56話
学校が始まったので更新が遅くなるかもです。
合間合間に書いたので変かもしれないです。
ブックマークが私が見たときは1295でしたので、まさかこんなにもいくと思っておりませんでしたがこれからも私の小説に付き合ってくれると嬉しいです。
─作戦開始時間
作戦の時間になり各々が準備しているなか、アキは自分が出した水鳥から報告を受け取っていた。
そして報告を受け取ったアキは苦い顔をしながら今自分がいるところから離れて行った。
穏健派の作戦なので簡単だった。突撃して倉庫にいると思われる子供達を電撃作戦で、救出するという簡単な作戦だった。
「俺達の任務は子供達の救出及び逃走経路の確保妖怪の住人達は囮になって敵を引き付けておいてくれるらしい。この作戦が上手くいかなかった場合確実に戦争になる。この任務は必ず成功させるぞ!」
プレイヤー達は結束力を高め万全の状態でこの作戦に参加した。
「おい、何か静かすぎないか?」
「あぁ、それは思ってたところだ。だが今は関係ないことだ、余計な思考に捕らわれ作戦が失敗するなんてことは駄目だからな。」
こう言ったもののおれ自身がその思考に捕らわれている。ここまで接近しておいてなぜ奴等は気付かない?穏健派の人達は森全体に結界を張り人の出入りを確認できていた。
過激派もそれくらいはやれておかしくないはずだ。それにこの森の配置もおかしかった。穏健派の人達は過激派がいないところを探しながらあの拠点を作ったと言っていた。だけど俺達が調べた結界の配置は、穏健派の拠点の後ろは山になっており、過激派は穏健派を囲むようにしてあった。
ああ、駄目だこんな思考に捕らわれるな俺達獣人は子供達を救出し森を抜け出し街まで戻ることだ。それ以外は考えるな。
「……い……おい!しっかりしろ!もうそろそろ時間だ!」
「あぁ、すまない。」
これは失敗できないんだ。必ず成功させてみせる!
「必ず子供達を助けてくれよ!」
「あぁ、任せておけ!」
そう言った後に住人達は結界を破り一目散に拠点の破壊工作を始め、敵が気付き直ぐに戦闘状態になった。
周りは魔法が飛び交い、金属と金属がぶつかり合う音が聞こえ、各地でガラスが割れるような音がするがそれでも足を止めずに走った。
自分達がやるべきことを間違わないようにどれだけ悲鳴や焼ける音、雷が落ちる音、爆発する音等が聞こえようとも仲間を信じて走り、こちらに気付き近づく奴等には囮の人達が煽り、こちらにこさせないようにしてくれている。
そして戦場を走り抜け倉庫に着き勢いよく扉を開けるが誰もいなかった。そして裏口から袋を持ち逃げようとする大柄な男が逃げ去ろうとしていた。
「あいつを捕らえろ!そして逃げ帰るぞ!」
メンバーは合図が出た瞬間には《身体強化》を使い男に体当たりをぶつけ袋が飛び上がった時に、他のメンバーが袋をキャッチし袋から子供達を取り出し逃げ帰るための要員に子供達を渡し、大柄な男を食い止めるために足止めとして残り4:2に別れた。
そして拠点から逃げ出し妖怪種のメンバーと合流し退路を順々に進みながら走っていくがその時の森の様子は戦いが起こってるはずなのに異様なまでに静かだった。だが夢中で走ってるプレイヤーにはわからなかった。
俺は走る、住人の人が仲間達が繋いでくれたこの子達をしっかりと届けるために、草で足をとられようとも、木の根っこにこけそうになろうとも足を動かす、ザッザッという草を分けながら音をたてる自分の足を信じて。
そして出口を見つけ森を出るとそこには大勢の過激派の住人達だった。
「おい、何でだよ!?何で獣人と妖怪が協力してんだよ!」
嘘だろ?50人は越えているだろう相手とこっちはまともに戦えるのが10人だぞ?勝てるわけがない。
「これから死に行くやつらに話す義理は無いな!まあ敢えて言うなら戦争が起こってくれると嬉しい人もいるんだよ!」
そう言って住人達は武器を構え一斉に突撃してきた。
「ここは俺達妖怪が引き受けた!」
「っ!すまん、頼んだ!」
「おう!任せておけ、さぁお前らここが俺達の死に場所だ!10分は持たせてやるよ!奥義【妖獣解放】」
走り出そうとする二人の前に先回りしていた10人程の住人が立ち塞がる。
「おっと、そんな簡単に行かせるわけ無いだろ?」
「さっさとくたばっちまいな!」
その直後それぞれの属性の魔法が飛んできた。
その魔法は2人に当たるかと思われたが直前でその魔法は消えた。
「この魔法は!《聖域》!どこだ!どこにいる!」
その直後凛とした声が聞こえた。
「ふぅ、ギリギリ間に合いました。これから私はあなた達の護衛をさせていただきます。」
そう言って現れたのは鷲の上に座りながら来たアキでした。
もうそろそろボス攻略の回も書かないと今どの辺りか分からなくなりそう。
多分次回はこの救出作戦と平行して行われているボス攻略を書こうと思います。
これからもよろしくお願いします。




