8話
マイルームがマイホームになってそう。
好奇心の視線って見方によっては怖いですよね。
扉を潜った先には、青々とした木に囲まれていました。上を見てみると紅い鳥居がありました。
そして正面を見てみると神社がありました。
森の奥深そうな場所に、幻想的とも神秘的とも言える神社ですね。
これは九尾信者の人が見たら聖域にしそうです。
というかするでしょう。
そして私は、神社の中に入っていきました。
そこには襖があり、開けてみると畳の優しい臭いが嗅覚を刺激し安心するような感覚になりました。
そこで色々な施設を見ていたら"ピコン"ッというこの雰囲気に似合わない音がしました。
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運営からのプレゼント
ユニーク種族九尾を手に入れた人に、着物をプレゼントします。
レア職業舞踏士、戦人を手に入れた人に簪、刀、鉄扇をプレゼントします。
初心者プレゼントHP,MPポーションをプレゼント。
称号『AIの名付け親』をプレゼントします。
これにて運営からのプレゼントは終了です。
それでは皆様良き、ゲームライフを
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はぁ、なんか沢山もらったので確認と着替えをしましょうか。
【九尾の初期着物】…自分で色を設定し自分だけの着物に出来ます。DEF5アップ、DEX5アップ
【簪】…華やかでとても美しい簪。美しい花には棘があるとはよくいったもので、暗器としても優秀である。
【戦人の初期刀】…刃渡り65cmの刀で、耐久力は減らないが、攻撃力が弱い。ATK5アップ
【戦人の初期鉄扇】…持ち手は持ちやすいように木で出来ており、先の部分が鋭くなっている。耐久力は減らない。
SPD5アップ
【初心者HPMPポーション】…レベル10になるまでは、ずっと使える。レベル10になったら消滅します。
【AIの名付け親】…取得経験値に小補正
これらがどうなのかはわからないけど貰えるものはしっかり貰わなくちゃ。
着物の色設定で、大部分が白で、桜の花びらが落ちていくようなピンクの模様を入れ、裾の方を金色にして完成です。
簪は、少し髪をまとめてそれ以外は流しておくようにしました。
刀は左腰に鉄扇は腰の後ろに装備しました。
「さて、まずはここを出るために武が言っていたメニューを開きましょうか。」
右手を振り下ろし、その時にメニューを見たいと思えば見れると言っていました。
"ウォン"という音と共にメニューが開きました。
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ステータス
インベントリ
装備
マイルーム
パーティー
フレンド
トレード
ログ
掲示板
ヘルプ
リンクアウト
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今必要なのはマイルームから出ることなのでマイルームのところを押します。"ピコッ"
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マイルーム
ー拡張、設置
ーマイルームに入る
ーマイルームから出る
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マイルームに入る、というところは灰色になっていて、他は黒なので選択できない場合が灰色なのでしょう。
今必要なのはマイルームから出ることなので押します。"ポチッ"
そして一瞬前がひかり、目を開けてみると沢山の人がいました。
「ウオッ!これ現実なのかよ!すげーな!」
「パーティーメンバーの募集をしてます。自分は前衛なのでどちらでも構いません。」
「うわぁ!ホントに耳と尻尾がある。すごーい」
「あいつイマドコなんだろ?先に行ってるのかな?」
沢山の人がいて、一人の人族は現実と相違ないことに驚いており、一人のエルフはパーティーを募っていたり、一人の獣人尻尾と耳があることに驚いて、一人のドワーフはフレンドと待ち合わせでもしているのか、殆ど動かない。
珍しそうに色々な人を見ていたら、自分の方に沢山の視線がいっていることに気付き何故?と、考えを巡らしてみるとレア種族ということを完全に忘れていました。
そして、視線に耐えられなくなり回れ右をして全力でダッシュをしました。
ずっと走っていると、いつの間にか森の中間の方に来てしまっていて、少し落ち着きました。
「うぅ…はぁはぁ…ふぅ~…無我夢中で走りすぎてしまった。…ッ!」
周りに音がしなかったので、聞き耳をたてていると何かが擦れる音がしたので、直ぐに右手に刀を左に鉄扇を持ち、重心を落とし直ぐに動けるようにし臨戦体制を整えました。
「流石にフィールドということを失念していたなんて、笑って許されればいいけど、既に囲まれているので全力でやらないと負けそうです。」
そして一通りの考察が終わった瞬間に前方と後方から、黒い影がとびたして来ました。
《料理》…熟練度が上がっていくと、美味しくなっていきバフもいい効果が付きやすい。熟練度が低くても創作料理は作れるけど、現実と同じようにやっても失敗する確率が高い。
次は戦闘です。頑張って書きますよ。
始めたばかりですが沢山の人にこの作品を読んでいただけているのでこれからも楽しんで貰えるように書いていきます。