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70話

転職なんですけどやっぱり9回に戻します。申し訳ございません。

アキが目を覚ますと尻尾に頬を擦り付け幸せそうにしている『雪女』の姿があった。だがその顔はアキの顔を見て、目が開いていることを確認すると元々青かった顔がもっと青くなっていく。


「や、やぁ、お、おはよう。職業はちゃんと変えれたかい?」


『雪女』がなんとか声を捻り出すも最後にはかなり上擦って、ちゃんと言葉になっていたかもわからない。

「ええ、ちゃんと変えれましたよ。それで、何してるんですか?私もう起きてますよ?」

「いや、これは、その、なんと言うか、ほら!医務官的には身体チェックとか色々あるんだよ!うん!」


そんな言い訳をしている間もずっと尻尾に頬擦りするのを止めない『雪女』。だがそんな彼女だから気付いたこともあった。それはアキの尻尾が段々と鋭くそしてふわふわとした肌触りからつるつるとした鋭さに変化していった。


「《操作》尻尾たちその者を捕まえなさい」


アキが命令すると頬擦りをしていた尻尾がいきなり首に巻き付き、そして右手、左足、左手、右足と尻尾が『雪女』を拘束していく。『雪女』が逃げようと力を入れようとしたら余っている尻尾で叩かれ、スキルを使用しようとすると首を一瞬だけ強く絞められ上手く体を使うことが出来なくなっていた。


「《妖仙術・作成・土縄、木縄》彼女を縛って」


アキが縄を作り『雪女』を縄が自動的に拘束していく。そして尻尾の暖かさに体を溶かされていた『雪女』は特に抵抗もできずにされるがままに拘束された。


そして何事もなかったかのようにアキはステータスのチェックを始めた。


「んー!きつい、はなしてー!あついー」

「ステータスオープン」

ーーーーーーーーー

レベル50になったときのステータス→変更後

【名前】アキ

【レベル】50←これは種族レベル

【種族】九尾

【職業】舞踏士50戦人50→戦舞姫1剣士1

【HP】2160→1080

【MP】2270→1135

【妖力】4150→2075

【ATK】315→158

【DEF】200→100

【SPD】420→210

【DEX】300→150

【LUK】100→50

【称号】AIの名付け親、孤独な挑戦者、無謀な挑戦者、隠されし称号

【テイムモンスター】白夜、琉生、フィオ

【妖獣】・・・

ーーーーーーーーー


「お!やっと【妖獣】が追加されてる。皆早くに転職しちゃってて欲しいなぁって思ってたんだよ」

「そうか、それはおめでたい、ところでこれとってくれないかな?」

「次にやることはレベル上げかな?」

「うん、私もそう思う。だから私なんかにこんなものつけるんじゃなくて自分のために使った方がいいと思うなぁ」

「ギルドに行ってクエスト受けにいこう。一番簡単そうだし」

「あぁ、そうだろう、ギルドは報酬もよく自分にあったクエストをしっかり紹介してくれるからね。だからこんなに拘束なんか解いて受付の人の話に耳を傾けた方が有意義だと思うな」

「よし、荷物は大丈夫だし、今すぐやらないといけないことは特に無いかな」

「そうか、もう行ってしまうのか、荷物は大丈夫だろうが床に転がっている私を忘れてないかな?それもお急ぎで」


だがそんな言葉を無視し続けドアノブに手をかけ『雪女』に対して

「それ、後3分位で解けますよ」

と一言だけ言って医務室を出ていった。

そして残ったのは縄に締め付けられた『雪女』がいるだけとなった。





「はぁ全くもう少し私に対して感謝位あってもいいんじゃ無いかな。まぁ何も言わずにいた私が悪いんだけど。」

『雪女』はアキが職業を変化させているとき体に触れ無理やりアイテムを渡しその褒美にちょっとした触れ合いをしていたときにアキが起きてしまったのである。

そして溜息と共に縄の全てが凍りつき割れた。

今まで縛られていた筈の『雪女』は何もなかったように体を動かす。

「全く私が何年生きていると思っているのかな?」

そんな言葉と共に窓の外を見ると九本の尻尾を持つ少女がこの施設を出ていくところが彼女の瞳に写っていた。



はい、いつも通り予定が予定な結果になってしまいました。

次はちゃんとギルドでクエスト受けて報酬貰っていきます。スキルは入れた方がよかったでしょうか?

また予定が予定で終わるかもしれませんがどうぞよろしくお願いします。

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