69話
皆様明けましておはようございます。今年もよろしくお願いします。
冷気が医務室を支配するこの空間最初にこの空気を破ったのは『雪女』だった。
「ほら、寒いでしょう?布団で暖まりましょ?」
「いや、どう考えても貴女が原因なんですが」
「知らない」
「このめっちゃ寒いやつ止めてください」
「嫌よ」
アキがどれだけ寒いのを止めてくれと願ったとしても彼女は聞き入れてくれなかった。逆にどんどん寒くしてきて布団に入れと言う言葉と共に顔がどんどん不機嫌になっていく。
そこでアキは何か無いかと視線をさ迷わせる。そのときに視界のすみにビックリマークのアイコンが表示されていた。
そのアイコンに希望を託し選択する。
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クエストクリア
依頼達成率37%
報酬
37000ギル、狐のお面、【称号】無謀な挑戦者
レベル50達成!
進化することが出来ます。対象-舞踏士50戦人50
レベル50達成報酬
10000ギル、武器強化石50個、家具ガチャ一枚
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偶々開いたアイコンだが結果的に逃げることに成功しそうな表示を見て一気にメニューを操作していく。その様子を『雪女』はじっと見つめるだけで特になにも言わなかった。
「あー私進化できるようになってるー。進化してきますー」
と完全に棒読みで進化の決定ボタンを押そうとしていたが『雪女』が先に声をかけてくる。
「進化するならば布団で横になっておくと意識を戻したときが楽」
そんな気遣いを無駄にはできなかったアキはいそいそと布団に入りお礼を告げ決定ボタンを押す。
布団の中で眠ってしまった彼女を見て『雪女』は行動をおこす。
「大丈夫、大丈夫ちょっとだけ、ちょっとだけ触るだけだから」
と言って、手を頭へと伸ばし頭を撫でながら耳も触っていく。さらさらとした髪の毛の感触、そしてふわふわとした垂れている狐耳。
顔がとろけるように幸せな表情をしながら撫でて触っていく。
そしてやっぱり気になる九本の狐尻尾。起きているときに見たときは鋭利な刃物のように鋭そうだったが、今は多少は鋭そうになっているものの、ふわふわとしたその雰囲気は誤魔化せない。
そして段々と近付く青白い手「それはいけない」と理性は言うが感情は「いけいけ!もっとだもっと!」と言っており、どちらの声に体が従っているかなど明白であった。
そして『雪女』の青白い手は至高の尻尾へと到達しそうであった。
場所は変わってアキ
薄暗く唯一ある光はある石像を光らせておりそこだけスポットライトを全て当てているかのような明るさだった。
その石像に近付き触れる。
「レベルを確認中、確認成功。現在転職、進化できる職業をリストアップします。」
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転職、進化可能職業
剣士
魔法使い
僧侶
拳闘士
戦士
召喚士
舞姫ー舞踏士50の進化
戦姫ー戦人50の進化
戦舞姫ー戦人と舞踏士両方50合成進化
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「リストアップ成功。メイン、サブ選んでください」
リストアップには基礎職業、進化職業、合成職業の3つがあり、新しく増えたのは進化職業、合成職業であった。
だがもうこんなもの決まっているようなものである。
「メイン職業戦舞姫、サブ職業剣士お願いします」
「メイン、サブ両方とも職業の変更を認めます。フィールドに戻ったらステータスのチェックをお願いします。もしくはチュートリアル要りますか?」
「大丈夫です」
「これにより転職を承認。ステータス反映、ステータスは全ての項目を1/2した値になります。注意してください。これにより転職を終了帰還させます」
その声と共にアキはフィールドにて目を覚ます。
目を開いた先には自分の尻尾を持ち頬を擦り付けている『雪女』の姿があった。
はい、次回はステータスとギルドにいってちょっと依頼をさせます。(断言)
ちゃんとその内容になるかわかんねぇです。(前列否定)
上の前書きは仕様です。(唐突な話題逸らし)
 




