういうお前はどうなの?」

《お前!?いえ、何でもありません・・・。私のレベルは754で、ステータスは大体5000万くらいですよ》

「へえ~そうなんだ?じゃあ、僕のはどうなっているんだろう?」


 という訳で、久しぶりにステータスを開いてみます。


名前:レオナルド=シオン=スティード

年齢:7歳

種族:人間

職業:スティード伯爵家次男

レベル:303

HP:303,526,898/303,526,898

MP:381,538,002/381,538,002

STR:254,196,947

ⅤIT:230,534,421

INT:262,228,548

MND:255,296,912

AGL:203,843。477

DEX:217,333.837


 ちょっと待とうか?

 何これ?

 ステータスが2億越えって・・・

 神獣フェンリルが5000万で?

 僕が2億以上?

 神獣よりも4倍以上高いってどうよ?

 よし、ステータスで止まってないで、その下も見てみよう。


スキル

 空間支配ユニーク

 成長補正(極)(ユニーク)

 魔導具作成(極)(ユニーク)


称号

 女神の使徒


※女神から一言


 あれ?あれだけあったスキルと、称号が殆ど消えているぞ?

 一応、転生特典でもらったスキルと、女神の使徒の称号だけが残っているけど、何でだろう。

 あと、一番下の『女神から一言』って何?

 嫌な予感しかしないけど、きっとコレ、見ないといけないんだろうなあ・・・

 意識をその文字に集中してみると、その一言の内容が読めた。


※女神から一言

 ぶっちゃけキミ、やりすぎだよ?スキルなんか習得しなくても、空間支配使えば何でも出来ちゃうじゃん?

 だから、キミのスキル欄は空白にしておいたよ。

 それと称号もね。

 これもどんどん増えていってね?知ってるかい?

 キミが女神の使徒になってから今までで得た称号の数が、100を超えていたんだよ?

 もう面倒だから、女神の使徒以外の称号は消しといたから。

 それと、今のフェンリルの件だけど、あれはアイツが悪いから気にしなくていいよ?

 むしろ良い薬になったんじゃないかな?

 またフェンリルがオイタしたら調教してやってね!

 私が許す!

 以上!


 追伸

 たまには私に会いに来なさい!



 一言?長すぎですよ?

 突っ込みどころが満載過ぎて、もう全てを受け入れようと思います。


《どうでしたか?》

「うん、えっとね?ステータスが2億以上になっていたよ・・・」

《2億!?》

「うん。それとスキルと称号が殆ど消えていてね?」

《え?そんなことがあり得るのですか!?》

「あり得ているんだからしょうがないよ。それと最後に女神セレス様からの言葉が添えられていてね?スキルと称号を消したのは女神様みたいなんだ」

《う~む・・・確かに女神様ならそれも可能だろうけど・・・》

「それと、今の僕とお前の戦闘についても書かれていてね?」

《はっ!やはり女神様は見ておられたか!?ならば貴様の非道な振る舞いも咎められたことであろう!はっはっはっ、バカな人間め!これに懲りたら分を弁えるがいい!》


 まだ内容を言っていないのに、このバカ犬が調子に乗り始めた。


「さっきのはフェンリルが悪いから気にするなってさ」

《は?》

「それと、またオイタしたら調教してやれってさ」

《調子に乗って申し訳ありませんでしたー!》


 即座に土下座を決める神獣フェンリル。

 ただ残念ながら、コイツが反省していないことが判明したので、


「じゃあ、調教しようか?」

《イヤだーーーーーーーーーーー!》


 その後しばらく、ダストレア大樹海にフェンリルの叫び声が響きました。

 夜が更け、空が僅かに明るくなった頃、そこにはすっかり従順になった犬、もといフェンリルがお行儀よく僕の前に座っていました。

 恐怖で震えていたのは見なかったことにします。

 やりすぎたかな?僕も反省します。

 あ、もう朝だ。

誤字、脱字など、お気付きの点が御座いましたらご指摘をお願いいたします。

もし、この作品を読んで面白い、と思って頂けたら幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ